第6話

――インタビュアーの綾瀬です。今回企画の参加を最初に依頼した生徒さんが鳴海くんなんですよ。まずは自己紹介をお願いします。

鳴海穂高:以下穂高

穂高:「あ、どうも。鳴海穂高です。神田高の3年です。家業は医療関係です。よろしくお願いします」


――鳴海くんは学校一イケメンだと多くの女子生徒から聞いたので依頼させてもらいました。そんな学校一イケメンはズバリ恋愛中ですか?

穂高:「学校一イケメン(笑) ありがとうございます。

恋愛…恋愛中といえば恋愛中です。一応」


――あら?彼女さんでも??でも許嫁さんがいらっしゃると伺ってますが…

穂高:「ここ、使わないって約束して貰えますか?」

――場合によりますが…なるべく尽力します(笑)

穂高:「許嫁の子と上手く行きたいんです。本当は順番逆ですけど」


――そうだったんですか!でも許嫁さんは幸せですね。学校一のイケメンがこんなに一途に思ってくれるなんて!

穂高:「うーん、多分そう思ってないと思います。俺、嫌われてますから(笑)自業自得なんですけど」


――あらら…ところで鳴海くんは許嫁っていう肩書きがあることに息苦しくなったりしたことはありますか?

穂高:「それはないです。それだけは無いです。俺は彼女の許嫁で本当に良かったって思います。世界一信じられる女の子なんです」


ここで鐘が鳴った。

は〜。カメラやインタビュアーの人になら素直に言えんのにな。なんで若葉に言えないかな。

もしこれ使われたらどうしよ。

若葉、これ見たらなんて言うのかな。



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