第25話 ***

何度目かの絶頂をさくらの中に流し込み激しい交わりで気を失ってしまった桜の背中に口づけをおとした。


さくらのどろどろに溶けた蜜壺からずるりとひきぬくと自分の放った残滓がこぽこぽと割れ目を伝った。

その感触にぴくりと気を失ったままのさくらの体が反応した。

さんざん貪りたべたとゆうのにまだ足りないと言わんばかりにもちあがる己の欲望に苦笑した。


起き上がり浴室に向かい濡れたタオルを持ってさくらをきれいに拭いて風邪を引くといけないとドレスをきせてあげた。


己の欲望をぶつけてしまったことに一切の後悔はない。だがまだ初心なさくらをだますようにしてかこいこんでしまったことにすこし良心が傷んだ。


ふと、目が覚めると夕日が差し込んでいた。ガバっと起き上がろうとするとぴしりと全身に痛みが走る。股の間は特に違和感がありまだ何かを挟んでいるかのようにジンジンと疼いた。


「起きたのか……?」


声がして振り返るとベッド脇の椅子に腰掛けて肩肘をついているカインと目があった。

一連を思い出しかぁっと頬があかくなるのを抑えることが出来ず、ぱっと手で顔を覆った。


「さくら……さくらを抱いたことは後悔してはいない。ずっと抱きしめて離したくないくらいだ。だが、急な好意で丸め込んでしまったといわれても仕方ない。すまない……」


頭を下げるカインを指の隙間から見つめ、はぁっと息をついた。


「あっ……あのね。わたしだって流されてってわ、わけじゃなくて。そんなんで初めてをあげるなんてないし……。……いやだったら拒否するよ。カインのことは……すっ……好きになってるんだとおもう……」


吃りながらだんだんと声がちいさく消えてしまった。

恥ずかしい! っとおもっていたら、

ぱっと顔を上げ耳まで真っ赤になったカインがいた。


ぽかんとながめてしまう。


「お……おれも好きだ。結婚してほしい」


「えっ……!? 工エエェ結婚!? ま、まってよはやくない!?」


「いや、俺の子種をたっぷり腹にだしたからな。孕んでいてもおかしくない」


といいながらさくらのぺたんこのお腹をすりっと撫でた。


「……っ! で、でも……」


「いや……なのか?」


「やっ…いやとゆうか急すぎて……とりあえず恋人ってゆうのじゃだめ?」


「わかった……さくらがそう言うなら……だが子ができていたら有無を言わせない」


「わ……わかったよ」


そう返事したさくらをギュッとだきしめた。抱きしめた背中側でカインが孕ませてしまえばいいとほくそ笑んでいたのをさくらは知る由もなかった。


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