実体験した日常の短編BL

@nogiguchi

第1話 キスマーク

「キスマークつけてやるよ。」

彼は私の首筋に唇を近づけた。


休み時間の合間に椅子にもたれて寝てる私をそう言って起こした彼は、女子に絶大の人気を誇る色男である。


咄嗟の出来事に対応できないでいる私を彼は慣れた手付きで優しく後ろの壁に押し付けた。


甘い息が首筋にあたる。

やっと状況を理解した私は顔を赤くした。


彼は私が赤面したのに気づき、その予想外の反応につられて彼もまた赤面した。


格好がつかなくなった彼はたどたどしく一言だけ放った。


「ドキドキ、した・・・?」


私もまたたどたどしく答えた。


「うん・・・。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

実体験した日常の短編BL @nogiguchi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る