2-7. リザードマンとの闘い

GM:陣営確認。こちらは1種類4体(リザードマン1 ~ 4)です。第一戦闘準備をどうぞ。先制力判定や魔物知識判定の前にやっておきたいことがあれば、宣言してください。


ブコー:《かばうⅡ》宣言します。アリーさんでいいですか? ……いや、前衛に出るならピュックの方がいいか?


GM:《かばうⅡ》は、第二戦闘準備でも間に合いますよ。他になさそうですし、魔物知識判定をしましょうか。目標値は12/16です。


ヴィンター:(ころころ)23。


GM:まあ、余裕だわな……。モンストラスロアで新規に追加された、リザードマンマリーナです。


ヴィンター:モンロア、エネミーが増えていいですね。


──エネミーデータ──

名前:リザードマンマリーナ レベル:7 弱点:土属性ダメージ+3点 HP:64 防護点:8

説明:〇連携 により、味方のリザードマンの数だけ命中力が高まり、〇憤怒 の能力により、味方のリザードマンが倒れると1ラウンドの間だけ攻撃力が上がる。倒しても残しても厄介なエネミーだ。


GM:続けて、先制力判定、目標値は15です。


ここで、ブコーが6ゾロで達成値17をたたき出し、先制力判定には成功するも、アリーはダイスの目が1, 2と振るわず、達成値13で先制力判定に失敗してしまう。


アリー:あ、あ、あ、あれ。


一同:(笑)


アリー:で、でも《ファストアクション》やりたい!


GM:《ファストアクション》は使えませんね、このままだと。


アリー:〈俊足の指輪〉割って、成功にします!(先制力判定の達成値+2)


ブコー:大丈夫?


アリー:割る用の指輪、仕入れてるんで!


ヴィンター:《ファストアクション》取ったらやりたくなる気持ちは、分からんでもない。


先制力判定に成功したことで、第二戦闘準備は特に誰もやることが無く、戦闘配置のみを行うことになった。


ピュック:アリーは《魔法制御》がないんですね。


《魔法制御》を宣言しなければ、範囲魔法は同じエリアにいる敵・味方を無差別に攻撃することになってしまう。アリーのように《魔法制御》を持たない魔法使いが最初に範囲魔法を撃つなら、初期配置は全員を自軍後衛エリアに固めておくのがセオリーなのだ。


ブコー:ピュックさんは前にいたほうが、(魔法が使えて)うまみがある?


ピュック:いや、前に出ると、制限移動扱いじゃなくなるので、結局魔法は使えないんですよ。


ブコー:あー、なるほど。それはキレそうですね。


ヴィンター&アリー:(笑)


ブコー:まあ、全員後衛に配置でいいんじゃないかな。


GM:分かりました。ではこちらは、前でペチャクチャ話していた二体だけが前に出ます。皆さんの手番からです。


ヴィンター:では、まともに神官するか。《魔法拡大/数》宣言。私は神官だったんです。というわけで、日頃の心を悔い改めて、【セイクリッド・ウェポン】


ブコー:今の詠唱ですか?


一同:(笑)


ヴィンター:本当に悔い改めるべきは誰かって話ですが。ブコーさんと、ピュックさんを対象とします。


ブコー&ピュック:はーい


ヴィンター:「ではお任せしますよ」(行使判定成功)


アリー:土属性弱点か……あ、じゃああれ使えるなあ! 前衛二人に【エフェクトウェポン】! マギテックマギテック~(ころころ)成功ですね。


アリー:防護点は……8か。じゃあ……【へプルショット】?いや、【ストーンブラスト】を2体に使用します。


GM:【エフェクトウェポン】の時点で《魔法拡大/数》を宣言しているから、問題ないですね。


アリー:MP-10、行使行使。24!


GM:高いよお……。こちらは固定値で精神抵抗力17ですので、抵抗突破して2体分ですね。弱点痛ぇ~!


リザードマンマリーナは土属性が弱点であり、アリーの土属性魔法が23点・22点とかなりのダメージをたたき出す。《ファストアクション》の連続行動で前衛組の武器攻撃にも土属性が付与され、先ほどのヴィンターの【セイクリッド・ウェポン】も合わさり、PC達は攻撃面でかなり優位に立つことになった。


ピュック:では行きまーす。といっても(最初は魔法が使えないので)普通に殴るだけ。Aランク【ヴォーパルウェポン】を自分に。〈ウォーメイジスタッフ〉で通常攻撃をリザードマン1に……回った!(威力表で6ゾロ、クリティカル)C値12しかないのに!


ピュック:「被ァ!」


GM:えーと、38点の物理ダメージは防護点ぶん軽減して30点通し。いてぇ……。次はブコーさんの手番。


ブコー:前に出て、どうしよっかな。(エネミーの)攻撃力どんなもん?


GM:こいつらの打撃点は、基本は2d+6ですね、一応。


ブコー:んなもん効くかあ!


一同:(笑)


ピュック:(リザードマンの攻撃は)最大18点


ブコー:でしょう?防護点15だから3点しか喰らわん。


アリー:強いなあ(笑)


ブコー:ピュックさんに《かばうⅡ》とBランク【バークメイル】。リザードマン1に。


GM:命中力判定が19で当たりですね。ダメージをください。


ブコー:(ころころ)ん、22点。


GM:14点ダメージか。ということはHPは-3点で、倒れちゃうな。


ブコー:やりました!


ピュック:やった!


アリー:さよなら!


ヴィンター:さよなら(笑)


リザードマン2:「何をする! このエセリザードマン野郎!」


ブコー:「なにか言っているな」


ヴィンター:挑発した! これはブコーさんが憤怒……。あ、そうか、汎用蛮族語分からんねえんだ。


ブコー:分かんないんで(笑)


GM:〇憤怒 発動。皆憤怒したよ。


ブコー:でも〇憤怒 って同じエリア内だけって書いてありますけど、後ろの奴って怒るんですか?


GM:おーっと、そうか。じゃあ発動するのはリザードマン2だけです。


ヴィンター:後ろの奴らは、「あいつは四天王の中でも最弱」って言ってるだけなんで。


ブコー:遠くで見てたからちょっと冷静になれたんじゃない?


ヴィンター:リザードマン「あいつ何怒ってんだ?」


アリー:(笑)


GM:そんな薄情なことある?(笑)


その後、リザードマン達の手番となる。リザードマン達の能力によって命中力・打撃点が高まっているものの……。


リザードマン3:「まずはそのヒョロイのから殺すぜ! ヒャッハ!」


GM:ピュックくんに攻撃してくるぞ。


ブコー:かばいます。


GM:打撃点が(ころころ)10点!


ブコー:はい効きません。盾で弾く!


アリー:ああ、悲しいなあ。


GM:リザードマン4は《かばうⅡ》の効果が切れたピュックくんを狙いますよ。一応、人間並みの知能を持っていますから、そのくらいの判断はできます。


GM:打撃点が14点!


ピュック:(ダメージは)4点!


GM:結構硬いな……。


ピュック:なんだかんだ《防具習熟A/非金属鎧》持っていて〈ボーンメイル〉装備してるんで、そこそこに硬いんす。


前衛組の層が厚く、リザードマン3体がかりで、ピュックのHPを合計でたった11点削るだけにとどまった(ピュック「そのくらい、まだ耐えられますからっ」)そして、PC側の手番だ。


ヴィンター:「さて、たまには私も頑張りますかね」


ヴィンター:《魔法制御》、これは使わないとまずいですね。敵だけを対象に【コールドレイン】……(ダイス目が1,2 で達成値15)あぶね、発動しただけマシ!


GM:それなら、抵抗して【コールドレイン】の回避力判定-1の効果は受けない!リザードマン2, 3, 4は9点, 9点, 8点のダメージを受ける。


ピュック:リザードマン2に通常攻撃から。《マルチアクション》を使っての攻撃なので、回避力に-1のペナルティを与えます。(〈ウォーメイジスタッフ〉の効果)


GM:OKです。-1のペナルティ修正を受けて……命中です。


ピュック:(ころころ)


GM:25点は防護点ぶんを弾いて17点のダメージ!残りHPは16点。


ピュック:魔法は【コングスマッシュ】! 魔晶石(5点)砕く!(ころころ)魔力が10点なので、25点!


GM:17点のダメージ。HPが-1点……倒れた!


アリー:おー、ナイス!


ピュック:やった!


ピュック:「攻撃は、僕だけじゃないですよ!」


ピュック:「ウホ――――!!!」※森羅魔法で現れた精霊


ヴィンター:突然空間に現れたゴリラがリザードマンを吹っ飛ばしていく……。


アリー:(笑)


ブコー:いいなあ、やりたいなあ、ゴリラパンチしたい。


その後は、アリーの【ストーンブラスト】、ブコーのメイスでの攻撃&《かばうⅡ》と続き、リザードマン達は手番を迎えるも、前衛に立ちふさがるブコーに成す術もなかった。


リザードマン4「刃が通りやしねえ!」


ブコー:「?」


ピュック:「ブコーさん、流石の硬さです!」


ヴィンター:「恐ろしいですねぇ」


そして、続くPC達の手番での攻撃により、危なげもなく戦闘は終了したのだった。


描写:リザードマン達は地面に伏す。


アリー:「やりましたね!」


ピュック:「ふう、このくらいでしたら、どうにかなりますね」


ブコー:「ずっと何か言っていたな。なんだったのか」汚れを払っている


ヴィンター:「さて、なんでしょうか」とぼける


ブコー:「なんでもいいか」


一同:(笑)


GM:というわけで、皆さんは彼らから剥ぎ取りをすることができます。


ブコー:僕は薬草を使う方に回ろうと思います。代わりに皆さん剥ぎ取りお願いします。


ヴィンター:じゃあ剥ぎ取り行きまーす。


アリー:(ころころ)あ、6ゾロじゃん! ここで出すのね。


GM:銀のメダル (700G)を手に入れます。あとは、リザードマンが持っていたブレスレットを入手できます。


ピュック:「きっと、先にお宝を回収しているはず……」


アリー:ブレスレットを持っていきます。


ヴィンター:「やはり持っていましたか」


ピュック:「これが秘宝のための鍵なのでしょうか?」


ブコー:「可能性は高いだろうね」


ヴィンター:「残る部屋は一つですね」


ピュック:「気を引き締めて、戦いましょう」


四人は、先ほど見かけたシンカーハウスの部屋へと向かうことになった。

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