第6話 若者狩り
男は、木々を見つめていた、、
かれこれ1時間ぶっ通しで見続けている。異常だ
そんな男を見兼ねたのか、ため息をつきドライ=アイに聞く
「これ、、やばくないですか?」
「そうね。やばいわよ。だってこの世界の若者はヤバい奴しかいないもの」
そんなヤバい奴らをポ◯◯ンのようにモ◯◯ターボールを使って捕まえろって?いやだよ。だってこんな筋肉質な人を捕まえるほど俺の趣味はやばくない。
この空気に痺れを切らしたのか、ドライ=アイは重盛敦に告げる。
「なんでもいいから!とりあえず気絶させて転移させて」
めちゃくちゃだこの人。
重盛敦もただ木を見つめるマッチョを見ているなんて状況が嫌すぎるのでめんどくさいが気絶させようとそこら辺にある枝を取り、男にぶつけた。
すると、
「あ" なんの様だ!貴様、、」
怒った。男は怒っている!当然である。
いきなり木の枝をぶつけるなんて非常識にも程がある。
「えっと、、ですね。」
「なんなんだ。おめえは俺になんの用があんだ?何回も言わせんな」
やばい。完全にこりゃ、、話を聞いてくれないパターンだわ。
「(アイさん)」
「(ん?なによ。てゆうか、私が与えた心で話しかける能力使いこなすの早くない?凄くない?)」
「(そんなの、どうでもいいですからはやくこの状況を打開するにはどうすればいいのか教えてください。)」
何もないところから何か本を出したドライ=アイ。
表紙には" アースエリア 異端者取扱説明書 " と書いてあった。
ふむふむとページをめくり、どうやらこの状況を打開するような事が書いてあるページが見つかったらしい。
「あったわよ。普通に能力で殺すって事が書かれてた」
「はあ?」
普通に能力で殺す?、、気絶じゃないのかよ。
それに能力なんて、、はっ!
「俺能力持ってたわ。」
「うわ!しらこ!」
重盛敦は、元の世界で読んできたライトノベル異世界転生系の内容を思い出して、こう唱えた。
「核撃嵐砲」
と唱えると、そこからはもうヤバかった。だって唱えたと同時にぴかーんって光って光が収まったら一直線に遠くにある山ごと木っ端微塵でクレーターができていたから、、
「ね、、ねぇ。重盛敦くん?私たちの目的をもっかい言ってみて」
「、、、気絶させて現実世界に無理矢理送ることです。」
、、、沈黙が走った。
「殺してどうするんじゃああああ」
叫びとともに鳥たちが逃げていく。
正論、、ぐうの音もでねぇ。
俺の生きるべき場所はどうやら異世界らしい ユッケ @youkaisan
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