最近ゾワッとした話

日記みたいな感じになって恐縮なんですけど、最近怖かった話がありました。


怖い話を人から聞いたんですけど、それを実践しようとしたら、ビビってできなかったって話です。


その話はこういうものです。


まず4人集めます。もちろん時間は夜中ですね。そして部屋の真ん中に米を詰めた人形を置いて部屋を真っ暗にし、部屋の角四隅に1人ずつ立って目隠しをします。


そうしたら誰からスタートをするのかを決めます。

 決めたらその人から左回りで壁伝いに手探りで次の人目指して歩いていきます。


次の人の手に触れたら、触れられた人は次の人のの所に行き、4人目まで繰り返して、最初の人にタッチしたら終わり。というものです。


何が怖いのかわかります?

そうなんです。

この遊び、んですよ。

 だって4人目は次の角に行っても誰もいないんです。1人目は2番目の人の場所に待機していて、最初にいる場所にいないんですから。


それでこの話を聞いた僕たちはテンション上がってしまってね。

 すぐに友達を集めて、4人で唯一、一人暮らししている僕の家に集まったんです。

 午前零時きっかりに誰が持ってきたかわからないポ○モンの人形に米をぎっしり詰めてスタンバイオッケー。

 言い出しっぺの僕は一番怖い4番目を担当させていただきました。

 部屋を真っ暗にして、最初の友達が軽口言って始まったんですけど内心僕は心臓バクバクでしたね。

 あぁーいつ来るんだろ来るなー来るなーって思ってました。

 しばらく暗闇で狼狽えてたら気配がしたんで、お。3番目が来たな。って手をそっちに伸ばして待ってたんです。

 フッ…と優しくタッチされてゾワゾワーってしました。

 3番目の友達はそういう悪ふざけするんですぐに冷静になってクスっと笑ってしまったんですけどね。

 それでこっから僕が次の人を壁伝いに目指すんですけど、まぁそこには誰もいるはずないですよね?

 でも壁の真ん中くらいまで来てから前に進めなかったんですよ。

 なんていうか、ムワムワするっていうか「絶対いるよねソコに」っていう感覚がビンビン伝わってきて。

 これは手を伸ばすとヤバいぞ…って。

んでビビりまくった僕は

「ちょっと怖い怖い!もうやめるわ!ごめん!」

って言って部屋の真ん中にある電気のヒモを、ブンブン手を振り回して、やっとのことで探り当ててカチッと灯りをつけたんです。

 速攻で目隠しを外して皆の無事を確認しました。

 全員大丈夫なのを確認し終えて、多分今までで一番長いため息でましたね。

 その後はまぁ皆ひどいんですよ。

「ビビリやな!雑魚やな!ダセェー!童貞!」って。

もうずっと言い続けるんですよ。

 あんまりしつこいから「もう帰れ!」って怒っちゃいましたよ。

 いや企画した僕が悪いんですけど、あまりの罵詈雑言に我慢できなくて、半ば強引に追い出しました。

 友達も半ギレ状態で、去り際にブツブツ言ってましたけど、こっちも引くに引けなくて、結局、気まずいなぁって思いながら4人が角を曲がるところまで見送って家に入りました。


っていう話なんですよ。

わかります?人生で一番怖かったですね。

 あ、その時の友達とはもう会ってないですよ?

だって、ねぇ…?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る