第57話 元おじさん・・・オネエさまとの邂逅
『改めて自己紹介するわね、あたしは探求心と秘宝の神 ローズ・ベルよ♪』
渋い御声で自己紹介をする、ローズ・ベル様。
「初めまして、クロウ・クローバーと申します。 ローズ・ベル様」
此方も失礼が無い様に自己紹介をした。
『此方こそよろしくね、クロウちゃん♡ あ と! あたしの事はローズと呼んで頂戴、もしくはお姉様でもよろしくてよ♡』
返答に困る要求をされた、なんて答えよう?
「・・・分かりました。では、ローズ
どうしてもお姉様とかオネエさんとは言えない。
『あら、ローズ
ハズシたかな?
『良いわねぇ♪ その呼び方、これからはそう呼んで頂戴♡』
良し! 大丈夫だった。
「はい、よろしくお願いします。 ローズ
『ふふっ、さすがにドゥジィン様が気に入っている子ね♪ あたしの信者に欲しい位だわ』
「・・・えーと、すみません。 そう言った事は・・・」
何て断ろう?
『あら、困らせてゴメンなさいね、そんな事しないから安心して頂戴。
ドゥジィン様に叱られてしまいますわ。
さて、本題に入りましょうか♪ 今回はどの様な御相談でGコールをされましたの?』
此方に気を利かせてくれた様なので、15階層での
ローズ
『はぁい、おまたせ。 確認が取れたわ、クロウちゃんの証言には何の問題も無いわ。
問題のパーティーは間違い無く懲罰対象ね、そして扉を閉めたリ-ダーの男の子に関しては明確に口封じしようとした意思も感じ取れるし罪は他の子よりも重いわね。
さて、クロウちゃんはどうしたい? あたしからの
・・・放っておくとまた同じ事やりそうだし、神様に願うのなら必要だよな、ラヴィ・・・
「
こちらで用意出来うる供物を捧げますのでよろしくお願いします」
『あらあら、良いのよ! もう気を遣わせちゃってごめんねぇ。
でも断るのは失礼ですものね、クロウちゃんからの
今回の件は任せて頂戴! あたし探求心と秘宝の神 ローズ・ベルが請け負うから♡』
では、ラヴィ準備出来ている。
「了、即席祭壇に供物をお供えして在ります」
そう答え、ストレージから即席の祭壇と供物が現れた。
【供物内容】
・銀クリットゥのオイル(錬金加工済)500㎖:美容関連
・日本産入浴セット×5
美容・癒し関係の物を捧げてみた。
「どうぞ、ローズ
すると祭壇から供物が消えた。
『確かに、受け取ったわ♪ うふ、ありがとう♡ とても良い品だわ!
じゃあ、此方の事はあたしに任せて置いてクロウちゃんは何の憂いも無くダンジョン攻略を楽しんで行ってね!』
「ローズ
『良いのよぉ じゃぁまたね!』
その言葉を最後にギルドカードからの反応は無くなった。
・・・つ、疲れた
「解、お疲れ様でした 神々全てと言う訳ではありません」
まあ、おじさんが出会った神様が印象強かったからなぁ。
「ニャア! ニャニャ!」
チャチャから終わったならこっちの方を手伝う様にと催促が来た。
・・・ああ、まだ一杯居るねキラービー。
その後全て討伐するのに30分程掛かった、範囲魔法でも使えばもっと楽だろうが空間の狭い迷宮で派手に使うと万が一巻き込まれる冒険者が出るかもしれないので慎重に攻撃方法を選択した。
「告、周辺のキラービーの掃討完了です。 追加も在りません。
・・・マスター、階層主の部屋が空いた様です、
ダンジョン・ビープリンセスでしたらそれ程苦戦する事無く討伐出来ます」
ふむ、如何したものか討伐してからの方が区切りは良いか・・・良し続けて攻略してしまおう。
準備を整えて、扉を開け階層主部屋に入る。
広い空間の中央に一体のキラキラと輝くダンジョン・ビープリンセス?
「解、マスターレア個体です、恐らくゴブディンと同じ条件かと思われます」
レア個体かぁ、
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【種 族】 ジュエルビー
【年 齢】 0歳
【性 別】 ♀
【状 態】 通常
【レベル】 30
【心体力】
H P:640/640
M P:400/400
S P:800/800
筋 力:120
攻撃力:120
体 力:200
防御力:200
知 力:100
精 神:100
速 度:300
器 用:100
魅 力:100
幸 運:80
【スキル】
・身体強化:Lv4 ・飛行:Lv5 ・ホバリング:Lv5
・体当たり:Lv5 ・宝石魔法:Lv3 ・毒針:Lv4
・体内精製:Lv6
【補 足】
・特殊条件でのみ発生するレアダンジョンモンスター。
・発生条件:初挑戦でダンジョンを単独(従魔、使役は含まれない)で15階層の階層主に挑む事で条件が満たされる。
・宝石の様な輝きを放つ蜂型のレア個体。
・宝石魔法を使い疑似魔宝石を打ち出して来る。
・腹部には、蜜・オイル・ゼリー・特殊毒などが生成されており最上級の食品や錬金素材とされている。
―――――――――――――――――――――――
あれ、もしかしてこれからの階層主ってレア個体になる可能性が高い?
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