第4話 読書スタイルについて


 さぁ、書こう! と思って編集画面を開いた瞬間、頭に描いていたあれこれを全て忘れ去るというこの現象、名前ないんですかね?!!!!

 何かを検索しようとしてスマホを開いた途端に何を調べるか忘れた、とかも!!


 何かをしに2階へ上がったけど、用事を忘れた…というアレとはちょっと趣が違う気がするけど………何がどう違うのだろう…………むむぅ。



 何故こんなことを強い調子で書いているかといえば、まさに今、頭に描いていたあれこれを全て忘れ去ったからです。頭に来たので、その憤りをそのまま文章にしてしまったわけです。

 しかしいつまでも憤っていても仕方ありませんから、ここは内なる本田翼を呼び起こし、ラインモバイルのダンスでも脳内再生して気持ちを落ち着かせることとします。あれ、滅茶苦茶かわいいですよね。




 ふぅ。本田翼ちゃんのおかげで平常心を取り戻しました。



 ご訪問いただきありがとうございます。霧野です。

(冒頭に定型文を置いておくと、こういうときちょっと便利です)



 さて。三話目の終わりで「今後の更新は未定」的なことを匂わせておきながらその舌の根も乾かぬうちにお送りする四話目は、「読書スタイル」についてです。


 世間一般へ向けて「こういう読書スタイルはいかが?」などと素敵な提案をするものではありません。そんな素敵センスも豊富な知識も親切心も、残念ながら持ち合わせてはおりません。


 今から書くのはもちろん、私自身の読書スタイルについて、です。

 そんなもん知るか、勝手にやってろという読者様の声が聞こえる気が致します。致しますが、第三話「コメントについて」であれだけ気持ちの悪い文章を晒し上げたのですから、もういっそ全部吐き出してしまおうと、そういう魂胆で進めます。

 「毒喰らわば皿まで」の精神。第一話でも言った気がしますが「自爆街道まっしぐら」です。



 何故、自分の読書スタイルのことなど書こうと思いついたのか。まずはそれから説明致します。


 それは、以前読書好きの友人と話していて、狂人を見るような目で見られたことを思い出したためです。

 それで「はて、こういう読み方はもしかして一般的ではないのかな」と思い至り、以後そういった類の話は避けてきました。ですから、私の読書スタイルがどれほど一般的なものか、そうでないのかは、わからないままだったのです。


 ですがここ「カクヨム」は、読書好きの集まる魔窟。あまつさえ、とんでもない発想の持ち主やヤベー感性を余すところ無く披瀝する猛者達の棲家。

 リアルではどん引きされた私でも、数多の化け物級作家(敬意を込めた呼称です)が巣喰うこの場所では、末席一般人。もしかしたら、多数派一般枠なのでは? という期待を胸に抱いたのです。

 (お前、マジか……からの労るような友人の視線、当時けっこう胸にキタので)



 そんな私の読書スタイル。それは、読書とでも申しましょうか。


 まず、ストーリーへの没入度合い。

 まぁ、瞬きや呼吸は普通に忘れますよね。飲食も家人に怒られるまでは忘れがちですし、声をかけられても気づかないことも。

 登場人物の感情に引き摺られ、声を出して笑うし洟を啜りながら号泣するし、アクションシーンでは興奮してソファに飛び乗ったりぬいぐるみを振り回しながら奇声を上げ部屋中走り回ることもしばしば。

 「オイ、待て待て待て」などの独り突っ込みはもちろん、時には声援を送ったり。

(「行け! 解体屋!」とか「ハリー、逃げて!(ハー◯イオニー声で脳内再生)」「目だ! 目を狙え!」「ムッキーーー!!!」とか)

 残虐なシーンなどは、呻き身悶えしながら読みます。痛いの苦手です。特に刃物で切られたり刺されたり、あと注射の描写も怖い。



 ……ここまでは、普通によくある話。


 それで、この読み方を数冊同時進行でやります。

 家のあちこちに読みかけの本が配置してあり、気分次第でバラバラに、しかし毎日確実に読み進めるのです。ある本はまともに一ページずつ。ある本は時間軸おかまいなしに行ったり来たり。

 また、読書中唐突に「全く別の本の好きなフレーズ」を思い出しては、その本を書棚から引っぱり出してきて、「んっふ〜ぅ♡ やっぱこのフレーズ最高♪」などとニヤニヤする。これって紙の本の良さの一つでもありますが、大体この辺のページだったな、って見当が付け易いんですよね。指が覚えてる。


 ……と、このあたりまで話したら、狂人を見る目つきの友人に「よくそんな気の狂いそうな読み方出来るね」と言われたわけです。



 以降、反省というか警戒して、斯様な読み方は家でひとりのとき限定にしているのですが。

 たまーに、周囲に人がいる時でも息は漏れちゃったりします。「ハッ!」とか「ヒュッ!」とか。「ふっすーーー(鼻息)」とか。


 そしてこの読み方を、一冊につき三回は繰り返します。

 最初はストーリーそのものを一気読みで楽しみ、次に文章の美しさ、伏線や小物遣いの妙なんかを味わい、最後にその作品のその後や様々な登場人物の背景を想像したりしながら読む。それこそ舐め回すように、しゃぶり尽くすように読む。

 二周目以降は、どこにシビレル展開や表現があるのか知っているわけですから、初回に読むのとは別種のワクワクがあります。来るぞ来るぞ来るぞ、キターーー! って。

 その度に、「くぅぅぅッ↑」とか「ッカーーーー! 最っ高!!」とか「これこれぇ! これヨォ!!!」とか喚いてるわけです。楽しいです。脳内麻薬的なものがブシャーーーッ! ダバダバダバ〜♪ はぁ、幸せ。




 三回目の緊急事態宣言も発令され、外へ出ている時間が益々減るかと思います。

 おうち時間がさらに増え、読書を楽しむ時間も増えました。そんな中、ネットでも小説が読める幸せ。



 読み方は、人それぞれです。

 

 一冊を大切に読み込み、分析、考察するのも楽しいでしょう。

 興味あるものを片っ端から流し読みするもまた良し。

 好きな作家様を追いかけて読んだり、その作家様の薦めるものを読んだり。


 そして、それを読む姿がいかに変態的であったとしても、他人に迷惑をかけない限り自由だと、私は思います。


 読み方は、人それぞれなのです。


 だからお願いです。そんな目で見ないで。どうか通報しないで………


 




 ここまでアホ話にお付き合いいただき、ありがとうございます。


 私の気持ちの悪い話は、ここまでです。さすがにネタ切れです。

 これ以上はもう、無いと思う。たぶん。


 何かまた思いついたら、そのうち書きます。

 今度は気持ち悪くないと思う。たぶん。



 それでは。またいつか、次のページで………


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