第4話 衝撃の事実
僕はユーに色々体験させてもらった。
困っている人役のユーをを助けたり、逆に助けてもらったりと、思いについていろいろ教えてもらった。
彼女のおかげかどうだか一緒にいる時が楽しかった。
馬鹿みたいな話をしたり、一緒に笑ったり、ユーといると心が温かくなる。
昔とは考えられないくらい何かを考えるようになった。
なにかを知りたいと思えるようになった。
人と人との思いを知った。
けれど結局僕はこの世界でユーの様に自由自在にできない。
思いをちゃんと乗せれていないのだろうか?
「ねー心ちゃん。」
いつからか心ちゃんと呼ばれていて、最初はげんなりしたが今はこの名前で呼ばれると嬉しかったりもする。
もっとユーと一緒にいたいと思ったりする。
なのに、
「そろそろ現実の世界に帰る?」
何をいっているんだ?
「どうしてそんなことを言うんだ。」
「人の思いを理解してるでしょ?」
僕は頷く。
「ここはもともと心ちゃんに心を持たせてちゃんと生きていけるようにすための
世界なんだよ。」
「じゃぁ、ぼくの精神世界ってのは嘘だったのか。」
「それは本当だよ。
精神世界は思いが強い方の事情が再現させるの。」
だから、と一泊を置いて告げた。
「バイバイ。
次からはちゃんと生きてね。」
瞬間僕の足元に深い大きな落とし穴が出来る。
そのまま落ちていく僕。
「嫌だ!お前がいないなんて嫌だ!」
「そんなに大事に思ってくれてたんだね。
ありがとね。」
ありがとうと言われるといつもなら心が温かくなるはずなのに今回だけは、
心が冷たく悲しくなった。
目を覚ますとそこは病院のベットの上だった。
そうか飛び降りたんだったな僕は。
そう思い上半身を起き上がらせる。
横のベットにもう一人誰かが寝ている。
カーテンのせいで見えない。
すると急に、カーテンの向こうの見舞い人らしき人がこちらにやってきた。
!,,,なぜこの人は泣いているんだ。
それにこの雰囲気どこかで,,,
パァン!
と、強烈な音が鳴った。
同時に頬に走る激痛。
打たれた衝撃で隣のベットまで転げ落ちる。
「がっ!」
「貴女のせいで!
貴方のせいで私の妹が起きなくなったのよ!」
どういうことだ?
僕のせい?
などと僕が痛みに耐えながら困惑していると、
「そこのベットに寝てる子を見なさい!
見ず知らずのあなたの自殺をかばってこんなになっちゃったのよ!」
言われたまま僕はベットに視線を向ける。
そこにいたの目を閉じ眠っているユーだった。
僕のせいなのか?
僕があんなことしたから?
僕がユーをこんなにしたのか?
「あっああっ、ああああぁぁっぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁああ!!!」
僕は絶叫し気を失った。
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