第39話 ***

 気を失ったさくらを抱きしめカイザーは自分の私室に向かった。心配したナタリーが部屋の前に待機していたので、解熱剤と傷薬それとさくらが起きた時に飲める白湯など準備するよう指示をすると部屋に入り、寝室にあるキングサイズのベットに壊れ物を扱うようにそっと下ろした。


 カインに相当無茶をされたんだろう。身体は熱く火照って発熱していた。

巻いていたシーツを外すとあらゆる所にカインがつけた噛み跡が痛々しく残っていた。花びらを散らすように鬱血痕もふとももの内側にちらばっていた。


 激しい責めにさくらの受け入れる部分は所々擦れて腫れぼったくあかく腫れていた。

 ぐっと眉をよせをシーツをかけ直し寝室をでるとちょうど傷薬などをワゴンにのせもってきたナタリーが入ってきていた。


「さくらの処置は俺が自らする。下がれ」 


 カイザーがそう言うとナタリーはさっと頭を下げ、部屋をでていった。


 ワゴンを押して寝室にいるさくらのそばによった。

 シーツをはいで、長い指にたっぷりと傷薬をつけそっと割れ目にふれた。冷たい薬があつく火照るそこの熱に触れ、ピクリとさくらの身体が動いた。

 だがまだ気をやったまま覚醒することはなかった。表面をたっぷりとぬると、ぎしりと音を立てカイザーはさくらの足元に座り直した。

 さくらの膝を立てさせ大きく開かせた足の間に身体をいれる。

 もう一度たっぷりと傷薬をつけ、長い指をさくらの蜜壺にぐいっと入れ塗り込んだ。

 二本の指で少し開かせると、カインの出した子種がゴポっごぽっと溢れ出てきた。それをぐちゅぐちゅと搔き出し奥までしっかり傷薬を刷り込ませた。


「……っ……ふ……ん……ぁ……」


 気を失った状態であったが、直接的な刺激に自然に喘ぎがこぼれ落ちていた。


 その痴態はカイザーの脳髄をダイレクトに刺激したが、痛々しいさくらを労る気持ちが理性を繋ぎ止めてくれていた。

 たっぷりと塗れたことを確認すると、溢れ落ちた子種を清潔な布で丁寧に拭いてやった。


 ふぅ……っと足を揃えてやりさくらの頭側に身を動かした。

 ワゴンに乗った解熱剤をさくらにのますため手を伸ばした。液体だったのでカイザー自ら口に含み、さくらに直接口移しで飲み込ませた。量がおおかったため、つうっと唇の端から薬がこぼれ落ちた。

 それをそっと指ですくいさくらの小さな口を開かせ舌に舐め取らせた。苦かったのか少し眉根をよせているのが可愛いくて目を細めた。

 医療行為だと口づけをしていたが、柔らかいくちびるを堪能してしまう自分に苦笑する。

 薬のせいで苦い口づけのはずなのだが、カイザーの本能は蜜を求める蜂のようにさくらを甘く求めた。


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