説明

登場人物紹介・他説明

 登場人物紹介と世界観などに関する説明です。大した内容ではありませんが、ネタバレを含みます。読み飛ばしてもストーリー上問題ありませんので、気になる方はスキップしてください。






<ここまでの主な人物紹介>


・ジャック(十六歳)

 レイネシ王国の王城勤めの下っ端兵士。王族の居住棟は遠い配属なので、王城勤めだけどエリートでもなんでもない。

 父親は名のある医術士で、名誉伯であるが特にこれと言った貴族との繋がりはないとジャックは思っている。実は、父親のおかげで王城勤めの選考でギリギリ合格だったことを、ジャックは知らない。

 下町訛りが抜けない上に礼儀知らずなので勘違いされやすいが、実は頭脳派。

 父の他に、妹と母がいる。


・ヘンリエッタ=オルグレン(十六歳)

 何故か全身がオリハルコン製になってしまった悪役令嬢。

 レイネシ王国のユフノー公爵の娘で、レイネシ王国の第一王子の元婚約者。婚約破棄されるまでは王妃になるべくコツコツ勉強を頑張っていたが、飽き性な上にそこそこポンコツだったので優秀とは言い難い。第一王子のことは真摯に慕っていた。

 恋敵となってしまったリリアン男爵令嬢のことは、普通にネチネチといびっていた。しかし、処刑されるほどの酷い内容はなく、子供っぽい嫌がらせが大半であった。賢いことはできない。何故ならポンコツなので。なお取り巻きはいない。何故ならポンコツなので。

 父と母の他に、シスコンの兄がいる。


・ジェド(十六歳)

 レイネシ王国の第一王子。ヘンリエッタ公爵令嬢との婚約破棄を断行した。元婚約者を処刑しちゃうくらい、リリアン男爵令嬢にお熱な様子。ヘンリエッタを処刑するも、非常識な程に頑丈なヘンリエッタに悪戦苦闘することになる。

 どうやらSっ気があるらしく、言葉の端々がサディスティックになりがち。全年齢対象の小説なので、サディスト感は抑えてほしい。


・リリアン男爵令嬢(??歳)

 レイネシ王国の第一王子の心を掻っ攫ったヒロイン。今後登場予定。




<基礎知識>


 異世界転生者がいないと、読者への基本データのインプットが難しくなることを知りました。後々分かる情報ですが、予備知識として記載しています。


・魔法レベル

 火魔法、水魔法、白魔法などが存在するが、全体的に結構ショボめ。本来なら誰でも使えるはずだが、魔法の才能を開花させるのに金と時間がかかるため、自然と貴族のものとなってしまっている。

 稀に自然に発現することもあるが、その場合は神童扱いを受けることになると、レイネシ王国の王都北商店街の金物屋のサム(四十八歳)は語る。

 そんなサムの火魔法は、最近はマッチ代わりにタバコに火をつけることにしか使われていない。でも「マッチって家にうっかり忘れて出先でつい買っちゃって、だんだん家がマッチだらけになっちゃうんだよね」って、その隣の婦人服屋のロドリグ(四十五歳)が言っているから、無いよりは良いと思うよ、魔法。


・科学発展レベル

 現実世界における産業革命前と同レベル。二十年前に戦争が終わったことにより、市民の生活に華が出てきて、お洒落をする人や嗜好品にこだわる人が増えてきた。

 医学薬学については独自の発展をしており、占い+魔法+現代医学のような、まじないめいている状態。しかし、現代日本を凌駕する程に発展しているのでオリハルコンで殴られても安心。


・レイネシ王国

 二十年前まで隣国との戦争が起きていたが、今は終結。国家間がギスギスしていた時期が長く続いたが、最近になって和平条約の締結に動き出した。

 二十歳以下の戦争未経験者を「ゆるり世代」と馬鹿にする風潮がある。実際、ゆるり世代がなんとなく抜けているのはジャックやヘンリエッタでお察しの通りである。

 ユフノー公爵領はレイネシ王国後北側に位置している。レイネシ王国の北側には巨大な運河があり、貿易の重要な拠点となっている。

 南側には「魔の森」と呼ばれる周辺国家共通の不可侵領域が広がる。魔の森が不可侵領域とされる理由は、入ってから出てきた者がいないからで、不可侵領域とは行っているが、どの国も事実上侵攻不可である。

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