2-5. 遺跡の入り口
描写:君たちは遺跡の中に侵入する。そこには、リザードマンを模した像が置かれている。像のそばには石の台座があり、そこには魔法文明語で文字が彫られている。
ピュック:「リザードマンの石像。伝承は多分間違いなさそうですね」
ブコー:「マスターの与太話、だけでは終わらないだろうね」
ヴィンター:「ふむ、これは……」魔法文明語を読み
描写:ヴィンターには、『3つの宝を奪い、身につけよ。さすれば秘宝への道が開かれん』と読める。
ヴィンター:正確に伝えます。
ピュック:「奪うですか」
アリー:「盗賊みたいですねー」
ヴィンター:「物騒ですねぇ」
ピュック:「つまりは守護者がいるから討ち倒して何かを回収しろってことですかね」
ブコー:「リザードマン、ひいては海賊の流儀のようなものだろうか」
ブコー:「そういえばアヌビスの姿がみえないな」
アリー:「ここにはいなさそうですねー」
ピュック:「おそらくはもう先に入っているでしょうね」
ヴィンター:「案外、登れずに落ちてしまっているかもしれませんよ」
ピュック:船を途中で見かけた、程度かな?
GM:いえ、皆さんはそれを確認していませんね。
ピュック:確認しないで進んだか。はい。
描写:この部屋には左右に扉があり、それぞれ別の場所へと続いているようだ。
ピュック:どっちも情報がないなら、どっちでもいいので……えい!(ころ、ランダムで右・左を決める)
アリー:俺たちはこの、右の扉を選ぶぜ!
GM:では、右の扉を開けようとしちゃいますか?
ピュック:おっと、そうか。探索で確認しましょう。
アリー:何か仕掛けとかないか、調べますかね(ころころ)
描写:扉には鍵がかかっている。その上で、鍵穴に罠が仕掛けられていることが分かる。解除判定に失敗した場合、鍵穴から純エネルギー属性の魔法弾(魔力10の【エネルギー・ボルト】)が鍵穴を覗き込んでいる人物に向かって発射される仕組みになっているようだ。
アリー:「あ、罠があります!」
ピュック:「固い封印ですね……」
アリー:ふふ、怖い怖い。
ブコー:盾を構えて解除判定をして、トータルリフレクターを跳ね返す。そして、鍵穴を破壊する!
ヴィンター:ブコーさんの精神力に期待する?
GM:解除判定する場合は、目標値は19です。あるいは、防護点18、HP60の「石」の構造物として破壊することもできます。
ヴィンター:19、高い!
アリー:一応、マギテックの【エクスプローラーエイド】で+2のボーナス修正が付くし、フェアリーテイマーの【フェアリーウィッシュⅡ】……ってすれば、行けるでしょ!
ピュック:おー
アリーはマギテック・フェアリーテイマーの魔法を駆使し、固定値を14まで引き上げる。そして……
アリー:(ころころ)24。
GM:たけぇ~
PL一同:(笑)
GM:まあ、出目で5要求だからね。解除だ。
描写:アリーは扉を開錠した。
アリー:「開きました」
ヴィンター:「流石ですね」
ピュック:「お手の物、ですね。頼りになります」
ブコー:「さすがだね」
アリー「任せてください!」
描写:扉を開けると、そこは比較的狭い部屋になっている。部屋には宝箱と思しきものが一つあり、それ以外には特に何もなさそうだ。
ピュック:「如何にもな宝箱……」
先ほどの扉のことがあったため、PC達は宝箱にも罠はないか、探索判定を試みたが、特に罠は見つからず、鍵もかかっていないことが分かった。
ヴィンター:「何でしょうかね」
アリー:「罠とかないですね……」
ブコー:「私が開けようか」
GM:ブコーが宝箱を開けると、以下のアイテムが入っていました。
・消魔の守護石(2点)×2
・魔晶石(5点)×2
・陽光の魔符(+1)×2
・月光の魔符(+1)×2
ブコー:「役に立つアイテムがあったよ」
アリー:「よかったです」
ピュック:「ほっ」
ヴィンター:「扉も鍵が掛かっていて宝箱にも中身があるということは、彼らはこちらに来ていないようですね」
ブコー:めちゃくちゃいいもの、入っているじゃないですか!
GM:好きに配分してください。
相談の結果、比較的装甲の薄い後衛組(アリー&ヴィンター)が魔符を、MP消費の重たいドルイド魔法を使うピュックが魔晶石2つを持つことに。そして、消魔の守護石は前衛組(ブコー&ピュック)のものとなった。
GM:OK、では、配分したということで。この部屋には他には特に無いので、元の部屋に戻ることになります。まだ逆側の扉が残っています。
ブコー:じゃあ、アリーさん、お願いしてもいいですか?
アリー:はーい。残りの扉を探索します(ころころ)
GM:こちらの扉には、罠はなく、鍵もかかっていません。
アリー:……先に入っていった人がいるのかなー?
ピュック:かもしれないですね。
ヴィンター:足跡とか、残っていないですかね。
GM:なるほど。足跡を調べるなら、どうぞ。探索判定ですね。目標値は14です。
アリー:(ころころ)あ、6ゾロ出しちゃった! ここじゃない!
ブコー:(ころころ)僕も足跡を見つけました。
描写:アリーとブコーは、アヌビスが入った形跡はないと確信できる。代わりに、リザードマンの足跡を発見する。数は4だ。
ピュック:ん?アヌビスではない?
アリー:あれ?
ヴィンター:やっぱり、海に落ちたのか……。
一同:(笑)
ブコー:そうか、アンコウがやけに大人しいと思ったら、もう腹が満たされていたから……。
一同:(再び、笑)
ヴィンター:その発想は、マジで無かったですね(笑)先に行ってもらって助かりましたねー。
ブコー:アンコウに敵意がなかったのは、そういうことだったのか…。くそぉ、アヌビス……。
アリー:アヌビス、いいやつだったよ……。
ブコー:多分、いいやつだった。いや知らんけど。まだ愛着なかったけど、いいやつだったと思う。
ピュック:(笑)
アリー:「アヌビスさんのじゃなくてリザードマンの足跡が四人分?」
ピュック:「あれ、先に来たんじゃなかったんですね」
ヴィンター:何かを察して十字を切ります。
ブコー:「おや。アヌビスはまだ……ああ、そうか……」
ブコー:帽子を脱いで黙祷
アリー:「悲しいですね……」
ヴィンター:「そうですね」笑顔
ピュック:「えぇ、迷子になっちゃったって方じゃないんですか!?」
ブコー:「彼の分も先に進もう」
ブコー:帽子を被りなおす。その眼には強い光が宿っている。
アリー:「頑張りましょう!」
ピュック:「そ、そうですね いずれにせよ警戒はしていきましょう!」
GM:……まあ、私からは何も言うまい。
ヴィンター:まあ、いたらいたで、まだ生きてたんですか? ってなるだけだから。
一同:(爆笑)
GM:皆、死んだと思ってるのなんで!? 分からんやんか! つ、〈土踏まず〉とか装備してるのかもしれないじゃんか!
ブコー:いや、アヌビスはそんな器用なことをするようなキャラじゃなかった。
PL一同:(笑)
ピュック:これはフォローなのか!? これはフォローなのか!?(笑)
GM:だめだ、ここにアヌビス君がいないから、何も反論することができない!
PL一同:(再び、笑)
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