第13話 君と見る夜空・中

<美空視点>



 優斗と別々のタイミングで忘年会を離脱してから、合流して家に帰った後も私の心のもやもやは消えてはくれなかった。

 あの後、結局互いに一時の関係だろうと思われるペアが何組か抜けていったのを見てから私の心はずっと揺らいでいる。


 私と優斗は長年、幼馴染という関係でやってきたし、婚約者となっても今までと変わったことはほとんどない。

 唯一、変わったことと言えば、偶にだけどキスするようになったこと。

 これでも私は本当に幸せだったし、満足していた。


 私たちは年頃の男女だけども、キス以上のことは長年の関係がある故にしたことがなかった。

 けど、今日の忘年会で実際に私たちと同年代の人たちの私たちからしたら進んだ関係を笑って行っていることに私は不安感というより、ちょっとした恐怖を感じていた。

 それだけじゃなくて優斗とそうゆうことをしていないことが悪いことのように感じちゃったんだ。


 そんなこと優斗が気にしてるわけないのにね。


 

 それに私たちが恋人になることを怖がっていたのと同じように身体を求めてしまうと、私たちの関係がありふれた関係で軽い物に感じてしまいそうで怖いんだ。

 まるで魔法にかけられたように互いの見方に変化が起きそうな気がして。



 明日のデートまでにシャキッとしなきゃね。

 そう自分に言い聞かせて私は布団に入った。













――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

短いですが、今日はここまで。

明日で一区切りつきます。


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