ニャンコのジナル
僕はネコのジナル。
俗に言うスラムで生きている。
スラムって言ってもココは天国さ!
何に使うんだっていうガラクタで街は埋め尽くされてるけど、寝床はちゃんとあるし、餌だって人間がくれるんだ。
でも唯一、他にネコの仲間がいないんだ。
まぁでもスラムにはだけどね。
ここから中心に行くと金網があってさ、その向こうに、僕と同じ毛並みのネコがいるんだ。
そいつは金網の向こうの家に住んでるらしくていつも金属の首輪をしてる。
首輪には「ローン」って書いてたな。
いつか金網を越えて一緒に遊ぶのが僕の夢さ。
知ってるか?夜、空に向かってお願い事すると星が願いを叶えてくれるんだぜ?
だから今日も星を見ながら眠りにつくんだ。
ボンッ!!
大きな炸裂音のせいで目が覚めちまったよ。
何事だ…ってローンの家が!!
あぁ…!無事でいろよ!
あぁ…あぁ…ローンの家が…家があった場所が…。
丸くて大きな穴が空いちまってる…。
そうか…星が金網を取り除いてくれたんだ…ローンごと…。
妄想備忘録 水切六六 @mizukirirock
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます