第47話 元おじさん・・・扉を開けますか?



 宝箱から手に入れたケモミミセットが少々癖のある一品らしく特に尻尾が何というか尻尾の付け根は尾骨付近に来る様になっているけれども固定具の位置が大まかに説明すると、尻尾⇒『乙⇐固定具 こんな感じでに差し込み式らしく如何どうやらマジックアイテムの様だ。


 では、〈スキル:神羅眼〉使用!


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 アニル・マックスのケモノセット・オオカミタイプ:マジックアイテム制作の名工アニル・マックスの作品。


 装備する事で感覚機能を得る事が出来る。


 耳や尻尾は大変敏感なので取り扱いにはご注意して下さい。


 尻尾の接合部はデリケートな部位への挿入なので挿入部位に負担が無い様に部位に合わせて挿入具が変化してスムーズな接合を可能にしています。

 接合後も接合内部の洗浄や保護、媚薬の分泌や老廃物の吸収SP変換などの機能も万全、あなたのプレイライフをサポートします。


 名工アニル・マックスが趣味を全開にして制作した、ケモノセットシリーズ。

 その繊細なつくりと性能から300年たった今もなお愛好家が絶える事が無い。


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 ・・・性能は凄いと思うけれどもさ、少しさぁり様が在ったと思うなぁおじさんは。

 「解、趣味に走った世界ですので、本人が持てる技術の全てを注ぎ込んだものだと思います。

 マスター、装備してみますか? 新たな扉が開くかもしれません!」


「しません!」


「了、・・・(ぼそっ)残念です」


 ラヴィが怖い事を言っている。


 これ以上は怖いのでコートの鑑定をします。


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 ダイアウルフの毛皮のコート:ダイアウルフの毛皮をふんだんに使ったコート。


 保温性に優れ、耐寒、恐怖耐性、斬撃耐性、刺突耐性、修復機能、防御強化

 装備スキル:威圧(恐怖状態付与)使用可能


 着こなす事で威圧感が増す毛皮のコート、弱気なあなたも気分は裏社会のボス!

 大抵の相手なら威圧ひとつで平伏します(強さその物は変わりませんのでその後は自己責任でお願いします)。


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「ラヴィ、Eランクの宝箱でこれだけのアイテムって出るものなのか?」


「解、通常ではこれ程では在りません、硬貨とポーション、良くて低ランクのアイテムです。

 マスターの場合、幸運値が高い為レアアイテムが含まれていました」


「なる程、納得したありがとう。」


「質問等が在りましたら何時でもどうぞ♡」


 これで階層主の件は全部終了したかな、じゃあ次は6階層に降りるか。



 階段を降り6階層に辿り着いた、此処も変わらず石造りのフィールドだ。

 マップには冒険者やダンジョンモンスターがウロウロしている、ただここから違うのはダンジョンモンスターが複数で行動している事だ。


 階層が変わり難易度が上ったのだろう、ソラも魔力糸が使える様になり戦闘の幅が広がったみたいだ、まだチャチャやノワみたいには上手く扱えない様だが頑張っている。


 先ずは、1体で行動している相手を選び襲撃してみよう。


 ・・・6階層のダンジョンモンスターはゴブリンだった。


 鑑定してみて気付いたが、ダンジョンモンスターのゴブリンは絶倫や異種交配のスキルが存在していなかった、どうやらダンジョンで産まれるので変異種でもない限り必要が無いらしい。


 良く考えるとおじさんあまり戦闘していない様な気がするので、この金属製の打撃道具、名称が長くて呼び辛いので、今命名〈撲砕君〉と呼びます。


 では、撲砕君でゴブリンと対峙!


「ぐぎゃ、ぎぎゃぎゃ、げぎぇ!」


 何言ってるか分からない?


「解、えているだけです、意味は在りません」


 そんな会話をしていると、しびれを切らして襲い掛かって来るゴブリンをフルスイングで胴体に打ち込んだ!・・・やり過ぎだった、結局収納出来ずに遠くで粒子化してしまい魔石(微小)だけがドロップした。


「マスター、加減して下さい、撲砕君が壊れます」


 あっ、そうだった強化していないんだった!・・・まあ、耐久テストという事で未強化だとどの程度持つのか試してみよう。


 その後おじさんは撲砕君を振るった、もう割り切ってゴブリン達を討伐した。


「ところでゴブリンの素材って何に使えるの?」


「解、上位種でも無い限り魔石以外は使い道が在りませんので、MPやSPに変換してタンクに貯蔵しています」


 なるほど、さっさと7階層に降りよう。


 その後も特に苦戦する事もイベントも無く10階層の階層主部屋の前に着きました。

 あれ、今回は誰も並んでいないな? あっでも休憩はした方が良いか。


「マスター、近くにセーフポイントが在りますが他の冒険者で一杯です。

 マヨヒガで休憩する事を勧めます」


「了解、元よりそのつもりだしね、人気の無い所で移動しよう」


 マップで確認後にマヨヒガへと移動した。


 マヨヒガでは休憩がてら軽い食事(照り焼きチキンバーガーとポテト)をしてから仮眠を取った。


 マヨヒガでの休憩を終えてから周辺に誰も居ないかを確認して、ダンジョンに戻ったのち階層主部屋に向かった。


 扉の前には誰も居ない、階層主と戦闘している様子でも無い(戦闘中は扉に付いているオーブが赤く光り、部屋に誰も居ないと青く光る)。


「大抵の冒険者は10階層程度で引き返します、ここから先は最低でもCランク以上のパーティー推奨となっています」


 ここからが本番という事か! じゃあ扉を開けますか!

 


 


 

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