第3話


やがて放課後がきて。

俺はリョーヤの家に向かった。

「あのさぁ。なんで女装したお前と寝なきゃいけないんだっけ?」

「罰ゲームだから」

リョーヤはぼそりとそう呟き俺の肩に手を置いた。


「まださ、救いはあるぞシンジ」


「救い?そんなものねぇだろ。

俺は男同士でキスやハグをする羽目になるんだろ...」


「それがさ...」


リョーヤの家は高校から程近い一軒家。


徒歩5分程で着いた。

玄関で靴を脱ぎ、リョーヤ宅にお邪魔する。


「お、おじゃまします...」


「シンジ、心配すんなって。

一応、超絶美少女用意した。おまえの為に。

藤島の前では従順な態度とってたけどな。


正直なところ、俺が女装なんてバカな真似したくない。

てか、1番は、お前と抱き合うなんて真似、

死んでもしたくないんだ..,」


「そーだよな。

男同士でイチャイチャするなんて、

そんな趣味でもない限りしたくないよな。

で、ちょっと待て。超絶美少女用意したって、

一体全体、どーゆーこと?」


「まぁ、それは見てのお楽しみだな。

俺の部屋でとにかくカルピスでも飲んで待ってろよ...。俺、速攻で濃いカルピス、作ってやるよ...」


「あ、ああ。

ありがとう...」





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る