第56話 元おじさん・・・コールします。
ガチッ ギチギチ ギギギッ ガチッガチ!
いやぁ、間に合って良かった。
現在、結界を張ってキラービーの大群の攻撃を防いでいます。
しかし改めてこの〈女神ドゥジィンのフルフェイスマスク〉は凄いね!
結界のの大きさや機能を自在に設定出来る・・・チートだね。
外側で攻撃を防いで内側は攻撃し放題! 雷魔法を一方的に打ち込んでいるおじさん、どんどん魔法を打ち込んでいるけれども一向に減らない、ラヴィに他に巻き込まれた冒険者がいないか調査してもらっているけれど
「告、15階層の全域調査完了しました、調査の結果キラービー大群周辺に巻き込まれた冒険者パーティーは0です。
ただしまだ階層内で活動している冒険者パーティーは2つ確認出来てます。
ですが既に異常を感知しているらしく撤退する様に行動しています」
そっかなら大丈夫だな、ただこのキラービーどれだけここに集まっているんだ?
「解、15階層に存在する全体の7割程が集まっています」
・・・普通こんなに集まるものなのか?
「解、今回はキラービーのそれぞれの位置が奇跡的に悪い様に重なったとしか言い様が在りませんが、そもそも彼らが無理な行動をしなければこの様な結果には成らなかったでしょう」
それだけの無理をする理由が在ったのだろうたぶん?
「解、15層主ダンジョン・ビープリンセスのドロップアイテムは、上級蜂蜜、魔石(中)、姫蜂の針、ハニーオイル等です。
特に上級蜂蜜は甘味と素材でハニーオイルは美容関連の素材で高額で取引されています。
更にハニーオイルはドロップ率が非常に低く超レア素材です」
何時の時代も美容関連は凄いね。
そりゃあ無理してでも階層主を目指すか、でも他の人達に迷惑を掛けるのはいただけ無いな、さて如何したものかな?
とゆうか、彼ら階層主倒してもこの状態じゃあ戻れないんじゃないか?
「解、どうせ踏破しようと思っていましたので伝えておりませんでしたが、階層主の部屋には討伐後に1階層へ戻る事の出来る転移部屋が使用出来ます。
他にも拾得したダンジョン限定で宝箱から転移珠や帰還珠が手に入る事が在りますので意外と戻る手段は色々あります」
・・・踏破に関しては兎も角、あ~色々あり過ぎてダンジョンに関しての情報をラヴィ任せにしすぎていたな帰還に関しては命に係わる事だからこれは確認しなかった自分が悪い反省する所だな。
「告、マスター問題ありません、必要な情報は常に私が収集しますので何時でもご質問下さい」
・・・じゃあ、彼らへこの始末をどうケリを着けてもらうか提案が欲しいな。
今回は、おじさん結構怒っているのだよ、おじさん達だから対処出来た、でも他の冒険者だったら全滅していたかもしれない!
それをへらへら笑って任せる?
ただ条件として、殺しは無し、重傷も無し、おじさんが表に出る様な事も無しで何かない? あ、でも一応チャンスはあげて。
「了、検索開始・・・検索終了、マスター御希望の丸投げが出来る方法が1件在りました」
え、本当に在ったの?
「解、ただし本当に実行しますか? 簡単に言いますと冒険者ギルドの誰も逆らえない方に告げ口をして処置してもらう方法です」
うわぁ、
「了、では冒険者ギルド特殊相談システム『Gコール』説明します。
まず冒険者ギルドカードに魔石(微小)を置いて『Gコール』と唱えます。
すると、相談窓口の神様に繋がりますので御相談下さい」
・・・ちょっとタイム。
「否、相談窓口の神様に繋がりますので御相談下さい」
なぜ、神様?
「解、冒険者ギルドに加護を与えている神々が何処かの世界の娯楽を参考に冒険者が困った時に相談出来る様に強引にギルドカードに付与した機能です。
冒険者ギルドでも幹部の一部にしか知らせない極秘事項の扱いです」
確かに気軽に神様に相談されて下手な事を言われたら大騒ぎだよな。
「解、一応処罰の対象になる事はありませんが、気付いた者は厳重に口止めされます。
ただし、神々から相談者の情報が洩れる事はありませんので御安心下さい。
追加情報で虚偽の相談は通用しませんしかも天罰の対象です」
成程、確かに人間同士なら立証しづらい証拠や証言も神様の一言で直ぐに解決だけれど担当をした人は胃が痛くなりそうだな。
でもね、おじさんはもう表立って目立ちたくないので神様に丸投げします。
「じゃあ、冒険者ギルドカードに魔石(微小)を置いて『Gコール』!」
・・・・・・あれ? もしもし?
『はぁ~い♪ Gコール相談窓口へようこそ! あたしが相談担当の探求心と秘宝の神 ローズ・ベルよ♪ よ ろ し く ね ♡」
聞こえて来るのは渋い声のオネエ言葉だった。
あれ? 操作間違えた?
『あら、間違えなく機能しているわよ、初めてですものね、緊張するのも無理はないわ。
でも安心して良いわよ、あたしが優しく教えて あ げ る ♡』
間違えていなかったらしい・・・これは連中を無視した方が良かったかもしれない。
とても困惑しています。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます