第39話 元おじさん・・・光り輝く?



 前世を含め空を飛ぶのは3回目ですね、飛行機とヘリと4輪バギー。


「マスター、普通の4輪バギーは飛びません」

 ラヴィに突っ込まれた。


「ラヴィ、やっぱり飛行機は無理かな」


「回答します、馬でこじつけていますので飛行機はどうしても鳥に為ってしまいます」


「そうかぁ、形としては4足歩行か・・・バギーが飛ぶんだからあまり飛行機は関係ないか・・・あ!」


如何いかがしましたか、マスター?」


「あー、いやその『マ』の付く物で、スーパーやリアルや変形の人型を思い出してこじつけたら4輪バギーよりもヤバイ物が出来るかもなぁと思って」


「マスター、創るにしても原形を留めない位に別物にして下さい!」


「はい、了解しました」


 ・・・ラヴィと話し込んでいたけれど、改めてこの4輪バギー凄いな。

 普通に速度が100キロ出ている・・・ん?

 何故? 目の前に速度表示が出ているんだ? 

 あ! 忘れていたけど、ドゥジィンさんのフルフェイスマスクを被っていたんだった、良く見たら彼方此方あちらこちらに色々な表示が出ている。

 うわぁ、凄いSFチック! 流石はドゥジィンさん分かってらっしゃる。


「返信が在りました、『当然です!』だそうです」

 絶対君ら繋がっているだろ。

「回答を拒否します」


 ・・・まあいいか何時もの事だし、しかしこのマスク便利ではあるよな、後方の視界まで頭に入って来るし慣れれば360度に視界が届くな、ただ3D酔いしそうだけれどアレ凄い具合が悪くなるんだよな。


「夜にでも、きちんと鑑定した方が良いな」


 そう思いながらおじさんは空の旅を満喫した。



 休憩をはさながら迷宮都市にラヴィの指示で真直まっすぐ進む。

 日が落ちるまで飛行してその後はマヨヒガに宿泊する。


 食事と入浴を済ませてからドゥジィンさんの贈り物を鑑定する。

 まずは、心労の軽い物から始めた、最初は10種類のメガネでどれも鑑定系のスキル付与がされていて、それとは別のスキルもそれぞれ付与されていた。

 主に認識阻害や鑑定阻害、遠視や透視、暗視や閃光など使い道を良く考えないといけない物も在った。


 次はドゥジィンさんが厳選した書物だが・・・次回に繰り越しで。


 最後が、神器クラスのマスク?面?


 最初は、先程まで被っていたフルフェイスマスク。

 〈スキル:神羅眼〉使用!


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 女神ドゥジィンのフルフェイスマスク:女神ドゥジィンがクロウ・クローバーの為に創造した神器。

 頭部を完全に守護する様に設計されていて装着者を中心に半径最大1kmの結界を張る事が出来る。

 マスク内部は快適な装着感を保ち、様々な情報収集機能が備わっており、視聴で在ればネットにも繋がります。

 飲食も可能で、マスク下部が開閉します。

 意思表示機能も備わっており、マスク表面上を七色の光源で様々な表現が出来ます。

 装着者の正体も自分で明かさない限り看破される事は在りません。


 パーティーや宴会で光り輝くあなたは、まさにミラーボール!

 みんなの注目の的に、正体もバレませんので大いにはっちゃけて下さい!

 (もし正体を知られても結界に閉じ込めれば後は・・・・)

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 ・・・つぎ


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 女神ドゥジィンの虹宝玉の仮面:女神ドゥジィンがクロウ・クローバーの為に創造した神器。

 顔の上部に装着する全体が白銀で額の部分に虹色に輝く宝玉が収められている仮面。

 額の宝玉からは数種類の虹色に輝く光線が発射出来る。

 非殺傷性・一点集中・極太・拡散・ホーミング・薙ぎ払い・必殺

 装着者の正体も自分で明かさない限り看破される事は在りません。

 

 パーティーや宴会での一発芸に最適、みんなの注目間違い無し。

 正体もバレませんので大いにはっちゃけて下さい!

 (もし正体を知られても・・・・)

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 ・・・・・・つぎ


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 腹筋殺しの鼻眼鏡:女神ドゥジィンがクロウ・クローバーの為に創造した神器。

 この鼻眼鏡を装着した者を直視すると、笑いが止まらなく成ります。

 装着者が鼻眼鏡を外すか、装着者から視線を外さない限り効果は持続します。

 装着者の正体も自分で明かさない限り看破される事は在りません。


 パーティーや宴会を笑いで盛り上げたいあなたには最適のアイテム。

 みんなの楽しい笑いの中心は貴方!

 正体もバレませんので大いにはっちゃけて下さい!

 (もし正体を知られても記憶が無くなるまで爆笑すれば・・・・)

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 ・・・・・・・・・もしかして、パーティーグッズ?


 うん!良い方向に考えよう、これで正体を隠して行動出来ると。


 明日も早いしもう寝よう。


「マスター、寝る前にガチャを回しておいて下さい」


「・・・はい」




 ・・・・Side


「貴様ら! ワシをザコニーリ商会会長ザコニーリ様と知っての狼藉か!

 ワ ワシには、多くの貴族が後ろ盾に付いているのだぞ!

 こんな事をしてただでえぎゃあぁ・・や やめ  たすぐえ・・」

 ドシャ!

 

「関係者の始末は終わったか!」


こいつザコニーリで最後だ!」


「じゃぁ、バレる前に後始末するぞ」


「ああ、・・・くそ!やっぱり金は持って行けないか」


「店の金は、契約に引っかかるんだよ! 言われただろ!」


「わかってる!畜生!なんで俺たちなんだよ!ただ少し、世間知らずの小僧や田舎娘をハメただけだろうが!こんなの誰だってやっているだろう!」


「・・・奴隷ども解放したら次の商人えものに行くぞ」


「ああ、・・・・・」

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