中一の夏。
トモがイサト兄さんから授けられたのは、『ブルーノート』の魔法。
女のコのハートも胸も、鷲掴み出来ちゃうぞー! という言葉を……彼は信じた。だってカッチョイイんだもの。
しかし寄り付くのはむさくるしい男のみ!
功人のバッキャロー! いいかげんなことをぬかしおってー! と叫ぶーー別に盗みもしなきゃバイクで走り出すこともない中三の頃、
誰もいないと思っていた廊下側の真ん中に机に突っ伏していたのは、
真面目な優等生タイプ明子だった……。
「ギター、もっと聴かせて」
はたしてトモの魔法は叶うのか!!!?
わたし的に、割といい男だと思うトモちゃん!