第2話 そもそもお話って、どうやって思いつくの?
ご訪問ありがとうございます。霧野です。
座右の銘は「見る前に飛べ!」
好きな言葉は「やった後悔よりやった自己満足」。ノリと勢いで生きております。
お話を書くこと自体は楽しいです。
でも、自分で作ったものを人目に晒すのは、やはり怖い。
「面白いから読んでみて」なんて決して言えません。せいぜい言えて、「暇つぶしにもならないかもしれませんが、気が向いたらチラッと見てみてください」程度です。
それでもこうして発表し続けるのは、僅かでも見に来てくださる方がいるからです。応援や評価、コメントなんて寄せてくださった日にはもう、胸が震えるほどの喜びを感じるからです。レビューをいただいた際には、感激のあまり一瞬眩暈を覚え体温上昇、大量発汗したほどでした。フォローしてくださっている皆様には足を向けて寝られません。
様々な反応をいただく度、PCの前で感謝の舞を捧げています。
そういうわけで、今もちまちま書き綴っています。まだ下書き段階ですが、あっちとこっちの少年少女がなんじゃかんじゃ頑張る話です。桜の季節に公開するつもりでしたが、色々あって全然進んでません。エッセイなんて書いてる場合じゃないです。
でも、以前KAC2021に参加したら思いの外楽しかったので、「祭りにはなるべく参加してみよう!」と決意したわけです。面白そうなことにはとりあえず首を突っ込んでみる所存です。
また、前置きが長くなってしまいました。決して文字数を稼いでいるわけではありません。本当です。本当ですってば。
さて、サブタイトルの「お話って、どうやって思いつくの?」です。
「伝えたいテーマ」「形にしたい強い思い」「尊い思想」とかがあるとなんか格好いいなと思いますし、作品が重厚になったりビシッと筋が通ったりするのだと思いますが、何せ作者がアホです。残念ながら特にありません。
私の場合は、「日頃の願望」や「日常の一コマ」、「試したい構造」や「ある日みた変な夢」なんかをあっちこっち繋げて丸めて叩いて伸ばして、はい完成。という感じです。我ながら意味がわかりませんが、なんとなくやり口がアホっぽいのは伝わるかと思います。
例を挙げると、前回にも名前を挙げた「サレンダー」シリーズ。
・空を自由に飛びたいな〜(日頃の願望)
・ファミレスの向かいの席に座るアジア系の少女。テーブルの上に水の入ったコップ。窓の外に白い猫の顔をした竜(変な夢)
・そして、以前お出かけした時にツレと交わしたくだらない話。(日常の一コマ)
これらが元になっています。
変な夢については、起きる直前に「サレンダー、サラマンダー」という声が頭の中で聞こえたので、それも使いました。
くだらない会話の方は、電車で「天空橋」という駅を通過した際の、
「天空橋って名前、かっこいい。住みたい」
「そのうち翼生えてきそうだよね。天使系かな、妖精系かな」
「響き的に天使系だな。天空人」
「地域に溶け込んで税金もちゃんと払ったらそのうち生えてくる」
「長老とかいそう。普段はニコニコしてるけど、たまに予言とかする」
「『明日は雨じゃ』とかね」
「それ、ただの天気予報」
……みたいなアホ会話から、「天空橋に棲む天空人」の架空の街を舞台にしました。(当時、この会話をブログに書いたので、わりとしっかり覚えています)
天空人に憧れた青年が念願叶い翼を得て、水の力を操る少女と出逢い、サラマンダーと名乗るパイロキネシス女性となんやかんや……というお話になりました。なんとなくの全体像はドン!と一瞬でできたのですが、書いていくうちにどんどん膨らんで長くなりました。(長老もちゃんと出てきます)
また、「アドラメレク」というお話。
・テレビで見た、俳優さんが二人並ぶ映像(日常の一コマ)
・上記の二人で、野心に燃える青年とそれを応援する男、とか書いてみた〜い(日頃の願望)
・主人公はあまり語らず、周囲の人物に主人公を語らせよう(試したい構造)
「野心に燃える青年」を書くはずが、だんだん残念な子(でもいい子)になっていってしまったのですが……完全にキャラクター先行で、結末も決めぬまま見切り発車で書き始めたら、なんか悪魔とか出てくるし胸焼けしそうなキャラが暴れるし主人公死ぬしで大変でした。なんだか自動書記みたいだった。あと、これも長い。
なので「アドラメレク」というタイトルは、成り行きで決まったものです。
「ぬすっと 武田猛 VS 南町ファイブ」は
・主役が日替わり・曜日担当制(試したい構造)
・アドラメレクを倒したい(日頃の願望)
・キャラにしたいモデル(友人)がいる(日常の一コマ)
・ぬすっと猛々しい名前(ダジャレ)
これも見切り発車で……主要キャラの設定だけ決めたら勝手にお話が進みました。チャラ男は勝手に生まれました。ハルがライブハウスに行ったらそこに居たんですよね……いいキャラだったので使いました。って、読んでない方には意味不明ですね。すみません。お話を書いているうちに想定に無い人物が急に割り込んできて驚いたな、って話です。あ、これも長いや………
「私は、ペンをとった」に至っては、単にペンを「取る」と「執る」を書きたかったというだけです。他は成り行きです。これは短いお話です! 短いです!!
他にもここに載せていないお話がありますが、全部似たり寄ったりの書き方です。
既にお察しかと思いますが、私は小説を書く勉強をしたことがありません。書き方やコツ、受ける小説の傾向なんかを調べたこともありません。面倒臭いからです。下手くそな自覚はあるくせに努力もせず、自分が書きたい様に書いております。
恥をかくのは自分ですし、好きにやらせてもらいまーす♪と開き直って楽しんでいるのです。(後悔しながらですが)
こんなアホな方法でも、書き始めればなんとかなるものです。
もちろん、一度書き終えたら何度も推敲します。この文章もそうです。それでこのクオリティです。無念!
へたっぴぃだっていいじゃないか、本人が楽しければ。面白そうなものにはとりあえず首を突っ込んでみたいお年頃なんです。
とはいえ、「緻密に練りこまれたプロット」や「手に汗握る展開」とか「予想を裏切るどんでん返し」みたいなのに、やはり憧れます。「流麗な文体」なんかも。「日常の一コマを鮮やかに切り取る」「心の機微を繊細に描く」なんていうのも、素敵ですねぇ………完全に無い物ねだりです。書ける気がしねえ。
他の作者様は、どうやってお話を作っていらっしゃるのでしょう。
気になります。非常に興味があります。ぜひ教えていただきたい。すっごく面白いお話を量産されているカクヨム作家さま、あなたのことです。頭の中を見せて欲しい……
ミュージシャンの方なんかにはよく「曲と歌詞、どっちを先に書くの?」なんてインタビューを見かけますが、小説家へのその手の質問ってあまり見ない気がしませんか? 興味ある人、少ないのでしょうか。
少数派といえば、私、
夢の話を聞きたいのと同じ感覚で、物語の制作秘話みたいなものを知りたいのかもしれません。
ちなみに私の夢は、フルカラーで匂いも味もついてます。楽しいです。今日も早く寝ようっと。まだ午前中ですけど。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
次のお話は、冒頭でも触れましたコメント等についてです。
面白いお話に泣き笑い、叫び、呪い……この感動を、思いの丈を、コメントしたい! でも……うまく書けない! 書きたいのに書けない! もどかしいぃぃぃぃ!!!
アホな筆者の抱えるこのジレンマについて書いてみたいと思います。ただ、書いていくうちにズレて違う話になっていくかもしれません。何しろアホなので。
ではまた、次のページでご訪問をお待ちしております。
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