第4話

部屋でぼんやりしてると。

ドアがノックされた。


リョーヤが濃いカルピスを持ってくるとは

言ったが、ノックなんてしないだろ...?


「お邪魔しまーす!」


綺麗なソプラノボイスが聞こえ、

俺はドアを見つめ固唾を飲んだ。


誰だ...!?


とは思ったが。

でもな、その声には聞き覚えがあって。


リョーヤの妹の声だと思った。


ドアが響き。


現れたリョーヤの妹を見て俺はギョッとした。


「濃いカルピス持ってきましたっ!」


彼女が持つお盆には、三つのグラス。


ちょっとウェイトレスっぽい

姿勢を取り、


「罰ゲームの前に、水分補給しましょ?」


などと、可愛く言われ。




リョーヤの妹は、確か、

俺らと同じ、陰キャ属性で。

まぁでも、スタイルは抜群に良くて。



眼鏡で。重ため前髪で。

しかも黒髪だと

思ったのだが、なんだ、

どうしたんだ?


目の前には眼鏡じゃなくて。

俺好みの茶髪美少女のポニテ女子が君臨している件...!!


「うぉう...!?」


思わずのけぞった。








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