第5話 変化する幸せ、始まる恐怖
両親は1ヶ月帰ってこず。
楠山は2週間音沙汰がないらしい。
賢介に避けられて1週間。
賢介の存在の大きさに気づいた。
賢介がいなければ全く人生とは楽しくないもであった。
何がわだかまっているのかは分からない。
しかし、賢介は僕を明らかに避けている。
賢介の部活の人達には僕、白日 倫太郎には関わらない方が良いなどと言っているらしい。
腹が立った。
わけも分からず嫌われては悪評をばら撒かれる。
僕はそれを賢介がしているなんて考えられないし考えたくもないが、ちょくちょく耳に挟むため本当なのだろう。
最近は変ではあるが怖い夢は見なかったため気分も良かった。
なのに、現実世界で上手くいかなくなってしまった。
腹立たしいが、それよりも恐怖が勝った。
中学時代のイジメも少しの誤解から大きく発展したものだった。
今の賢介の行動はそれと同じに思った。
…悪い種はつんでおきたい。
しかし、避けられているため話すにも話し合えなかった。
その日、夢には賢介が出てきた。
もちろん、幸せな夢にはならなかった。
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