第43話 元おじさん・・・経を唱える。



 新しくミニチュアコボルトが家族になる事に成りました。

 まずは、名前を決めてから従魔契約かな。

 あ!仲介とか如何どうしよう。


「回答します、ドゥジィン様が手続きは完了させて在るので大丈夫との事です」


 うわぁ、いつの間に凄いなぁ、ドゥジィンさんはありがとうございます。(棒読み)


 じゃあ、まず名前は見た目が柴犬っぽかったから柴ドリル 天元じゃ無くて ミニコボ ミニ柴 豆柴 空豆 ソラ・・・うん、ソラにしよう!


「と言う訳で、雄大な空がイメージに浮かんだので、この子の名前は『ソラ』にします」


「ミャア~」「ニャア」「キャン」


「大丈夫、大丈夫、ちゃんと考えた名前だから、おじさんを信用しなさい」


「ミャアァ~?」


 おっかしぃなぁ、信用されて無い?


「回答します、疑われています、ですが名前に異議は無いそうです」


 それなら良かった、次はステータスだな。

 〈スキル:神羅眼〉使用!


 __________________________


[ ]は契約者と本人のみ閲覧可能


【氏 名】 ソラ


【種 族】 ミニチュアコボルト


【年 齢】 0歳


【性 別】 ♀


【状 態】 正常 


職 業ジョブ】 無職


【レベル】 2


[愛と境界の女神ドゥジィンがやり過ぎない程度に補正を加えている。]


【心体力】( )は種族補正数値 知力・精神・器用 各10% 端数切上


H  P:38/38


M P:92/92


S P:94/94


筋 力:6


攻撃力:6


体 力:13


防御力:13


知 力:20(2):22


精 神:21(3):24


速 度:22


器 用:22(3):25


魅 力:20


幸 運:45


【スキル】


ユニークスキル



戦技スキル

・身体強化:Lv1


魔法スキル

・魔力操作:Lv1


耐性スキル

・状態異常耐性:Lv1   [女神ドゥジィンの贈り物]


専門スキル



一般スキル

愛嬌あいきょう:Lv3


特殊スキル

・鑑定:Lv1        [女神ドゥジィンの贈り物]

・アイテムBox:Lv1   [女神ドゥジィンの贈り物]

・言語理解:Lv1      [女神ドゥジィンの贈り物]


【加護・祝福】

・愛と境界の女神ドゥジィンの加護


【契 約】 

・クロウ・クローバー:従魔契約


【補 足】

・通常のコボルトに比べ筋力と体力が低く、その代わり知力と精神が高い。

・魔力の操作にも長けている。

___________________________


 ・・・相変わらずドゥジィンさんはブレないね、一応加減はしているみたいだけど。


 ステータス確認も済んだし、他に何か目新しい物が在ったか聞いてみたが多少の貨幣が在っただけで他は何処どこもゴミ屋敷だったらしい。


「ラヴィ、他に探索ポイントは在るかい?」


「回答します、もうこの場所には存在しません」


 じゃあ帰り際に破壊しないとな、じゃあ最後の締め括りと行きますか。



 そこは拠点から少し外れた場所に在った、深く掘られた穴の中に無残な状態で打ち捨てられた彼女達。


「ラヴィ、ここで間違い無いんだな」


「回答します、間違いありません、霊体が彷徨っています。

 かなり恨みが蓄積されています、このまま放置するとアンデット化します」


「解決法は?」


「回答します、遺体を炎で浄化し、霊体を神聖魔法で浄化する事をお勧めします」


「了解、まずは遺体から始めよう、少しアレンジするぞ」


 自分のイメージを魔法に乗せて浄化魔法を構築して行く、イメージはアニメや漫画で良く在る様なモノだ。


 そして、イメージをしっかりとまとめて魔法を放つ。


『浄火』!


 放たれた〈青白い炎〉はゆっくりと穴の中へと落ちて行き、遺体へと触れると包み込む様に炎が広がる、激しく燃える事無く、優しく包む青白い炎の繭が遺体を浄化し灰へと変えて行く。

 その光景を眺めながら、おじさんは自然と合掌をして幼い頃に祖父が憶える様に勧めて来た般若心経を読経した。


仏説摩訶ぶっせつまか般若波羅蜜多はんにゃはらみた心経しんぎょう・・・(毎日欠かさずに仏壇で読経していたなそう言えば、年を重ねるに連れて毎日ではなくなって来たけれどしっかりと憶えているものだな、異世界のお経ですけど自分はこれしか知りませんですが、せめて安らかに成仏して下さい。)・・・菩提薩婆訶ぼじそわか般若心経はんにゃしんぎょう


 読経を終えた頃には遺体は完全に灰に成っていた。


 これで遺体がアンデット化する事は無いだろう、後は霊体の方だな。


「報告します、マスター霊体が浄化されています」


「おお、異世界でもお経って通じるんだな」


 思い掛けない結果には成ったが彼女達が迷う事無く成仏出来たのなら問題無いな。

 その後は穴を土魔法で埋めて、拠点を火魔法以外の魔法で破壊して措いた。


 すっかり更地です、・・・やり過ぎたかな?



 それから長居は無用とばかりに、その場を去りました。

 車に初めて乗ったソラは始めはおっかなびっくりだったが今では楽しそうに外を眺めている。


 マヨヒガに戻ってからは、ソラの紹介と歓迎会を催した。

 琥鈴も張り切って料理を出していた、実に美味しかった特に特製羽根付き餃子が絶品だった、ビールが欲しかったが明日も移動なので控える事にした。

 ソラは初めて食べる料理に大喜びだった。

 

 食後の入浴でソラが逃げ出しそうになったが、女性陣にあっさり捕まり全身丸洗いの刑に成った最初は悲痛な声だったが途中から気持ち良さそうな声に成っていた、その後入浴したらすっかり気に入った様だった。


 就寝前のお勤めガチャも済まし、就寝した。


 ・・・あれ、何か野盗忘れている様な気もするが眠いので寝ます。

 おやすみなさい。zzzz

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