第3話 小さな親分

「お疲れ様です!荷物、まとめておきますんで!」

「おお、気が利くじゃねえか。ほらよ。」

「はい!他の皆さんもご遠慮なく!」

「へへへ、よく働く新入りだぜ。」

海賊に扮して海賊船に乗り込んだホライは、一緒に乗り込んでしまった少女を荷物で隠すために一人で奮闘していたのだった。

「はぁ~…。」

「…あらら?そんなに疲れてどうしたのですか?」

「君のせいだよ!まったく…。」

疲れてペタリと膝をつくホライを、荷物の山からひょっこりと顔を出した少女がキョトンとした顔で見つめた。

「…あーあ、どうしてこうなっちゃったんだろ…。本当なら指輪とブローチを見つけたらすぐに逃げるつもりだったのに…。」

「うーん…なんだか私がややこしくしちゃったみたいで…ごめんなさい。」

「いいよいいよ…。今は後悔するよりもどうやってバレないようにするかを考えなくちゃ…。」

ホライはこれまで何冊も歴史書を読んで、勇者の伝説について色々考えて考察をしてきたが、今回はそれまで以上に頭を使って考えていた。

そんなホライに少女は寄って彼の耳元で囁いた。

「あの…ところであなたは誰なのですか?色々あって聞くのを忘れていましたけど…。」

「え…?ああ、僕はホライ。」

「ホライさん。うふふ、いい名前ですね。」

「ありがと。そういう君は誰なの?」

「私…私はリーゼと申します。」

リーゼと名乗る少女はぺこりとお辞儀をした。その拍子に被っていた帽子がずり落ちそうになり、慌てて被り直していた。

「ふーん、リーゼって言うんだ。何で海賊に用があったんだっけ?」

「とある宝石を探すためです。」

「あ、そうか…。宝石ってどんなものなの?」

「えーと…丸くて…、丸くて…うーんと…。」

リーゼは手を動かしながら説明しようとするも、ごちゃごちゃと動かしていて何を伝えようとしてるのかホライには伝わらなかった。

「なんだ、探してるのに形が思い出せないの?」

「う、うん…。実物は見た事ないから…。」

「ふーん…。じゃあせめて色とかは?」

「色は…確か赤色でした。」

「赤色かあ、僕の探してるのと同じだ。」

「え?あなたもですか?」

「まあね、僕も大事にしていた赤色の宝石の付いたブローチを海賊に盗まれたんだ。だから取り返しに海賊船に潜入したんだ。」

「へえ…そうなのですね。私よりちっちゃいのにすごいなあ。」

ホライはちょっと照れたが、そんなことしてる場合じゃないと思い直して作戦を練り始めた。

「でもさ、いくら何でも宝石を探すために海賊に声をかけるなんて無茶だよ…。」

「で、でも海賊さんはいい人だから…。もしかしたら見せてくれるかもって思ったし、船に乗せて他の大陸に行けたかもしれないし…。」

「海賊がいい人?どこでそんなの聞いたのさ…。あいつらはそんないい人なんかじゃないよ。」


2人がそんな話をしているうちに、海賊達の拠点である灯台のある孤島に到着した。

「あれが海賊達の拠点…?港町の灯台が拠点だったのか…。」

ホライはリーゼを隠しながら海賊達に荷物を渡して、自分も海賊船を降りる準備をした。

「あの…私はどうすれば…。」

「リーゼは船の中にいて。この後海賊はあの灯台の中に入るから船の中の方が安全だよ。」

「ホライ君…。でも危ないんじゃないの…?」

「僕はおばあちゃんの指輪と自分のブローチを見つけなくちゃいけないんだ。リーゼの赤い宝石も探してくるから。」

「うん…気をつけてね…。」

ホライは遅れて船を降り、海賊達と共に灯台へと入っていった。

「だんだんあの町も湿気てきやがったな。」

「そうかあ?もっと脅せば出てくると思うぜ。」

「にしても親分はなんであんな港町にこだわってるんだろうな?あんなところよりも稼げる場所なんて沢山あるのによ。」

「まあ親分はきまぐれなお方だ。どうせまたすぐに場所を変えると思うぜ。」

海賊達は拠点に帰るなり談笑をしたり、酒を飲んだりして過ごしていた。

そんな中で一部の海賊達は奪ってきた金品を一通りまとめて整理をしていた。そんな様子をホライは遠くからじっと見ていた。

「何やってんだろ?宝物を整理するなんてらしくない事してるな…。」

「えーっとこれはこっちでこれはこっち…。」

「おいおい、その金貨はこっちでいいいんだよ。」

「うお、そうだったな。じゃあこの銀の杯もそうだな。」

「…?」

ホライが整理された金品を見ていると、宝石や宝石が付いた装飾品がまとめられて、それ以外の金品は雑にまとめられていた。

「あ…!宝石…!」

「よし、こんなもんだろ。親分のところに持っていくぞ。」

「落として壊すんじゃねえぞ。親分は気の短い人だからな。」

二人の海賊が宝石をまとめた袋とそれ以外のものをまとめた袋を持って上に上がろうとした。そんな二人をホライは慌てて引き止めた。

「ちょ、ちょっと先輩達!待ってください!」

「あん?なんだ新入りか?何の用だ?」

「お、俺が親分のとこに持っていきますよ!先輩達は先に飲んでてください!」

「…。」

2人はホライを怪しむ目で見ていた。

(ま、まずい…怪しかったかな…。)

「だってよ…。どうする?」

「ま、いいだろ。どうせこいつがお宝を盗んだって逃げることなんか出来ねえんだからな。滅多なことを考えるんじゃねえぞ。」

「そんな事しませんよ!それじゃ、ご苦労様です!」

ホライは2人から袋を受け取ると、急ぎ足で上へと登って行った。

そして周りに海賊がいなくなったのを見計らってホライは袋を覗き込んだ。

「えーっと…ヨミおばあちゃんの指輪…。リーゼの宝石…。僕のブローチ…。おかしいな、どこにも見当たらないや…。おかしいな…。」

「おぉい何やってんだよぉ。」

「!!」

ホライがびっくりして後ろを振り向くと、ジヨーセンの町で出会った海賊がいた。

「あ、なんだお前か…。びっくりさせるなよな…。」

「悪い悪い。それよりよぉ、なんでお前がお宝が入った袋を持ってんだぁ?」

「あ、いやちょっと先輩達の代わりに俺が親分に宝物を届けに来たんだよ。」

「そうなのかぁ。じゃあさ、俺の頼みを聞いてくれないかぁ?」

「な、なんだよ頼みって…。」

その海賊はホライの前で手を擦り合わせてお願いをしてきた。

「実は俺さぁ、さっきの町で何にも盗めなかったんだよぉ。ボスにそれを知られたら怒られちまうからさぁ、お前の稼ぎをちょっと分けてくれよぉ。」

「そんな事?まあ別にいいけどさ…。」

「やったぁ!ありがとよぉ、お前は俺の恩人だぁ。今度美味い酒でも奢ってやるよぉ。」

海賊はホライに頭を強く撫でて感謝した。ホライはそんな海賊を鬱陶しそうに振り払ってその場を去ろうとした。


「…おい、今の話はどういうことだ?」

どこからともなく子供の声が聞こえてきた。

ホライが周りをキョロキョロと見回していると、突然海賊がブルブルと震え出してホライの後ろに隠れだした。

「わわっ、なんだよ急に。」

「そ、そそそその声は…お、おおおお、親分!?」

その海賊の声と共に上からカツンカツンと言う足音が聞こえてきた。

ホライが下りの階段をじっと見ていると、そこからホライとそこまで背丈が変わらない女の子が現れたのだった。

「ふん、自分が稼げなかったからって仲間の稼ぎを分けてもらおうなんて、随分と舐めたことしてるな。」

「あわわわわぁ…!も、申し訳ありません親分…!」

(こ、この子が親分…?僕と同じくらいの歳の女の子じゃないか…。)

海賊の親分の女の子はジリジリとホライ達の方へ向かってきた。

「あんた、海賊を舐めちゃいけないよ。まともに稼いでこれない軟弱者なんかアタイの組織にいらないんだよ!」

女の子はものすごい気迫でその海賊を叱咤した。その迫力はその場にいるホライにもビリビリと伝わっていた。

「申し訳ありません!申し訳ありません!もう二度とこんな真似はしませんからぁ…!」

「…ふん、まあ今日は許してやる。今日のアタイは機嫌がいいからね。」

「あ、ありがとうございます親分…!」

「…で、そこのチビ。あんたも気をつけろ、そんな甘いやつが海賊なんてやっていけると思うな!」

「あ…はい…。」

「まったく…。ほら、早くその袋をこっちに寄越しな。」

ホライは言われるがままにその女の子に2つの袋を渡した。

女の子は袋の中から指輪類の装飾品を取り出してウットリしながら眺めていた。

「ふーん…ま、悪くないね。これでまたアタイのコレクションも増えたわけだ。」

「お、親分!その指輪、似合っていますよぉ!」

「…お世辞を言っても何も出さねーよ。まあこの指輪も悪くないけど、やっぱりこの指輪の方がアタイは好きだね。」

女の子はその銀色に輝く指輪をはめた指を掲げて眺めていた。

(あの指輪…!ヨミおばあちゃんの…!)

その指輪にホライは見覚えがあった。ヨミが自分にお菓子をくれた時に、ヨミが頭を撫でた時に差し伸べた手に付けていた指輪とそっくりだった。

(よりによって…海賊の親分が持ってるだなんて…。あんなのどうやって取り返せばいいんだ…。)

「おっと、指輪に見とれてないで早くこっちを確認しないと。あんたらはもう下がりな。」

「へい、親分!」

「…。」

「返事はどうした!」

「…はい!」

下手にここで奪おうとすれば、下にいる海賊たちを呼ばれるかもしれない。それに上手くバレずに取り返したとしても、帰る手段がないといずれはバレてしまう。現状ではどうにも出来ず、ホライは一度下がることにした。


海賊達はどんちゃん騒ぎをしている中、ホライはどうすれば指輪を取り返して港町まで戻れるかを考えていた。

「船をこっそり奪って帰るか…でも僕に船の操縦なんて出来ないし…。泳いで帰ろうにもここからジヨーセンまでかなり遠い…。それにリーゼだっているから…」

いくら考えても良いアイディアは思い浮かばず、はしゃぐ海賊達のうるさい声で集中できずホライは困り果てていた。

そんなホライの前にさっきの海賊がやってきた。

「いよぅ。どうしたんだよぉ、暗い顔したさぁ。」

「あ、さっきの…。」

「ほらこれやるよぉ。」

その海賊はホライの横に座ってホライに酒のつまみをおすそ分けしてきた。

「ああ、ありがとう…。」

「さっきはごめんなぁ。お前まで巻き込んじゃってさぁ…。」

「そんなのいいって。」

ホライは酒のつまみをかじりながら再び俯き考え出した。

「…なんか悩み事でもあるのかぁ?」

「うん…まあね…。」

「もしかして、海賊辞めたいって思ってるのかぁ?」

「…まあそんなところ。」

「はあ、だよなぁ。分かるぜその気持ち。俺も辞めたいって思ってるんだからなぁ。」

「え?君も?」

ホライはその海賊の方に目を向けると、海賊はしょぼくれた顔で話を始めた。

「俺さぁ、本当は船の操縦士になりたかったんだぁ。大海原を自分の船で横断するのが夢だったんだけど、操縦士になるための修行が厳しくってさぁ。それが嫌で逃げ続けてたら、いつの間にか海賊になっちまってたんだぁ…。」

「そうだったんだ…。」

「でも最近さぁ、本当にこれでいいのかって思うようになっちゃってさぁ。人から物を盗むって心が痛いし、親分も怖いし…、俺もう海賊なんてやめたいよぉ…。」

そのまま海賊はうなだれて落ち込んでしまった。

(…海賊にもこんな考えの奴もいるのか。いや、待てよ…もしかしたら…。)

そんな海賊を見たホライは海賊の肩に手を乗せて語りかけた。

「じゃあさ、やめてみない?」

「え…?」

「僕と一緒にさ、海賊を辞めるんだ。実はね…。」

ホライは海賊に自分の正体、自分がここに来た目的を全て打ち明けた。

「お、お前ってそんな奴だったのかぁ…。すごい勇気だなぁ…。」

「それでさ、盗まれた宝物を取り返したら後はジヨーセンに戻りたいんだけど…。そこで君の力を貸してほしいんだ。」

「お、俺に海賊船の操縦を頼むのかぁ?」

「そう。頼まれてくれないかな?」

海賊はまたも俯いて考え出した。ホライはそんな彼の肩に今度は力強く手を置いた。

「大丈夫、きっと君ならできるよ。あの海賊達を騙して、盗まれた宝物とあんな大きい海賊船を奪ってやるんだ。なんだかワクワクしない?」

「お、おう…。少し…。」

「だったらやってみようよ。これはもう一度君がやり直せるチャンスなんだ。」

「お、俺がやり直せる…。」

その言葉を聞いた海賊はすっかりその気になって立ち上がった。

「よ、よーし、やってやるぞぉ!あの海賊船の舵を俺がきってやるんだぁ!」

「しーっ!声が大きいよ!」

海賊は慌てて口を手で覆った。しかし海賊の声は他の海賊達の騒ぎ声でかき消されて誰にも聞こえてなかったようだ。


「そう言えばさ、君の名前聞いてなかったよね。なんて言うの?」

「おぉ、俺の名前は『モカジ』って言うんだぁ。」

「モカジだね。僕はホライ、よろしくね!」

「わははぁ。よろしくなぁ。」

ホライはモカジの大きな手を握って握手を交わした。モカジは嬉しそうにその手を上下に揺らしていた。

「さてと、そうなったら次はどう指輪を盗むかを考えなくちゃ。」

「で、でも指輪って事は常に指にはめてるって事だよなぁ…。」

「うん…。寝てる時に盗もうにも、無理やり外そうとしたら起きちゃうもんね…。」

二人が腕を組んで考えていると、他の海賊が二人に声をかけてきた。

「おーい、新入り共。親分に飯を届けにいけ。」

「え?あ、俺たちがですかぁ?」

「当たり前だ。こういうのは新入りの仕事だ。俺たちは酒を飲むのに忙しいんだ。」

「はーい…。分かりました…。行こうモカジ。」

ホライとモカジは親分に持っていくためのご飯を乗せたプレートをそれぞれ手に持って上の階へ上がって行った。

「にしてもここの親分って変わってるよね。なんであんな女の子が親分なんだろ?」

「うーん…俺も分からんなぁ。だけど親分はめちゃくちゃ強いらしいんだぞぉ。なんでも自分よりも大きな鉈を軽々と振り回せるとか…。」

「なにそれ…。そんな奴からどうやって指輪を取り返せばいいんだ…?」

ホライがプレートを持って思い悩んでいると、モカジが突然顔を輝かせてホライの方を向いてきた。

「そうだぞぉ!いい方法があったぞぉ!」

「わわわっ!ど、どうしたんだよ急に!」

「ちょっと待っててくれぇ!」

モカジはプレートを置いて下の階まで降りていった。モカジは10秒も経たないうちに戻ってきて、その片手には白い粉が詰まった瓶を握らせていた。

「モカジ…それ何?」

「えっへっへぇ、睡眠薬だぁ。俺って寝つきが悪いからよく使ってるんだぁ。」

モカジは瓶に入っていた粉をつまむとプレートに乗ったご飯の上にふりかけ始めた。

「この睡眠薬はすごいぞぉ。この間大きい地震があって、みんな飛び起きて大騒ぎしたけど俺だけぐっすり眠れたんだぞぉ。」

「なるほど…。それじゃあこれを海賊の親分にご飯と一緒に食べさせれば…!」

「指輪を外されてもぐっすりおやすみだぞぉ!」

「ナイスだよモカジ!パンにお肉にジュースにめいいっぱいかけてやろう!」

二人は瓶に指を入れて睡眠薬をうんとかけ始めた。二人がかけ終わると、睡眠薬は瓶の半分にも満たない量まで減っていた。

「さすがにかけすぎたかな。」

「でもどこから見ても普通のご飯にしか見えないぞぉ。これだけかければ一日中眠ったままになるかもしれないなぁ。」

「んじゃ、早いとここの料理を親分のところに持っていこう。」


「親分、今日のご飯を持ってきました。」

「入りな。」

二人はプレートを近くの台に置いて、派手に装飾された扉を開けた。

親分の部屋は盗んできたと思われる宝石や装飾品がそこら中に飾られており、どこを見渡しても宝石がキンキラに輝いていた。

「おや、さっきの新入り達か。」

「へ、へい。えっとぉ…どこに置けばぁ…。」

「そこのテーブルでいいんだよ。ほら早く置きな。アタイは腹が減ってるんだ。」

二人は命令された通りにテーブルにプレートを運び、ホライは手馴れた手つきで食器を丁寧に並べてみせた。

「どうぞ、親分。」

「ほう、随分とお行儀が良いじゃないか。」

「へ?ま、まあよく言われてましたから…。」

ホライはロゼにテーブルマナーを教わった事を思い出しながら、自分のブローチを探しに祠に向かったロゼが急に心配になり始めた。

(早く帰ってロゼに会いたいな…。)

「まあアタイは飯が食べられればなんでもいいんだけどね。それじゃあいただくとするよ。」

親分の女の子は豪快にご飯を喰らい、すごいスピードで胃の中に収めていった。

「悪くないね。あの町はやっぱり食べ物が美味いものばかりだよ。」

(す…すごい食いっぷり…。)

「ん?何をボーッと突っ立ってるんだ?用が済んだらとっとと帰りな。」

「わ、分かりましたぁ親分!」

モカジに連れられる形でホライも親分の部屋から出ていった。

部屋の扉を閉めてそそくさと下の階まで下がると、二人はハイタッチをして喜びあった。

「やったぞホライぃ。あとは指輪を取り返して船を盗むだけだぞぉ。」

「うん。だけどまだ他の海賊達が起きてるからさ、計画はあいつらが騒ぎ疲れて眠った時にしようよ。」

「そ、それもそうだなぁ。俺の睡眠薬もまだ余ってるからお酒に入れてみるかなぁ。」

「それいいね。よーし、上手くいきそうだ!」

二人はしめしめと笑いながら睡眠薬を海賊達の料理にふりかけていった。


一方その頃、スナエコの村では祠から帰ってきたロゼがホライを探していた。

「ホライ…!ホライ!どこに行ったんだ!」

「おぉ…ロゼ君かい…?」

ロゼがホライを必死に探していたところを、ヨミが掠れた声をかけてきた。

「ヨミさん…?いかがなさいましたか…?」

「じ、実は…ホライ君は…。」

ヨミは自分の指輪が海賊に盗まれたこと、ホライが指輪を取り戻すために海賊がいる港町に向かったことをロゼに話した。

その話を聞いていたロゼの顔は徐々に青ざめていき、鼓動も段々と強くなってきていた。

「な…なんてことだ…。考えていた最悪のケースが…。ホライ…!!」







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