第16話 魔力移し

いつも通り修行をしていた、誰かの足音が聞こえ、ソコを見ると.......

「やぁ、ルシアス君久しぶりだな」アスが居た「久しぶりです、アスさん今日はどうしたんですか?」修行を一旦辞めてアスと会話を始めた、アスを見てるとアスは口にマスクを付けていた。

「今日来たのは他でもない、君にとって大事な事だ」アスをよく見ると道具が入ってそうな鞄を持っていた「その鞄は関係してますか?」鞄の事を聞くと「時間通り来てくれましたか、魔力移しの為、頼みますよ」レオルクがアスにそう言うとアスは鞄を開けて中から注射器を取り出した、それを見てレオルクが椅子を二つ持って来た。

「それじゃ2人共、椅子に座ってくれ」そう言うとレオルクは椅子に座って

「ルシアス君、椅子に座って下さい、座ったら椅子に付いてるベルトを閉めて下さい」

椅子に座り、ベルトを閉めると「それじゃコレを指すから動くなよ、それとコレを刺す時ものすごく痛い、神経を剥がされる感じだ、じゃあやるぞ、レオルク」レオルクは口の中にタオルを入れて歯で噛んでいる。

「ヴ.......ゔぅ.......ふぅ」腕に注射器を刺された、レオルク、注射器を見ると水色の液体が中に入っていた。

「何それ、色が赤とかじゃなくて水色.......怖い、キモイ」そう言うとアスは「コレは魔力管から出た物だ、魔力管は魔力を生産するが身体の中で流れている時は液体だ、魔力管が切られたり傷付けられた時に液体が漏れると魔法が使えなくなるのはコレが原因だ、逆にこの液体を他の人の身体に入れるとどうなると思う?」マスクを越しでも分かるぐらいに笑顔になっていた。

「分かりたくないです、後笑顔がマスク越しでも分かるぐらい笑顔なのは分かりますけど」やばいコレは死ぬかもしれない、この人笑顔がとても怖い

「それじゃあ、逝くぞ、頑張れ♡」ハートが絶対に着いてちゃ、イケナイ人にハートが付いてる、死ぬぅぅぅぅ絶対死ぬぅぅぅぅ

「ヴヴ.......ゔぅ.......う、無理無理無理無理痛い.......うぅ」身体から神経が剥がされるような痛みが全身を駆け巡る、「気絶したか、少し耐えられたか、コレで特殊異能が解放されると良いんだが」話を聞くとレオルクは椅子から立ち上がった「アグリッドの事を調べるのを後にして、ルシアス君の特殊異能を解放させるのを早める為にアスを読んだだけはありますね」特殊異能は解放する方法は特殊異能持ちの魔力管からの液体を特殊異能持ちの身体に液体を入れるか、自然と特殊異能が解放されるか、命の危機で解放されるのもある「早く彼の特殊異能を解放させないと.......私が教えられるのも後少しになってしまった、から早く色々とやらなくては」ため息を吐き、ルシアスが起きるのを2人で待っている「彼は気絶をしてるか」「してますね」ルシアスが少し起きそうになり「起きましたかね」気絶から眠りに変わった

「寝ましたね」「寝たな」2人息を合わせそう言った「何の夢を見ているのかね、もし夢で特殊異能に関わる事でも見てると嬉しいが、そんな事は無さそうだ、それじゃ僕は先に帰る、やる事がたくさんあるのでね」アスは鞄に道具を入れ、颯爽と帰っていった。


「ル.......ルシ.......ルシアス.......ほら早く起きて、年寄りになる前に早く起きて、貴方に伝える事があるの」

この声は知っている、だってこの声は.......だけどありえないそんな事は無いはずだ、だけど.......「だけど何?ほら目を開けて話をしようね、ルシアス」なんで聞こえたんだろう、何でもいいや、会えるなら何でも

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