2、文字から想起されるイメージの共有への応援コメント
この項を読んだだけでも⭐︎をつけたくなる。
が、ひとまずは冷静に。>自分w
作者からの返信
ありがとうございます。
小説の書き方というより、文字とはそもそも何か、みたいなお話ですね 笑。
編集済
6(再)、八木沼愛『また、一人から始まる』への応援コメント
すいません!いろいろあって遅れてしましました!
すごい、圧倒されました。的確に、そして丁寧に私のダメなところを突いてくれる。本当にありがとうございます。すいません、言葉がうまく出ない程に感動しています。英語から再翻訳の件や、感情を文章にするときの出力、目からうろこです。
確かに、この物語は思い付きと勢い、周囲の人の経験やその時の感情を想像して、脚色しながら書いたので整合性の取れていない文章が多々ありますね。
今後、反省を活かし、わかりやすいストーリーで、しっかりと読者に伝わりつつ、私の個性も出せるような物語を書いていきたいと思います。私の拙い文章に、ここまで指摘くださるなんて、ちょっと嬉しくて泣きそうです。自分の気を付けるべき点を知り、個人的に大きく成長にしたと思います。
燈火も拝見しました。1500字足らずであの綺麗な物語が作られるなんて。私が無駄に日本語を使って取り繕っていたことを身に染みて感じました。
今回は本当にありがとうございました!大学生活も頑張ります!
作者からの返信
改めまして、ご参加ありがとうございました
なかなか厳しいことを書き連ねてしまいましたので、前向きなお返事をいただけて、とても安堵しています
物語を思い描くときは、存分に自由に
それを書き表すときは、読者目線を最優先に
窮屈に感じられるかもしれませんが、きっとすぐに慣れて、楽めると思います
文章が読みづらくなる原因は、大きく2つに分けられるんですね
①そもそも、何を伝えたいのか掴めていない
②伝えたいことはあるが、文章表現が不適切
②の場合、修飾関係を整理して、修飾の塊ごとに文節を組み直せば、それだけで読める文章になることが多いんですね
この整理&組み直しに役立つのが、英語で書く、という手法です
英語という、あえて文法を強く意識する言語を用いることで、修飾関係に注意を向けながら、作文を進められるわけです
自作の短編1万字を英訳したさいには、
誰だこんな修飾関係グチャグチャな文章を書いた奴は、とか、
あー、ここはキャラの心情をよく理解できないままに書いちゃってますねぇ、とか、
とにかく、雑な原文を書いた作者に嫌味が止まりませんでした 笑
自身の文章を客観視できましたね
おかげでだいぶ反省を得て、それ以降、翻訳する予定のない作品であっても、翻訳しやすいような修飾関係を意識して書くようになりました
つまり、英語力の高くない私でもすんなり翻訳できる=読者のワーキング・メモリーを消費させることなく文意を理解してもらえる、そんな文章を書けるように意識しているわけです
大学では、何系の学部であっても、文章を書く機会はたくさんありますから、
きっと、文章構成力、表現力なんかは、どんどん鍛えられることでしょう
それもまた楽しみですね
それでは、またいずれ感想書き企画を行いますので、そのときはぜひ、ご参加ください
編集済
10、梶野カメムシ『燈火』への応援コメント
【04/10追記】
遅くなりましたが、拙作を感想・評価いただきありがとうございます。ニヤニヤしながら十回くらい読み返しましたw
普段から公言しているように、私はまったくの文学素人なんですが、たまにこういう感じの文学寄り?な作品が浮かぶんですよね。漫画にも文学的な作品は多々ありますし、そういうものの影響かもしれません。明確な答えのない曖昧さとか、エンタメとはあきらか逆方向なんですが、そういう手法でしか表現できない思いがあることも間違いなくて。自分の作風から外れてるなと思いながらも、結局、文学めいた作品を書いてしまいます。(そして評価されない)
今作も「こんな書き方で意図を汲んでもらえるのか」とドキドキしていましたが、さすが小鹿さん。漠然と抱えていた思いを丁寧に掬って言葉にしていただいたなあと感じました。「この程度で文学を気取るなど百年早い」とか言われないか、冷や冷やしていたので胸を撫でおろしました。
母との死別を昇華というとかっこいいですが、ぶっちゃけ今作の着想は物陰の男と同じ体験を私がしたことからです。もちろん長居はしませんでしたし、入居者に見つかりもしませんでしたが。
それでは、感想についてお返事を。
>梶野さんの企画へと、2度目に参加したさい、私も想定読者に梶野さんを入れて短編を書いたので、
>なんだか、お返しをいただいたようで、嬉しく思いました。
あ、やはりそうですよね。
読みながら、随所に素人への配慮とエンタメに寄せた気配が感じられましたから。
>▶︎表記揺れについて
思ったよりたくさんありました! お恥ずかしい。
とりあえず表記揺れは全て統一します。
「つましい」も「倹しい」にします。
>▷2DK→ささやかな「リビング」
>DKと続きの部屋だとは伝わるので、
>「居間」とかに置き換えたら、意味上の収まりがよいのでは。
居間とリビングは調べた限り同じ意味合いなのですが、リビングの方が豪華なイメージがあると個人的には感じています。
経済的に余裕のないシングルマザーが、2DKの狭い物件で、何とか娘のために「リビングぽい空間」をこしらえた感じを出したかったので、ここはリビングのままでいきたいと思います。
「生者の住む場所」という意味で「リビング」にかけている部分もありますし。
ただ、もし「こしらえた」部分がうまく伝わってないようなら、もう少し言葉を費やすべきかもしれません。再検討してみます。
>祖母は音楽が好きだったので、そのお葬式では電子ピアノを運び込んで、私や母が代わりばんこに生前のお気に入り曲を弾きました。
すごく素敵なエピソードですね!
>まだ高校生で、勇気が持てなかったんですよ。
>最後の方は、お見舞いに行くことも渋っていました。
私も高校生の頃、親しかった叔父が末期がんになり、家族で見舞ったことがあります。これから死にゆく人を前に何も言葉が出なくて、居たたまれませんでした。
その時、私の母はいたって平然と叔父と話していて、「伊達に闘病歴が長くないな」と密かに尊敬したことを、今、思い出しました。
今の私なら母のように話せるかどうか……まだ自信がありませんw
>だからこそ、母による悲しいばかりではない送り出しの姿を見れたことは、母の葬儀に対するリハーサルになっていたと思うんですよ。
これもわかる気がします。
私にとっては、墓参りがそんな感じですね。
かつて親が中心にやっていた墓参りを、今は自分がやるようになって。こういう気持ちで手入れをしていたんだろうな……と今更感じ入ったり。
>誰かの大切な子どもを預かる大人の自分として、
私も長く子供の多い道場を預かってきて、改めて救われた気分になりました。子供に接する立場には、無形の価値がありますよね。
>漢文、どうせミスしてもバレねぇから平気平気、とか思って書き連ねてきた自分を反省しています。
そんな時に限って、すごいマニアが読みに来たりするんですよねw
>梶野さんの感想企画、今年も参加したいと目論んでいるんですが、何月ごろのご予定ですかね。
今年も秋ごろを予定しています。
去年は時間がかかり過ぎたので、人数でなく期間を限定して「書けるだけ書く」方針に変えようか考えているところですが、多分頼られたら対応してしまうので、例年通り30人枠に収まる確率が高いと思います。
ご参加はお早めに。もちろん楽しみにしています。
改めて楽しい企画にお誘いいただき、ありがとうございました。
文学素人なりに、ちょっと自信がつきました。
小鹿さんの批評企画と聞いて、最初はもっと辛口寄りな、お固い感じかと思っていましたが、全然そんなことなかったですね。
指摘は丁寧で的確、噛んで含めるような説明は参加者への愛を感じました。ユーモアも随所に挿まれていて、読み物としても一級品。硬軟どちらも上手いのはズルいなあ。
私も見習って、これくらいスマートな感想を書きたいところです。
でも限度超えるといつもの奴になる気もビンビンします……w
【04/10追記】
なるほど。ラグの描写はいいですね。
私のイメージとしては、続きの部屋でなくダイニングにラグを敷いてリビングもどきをこしらえたものだったので、そこら辺も説明を加えてみました。
>ダイニングの端にクマ柄のラグを敷いたささやかなリビングは、娘二人に大受けでした。
に改訂しました。アドバイスありがとうございます。
それでは、また秋に!
作者からの返信
改めまして、ご参加ありがとうございました
感想企画を久しぶりにやろうと思えたのは、やっぱり梶野さんの影響なんですよね
そこにも合わせて、お礼を申し上げます
今回書いた感想は10本ですけど、けっこうヘロヘロですよ
梶野さんはこの3倍の量を3回やり終えているんですから、体力面でも本当にすごいと思わされましたよ
小鹿の感想は、意外と辛口じゃなかったでしょう
私、元来口悪いタイプじゃないですし、
「クソ」とか「読んだ時間返して」とか書きませんからね 笑
でも、辛辣にならずに済んでいるのは、応募作がある程度のクオリティを保ってくれているからでして
梶野さんのように、なんでもござれなスタイル×30本の荒行を課されたら、どうなるかわかりませんわ
梶野さんによる企画、次回は秋ですね
まだプロットの短編作品がひとつありますから、夏休みのあいだに書き上げて、参加させていただきます
そのときは、お互いの手の内(短編作品に対する考え方)をわかったうえでの感想ですよ
なんか今から緊張しますね
あと、梶野さん、この一作を書き上げておいて自分は文学素人って、それはもう嫌味ですよ 笑
堂々とエンタメと文学作家です、と言ってくださいな
まあね、文芸寄り作品って、閲覧&評価に繋がりませんからね
書き手としては、想定読者のレベルをかなり高めに設定してしまいますし、
となれば、読み手としては、気軽には手に取りづらくなるし、で、仕方のないことです
だからこそ、良い読者さんに見付けていただいたときって、本当に嬉しくなります
うん、マニアさんに見付かったときの冷や汗もヤベェわけですけど
さてさて、「リビング」問題ですが
辞書上というか建築用語としては、居間=リビングですが、
肌感覚としては、居間=茶の間=リビングほど豪華ではない、みたいなイメージですよね
ここは我々、共通しているとは思うんですよ
なので、「ラグを敷いた」の一句が持つ重みをもう少し増させてもよいかもしれないですね
私の脳内には、かつてURに住んでいた友人の家の間取りがありました
玄関入って、すぐ右手が寝室の六畳間、すぐ左手に水回り、短い廊下を抜けるとダイニングキッチンで、続きには六畳敷きの茶の間
この茶の間に、ラグを敷いて小洒落た洋間っぽくしつらえたのかなぁ、と
室内を娘たちに向けて整えることは、間接的ながら、男性と病母の二人暮らしとの対比になりますから、
もう少し書き加えてもいいかもしれませんね
例えば、ラグのデザインとか?
安物ながら可愛らしい新品を用意したとわかると、
新生活に対する主人公の意気込みが伝わると同時に、婚姻中における元夫からの抑圧を暗に示すこともできるなぁとか考えました
ではでは、また秋にお目にかかりたいと思います
ありがとうございました!
9、葛西秋『猫の踊り』への応援コメント
もう4年……月日が経つのはso fast( ゚ω゚)
ともかくとして2作品について感想をいただき、お手数どころかご迷惑おかけしてしまい、ありがたいやら申し訳ないやらでキュウキュウと身を細めて捻りながら恐縮しております。
「猫の踊り」
小鹿さんが言及しておられるように、一昨年あたりから意図的に古いモノを題材にした一人称短編の書き方を確立しようと模索しているところです。今現在の到達点である「猫の踊り」を小鹿さんがどう評価されるのか、答え合わせの気持ちで……最初からお願いすればいいのに、差し替えて感想をお願いした次第です。
検断の言葉の使い方、なるほどです。確かに本文中で説明が足りていませんでした。小鹿さんに提示して頂いた案を含めて検討したいと思います。
口語によるわかりやすさと臨場感、そして読みやすさという、これまで試行錯誤していた表現方法に及第点を頂いて、ほっと一息つけた心地でいます。
「白雉の微睡」
そうなんですよ、誰も葛城王とは呼ばないんすよ( ゚ω゚) ←確信犯
ただの癖(へき)です( ゚ω゚) ←ひどい
逡巡はあって、中大兄皇子という名称自体が立場を示す呼称で、葛城皇子が書紀にも記されている正しい呼称だと思うのですが、厩戸王ってどうなん?とか、孝徳天皇の時に中大兄皇子は天皇に対して甥であり、かつ自分の領地を持っていたので「王」でいけるか?とか、いろいろあるのですが、すべては我が癖を貫かんとする言い訳です( ゚ω゚)ドーン!
……あと、あまりにも古代史が初心者な小心者のため、よし、これはファンタジー!と言い切るための逃げ道だったりします( ゚ω゚) ←開き直り
ほんとにもう、元原稿はWordなので一括変換でいつでも変えられる!のダメダメ精神です、はい。
*他所でこっそり公開しているセルフ二次創作の便宜上などとダメが何重にも重なっております。
本文中に使用した六韜の漢文については、林富士馬 訳「六韜」中公文庫を参考にしました。
「因其所喜以順其志 彼将生驕必有 好事筍能因之必能去之」について確認したところ、「彼將生驕、必有"奸"事。苟能因之、必能去之」が原文でした。
訳者を見て参考にする本を選んだ方が良いというのは、なるほどその通りかと思います。
ここで提示した六韜の内容を小説後半のエピソードともう少し強く関連付けたいという思いがあるので、あらためて他の参考書を探してみようと思います。
それから、こちらの作品を書くにあたり小鹿さんの「堅香子の花」https://kakuyomu.jp/works/16816452219924921506 をお手本にしようとして全然無理、あえなく挫折したことをここで告白させてください。
「堅香子の花」の文章から漂う万葉の雰囲気、匂いとでもいうべきものは、小鹿さんにしか表現できない唯一無二のものかと存じます。「堅香子の花」はカクヨムのなかでもあの時代を最も素晴らしく描写している本当に良い作品です。未読の方は是非、と、このコメント欄で宣伝させていただくのです。
ここまでコメント長々と失礼いたしました。頂いたご指摘を今後の創作に活かしていこうと思います。
想定外の2作品への感想、ありがとうございました!
作者からの返信
so fast なんですよ
3回くらい数え直しましたけど、4年経ってるんですもん
今回、久しぶりに千鳥シリーズ読み返して、あー懐かしいーってなりました
『堅香子の花』を書いたのも、また4年前ですか
今でも思い出したように応援やレビューをいただいてます
あの明るさ、澄んだ光の雰囲気、奈良にいたからこそ書けたものだと思っています
そして、驚き
『白雉の微睡』の参考資料になっていたとは 笑
これは、ジャンルとしては時代劇なんですよね
歴史物となってくると、またさらに難しくなりますからねぇ
ところで、葛城「王」の呼称、やはりわざとですか
創作においては何より作者の癖が優先されるべきですからね、いいと思いますよ
も少し後の時代の人、橘諸兄は、臣籍降下前に葛城王を名乗っていたので、一瞬、私の脳内時系列がバグったわけですけれど、
橘諸兄=葛城王が出てくる読者は、そうそういないので
ちょっと、その「王」へのこだわり、詳しく聞きたいですね 笑
「皇子:みこ」の方が、飛鳥時代感あるじゃないですか
大宝律令以降は「親王」ですし!
「皇女:ひめみこ」とか響きがめっちゃかわいいじゃないですか、「内親王」からは得られないかわいさですよ!
それはそれとして、
「六韜」の参考元も示していただいてありがとうございます
中国古典はマーケットが小さいですからねぇ
良書に巡り会えると良いのですが……
ともあれ、感想書きへの皆勤賞、ありがとうございます
また次回も企画を開催するときはお知らせしますので、エイッと作品投げに来てください
よろしくお願いします!
9、葛西秋『猫の踊り』への応援コメント
漢文ちんぷんかんぷん組としては、専門でもない方がそれを題材に作品を作れる時点で凄いとしか言いようがないです。好きこそものの上手なれ、なんでしょうか。
おお、順番が回ってきた!
企画で感想いただくのは久しぶりなので、楽しみです。お手柔らかにしていただく必要はありませんので、遠慮抜きでよろしくお願いします。
作者からの返信
歴史物を本格派でやるかぎり、古典からは逃れられませんね
登場人物に読み書きさせる以前に、一次史料を書き手自ら読む必要がありますので
葛西さんも実際に、様々な地方に行っては郷土資料館などで地域資料を読んだりされるそうです
やはり、好きこそものの上手なれ、推しは最大の原動力ですね
では、今夜には梶野さん宛ての感想記事を上げることなります
また後ほど
6、八木沼愛『また、一人から始まる』への応援コメント
気になって2話ほど読んできました。
な、なるほど……今作だけならともかく、毎回このノリだと心配にもなりますねえ。
作者からの返信
ある意味、この時期にしか書けない作品群ではあるわけですけれどね
このアンコントローラブルな書き方から、どう脱却していくかが、
書き手として青年期を迎えるに必須の課題だなと感じました
ここらへんは、また改めて感想にまとめたいと思います
7、泣西有頭『ゆーへい、ダーリン』への応援コメント
ツッコミの例えが秀逸で、いちいち笑ってしまいます。「俺のドキドキ返せや」とかw
短編でダブルテーマは基本的に鬼門だと思ってます。不要な要素は言うに及ばず。
作者からの返信
あんまりツッコミ型の感想は書かないので、笑っていただけてよかったです
「1ストーリー1びっくり」は私の造語ですが、ダブルテーマというスマートな名称があったんですね
賢くなりました
6、八木沼愛『また、一人から始まる』への応援コメント
すごい気を使わせてしまって本当に申し訳ありません、、もう遠慮なく感想記事を書いていただけると、うれしいです。どれだけ辛辣でも構いません。私の成長にもつながるので。お願いします!
作者からの返信
お返事ありがとうございます
では、少しお待たせしてしまいますが、11番目として改めて感想書いていきますね
辛辣には書きませんけれど
しばらくお待ちください
5、灰湯『いつまでも青空の下で待っている』への応援コメント
>私は読んでいて、なんだか、思春期の息子が母親のお節介を嫌がる気持ちになっていました。
わかりますわーw
真面目すぎる初心者が陥りやすい失敗ですね。
どの程度書き込むかは個性だと考えてましたが、想定読者という考え方に学ばされました。
作者からの返信
わかりますかー
ターゲットの属性を把握すること、マーケティングの基本ながら、小説作品では意外となされていないんですよね
芸術性のイメージが先行しているんでしょうかね
小学校1年生のころ、朝の会のスピーチでは、
「みんな、あのね」「「なぁに?」」「僕は〜」
という遣り取りが開始のフォーマットになっていました
あれ、やらされているときは子供っぽいなぁと思っていましたが、今では、聞き手の存在を意識させる詠唱として有効なのでは、と考えるようになりました
他人に媚びるな、小説は芸術だ、って意見はもちろんわかりますけれど、
感想企画に参加したからには、ある程度ね、想定読者という考え方を受け入れてほしいなぁと思っています
2、ゆげ『満月の夜に吹く風は』への応援コメント
この度は丁寧な感想をいただきありがとうございました。
多くの方に温かくて優しい感想をいただいている作品ではあるのですが、辛口のご意見をお聞きしたく、参加させていただきました。
また、ご挨拶が遅くなってしまいすみません。梶野さんの企画に参加した作品は今は『夜宵~トマトと卵のラーメン~』と改題して公開を続けています。小鹿さんのことはこちらが一方的に存じ上げているだけだと思っていたので、ご紹介くださりとても嬉しいし、驚いてもいます。実は梶野さんの感想を読んで、小鹿さんの『接吻 ―祖国ハンガリーから―』と『コックロビンよ、さようなら。』にお邪魔したことがあります。何度も読みに行ったのですが、読み手として全くの力不足で足跡も残せず失礼しました。また改めて読ませていただきたいと思います。
俳句も特に最近の句をご覧いただきありがとうございます。毎月試行錯誤しながら十七音を作っています。触れていただき励みになりました。
導入、本編、結び、と、順を追っての講評、わくわくしながら拝読しました。世界観は突拍子もないけれど、構造はシンプルだと思います。辛口とのことで緊張していましたが、とても温かな感想で、こちらこそ優しい気持ちにさせていただいています。
好きな地の文として「メロンパンの首がどこにあるのかなんて知らないけど」を挙げました。きっと読みながらいろんなところでツッコミをいれたくなるシーンがあったと思いますが、主人公が唯一自らツッコミをいれている一文です。とても良い台詞だと言っていただき、嬉しいです。
ヤキタテの匂いについては確かにあまり書いていませんでしたね。美味しそうな匂いを付け足したいと思いました。
ヤキタテがしゃべらない設定についてはなんとなく書いたものでした。ご説明いただいて、そういう効果があったのかと気づきました。褒めていただいていますが、作者自身は意識できていなかった、というところで未熟さを感じた部分でもあります。
ご提案いただいたマグカップについて。これはご推測の通り第三話のマグカップです。気に入っていたマグカップを割られても笑って許せるくらいヤキタテのことを可愛がっていた、というつもりでした。説明の足りなかった部分も修正しながら、もう少し考えてみたいと思いました。
また、「想定読者を定める」という点は今まであまり意識したことがなかったため、今回は後付けになってしまいました。つい、たくさんの人に読んでほしいなどと考えてしまいますが、より洗練された言葉選びができるように意識してみたいと思います。
この度は素晴らしい感想をいただいたこともそうですが、小鹿さんとこうして言葉を交わすことができて嬉しかったです。作者を信頼してくださっているというお言葉がとても心に残っています。ありがとうございます。
パン・ド・カンパーニュ、とても紳士的なパンを思い浮かべました。いろいろ想像していただけて作者冥利に尽きます。
梶野さんも感想くださる予定とのこと、ありがたい限りです。それまでに小鹿さんに教えていただいたことを参考に、改善ができたらと思っています。
支離滅裂な長文になってしまいすみません。
改めまして、ありがとうございました。
作者からの返信
こちらこそ、丁寧なお返事ありがとうございます
私の感想は辛口ですけれど、それは素直な気持ちで書くよ〜という意味ですからね
なんでもかんでもバッサリ斬るわけではありません 笑
ゆげさんの作品は、やっぱり優しさと愛らしさがありますから、すっかり柔らかい調子がうつってしまったようです
それから、私の作品も手に取っていただいていたとは、嬉しいかぎりです
想定読者の話をすれば、挙げていただいたふたつの短編は、大学の友人たちに向けたものでして、
時代設定や社会構造による格差などは、ある程度の共通理解があるものとして、物語を進めています
だからこそ、それらへの説明が少なくすんで、テーマに紙面を充てられるんですね
想定読者をがっつりと狭めてしまった方が、書き手としては楽なんですよ
たくさんの人に読んでもらうためには、より易しく、的確で、集中力を途切れさせない書き方が求められます
そのため、児童文学ってめちゃくちゃ難しいなぁと様々読むたびに思わされています
ゆげさんの作品は、どれをとってもテーマの優しさや、読者への気遣いがありますから、
想定読者の幅を広めに設定しても受け入れられるタイプだと思います。
また感想書き企画を開催したときには、ぜひともご参加いただきたいです。
ありがとうございました。
感想ありがとうございます!!
予想に反してポジティブな評価だったため、些かビックリしております。
……が、やはり課題が残っているのですね、文章と見つめ合い、じっくりと修正するフェーズについてはカメムシさんの批評でも言ってたため、恐らくそれがかなりのウィークポイントだと思うのです。
今まで推敲する期間が少なかったため、重視しなければならない時期が来たようですね。長年の課題になりそうですが、いち早く直したいです。
所々の単語について辞書で調べることについては、今までGoogleで確認したり、もしくはそもそも間違っていることに気付かなかったりしていました。
家にある辞書使って見ますが……恐らく中校生用の辞書しか無いんですよね。一旦使ってみて、無理が生じたら一般の辞書を探してみます。
なにはともあれ、評価していただきありがとうございました!!これからも頑張ります!!
作者からの返信
お返事ありがとうございます
どの程度の精度をもって推敲できるか、これはもう永遠の課題ですよねぇ
やはり、一番簡単なのは、時間をかけることでしょうか
何度も読み返すこと、声に出して読み上げること
人に読んでもらうことも、もちろん助けになります
辞書については、精選版日本国語大辞典がオススメです
大衆向けの広辞苑より、収録用語数が多く、また専門的です
もし電子辞書をお持ちなら、下付き検索を使ってみてください
例えば、「静か」の類語を考えたとき、「静寂」が思い浮かぶと思います
そこからさらに、「寂」で下付き検索すると、「閑寂」「幽寂」「寂寂」などが出てきます
類語辞典を使う他にも、こういった方法で言い換えの用語を調べることができます
また、語彙力を高めるなら、青空文庫がオススメです
著作権切れの作品が読めるインターネットサイトです
なんでもいいので、文豪の作品を読んでみてください
そのとき、少しでも理解に自信がない単語に出会ったら、単語を選択して、辞書を開きます
一作分、これを繰り返すだけで、語彙力が高まるだけでなく、自身の持つ語彙への理解に疑問を持つ、という訓練ができます
ともあれ、推敲力も語彙力も一朝一夕には上がりませんから、地道に頑張っていくしかありませんね
私も毎度へろへろになりながら、推敲しています
……が、推敲しきれず、読者さんに誤字を教えてもらってます 笑
持つべきものは読者さん
恐れずに公開していきましょう
Yujinさんもうちの企画に参加されてた方ですね。
(去年の【27】)
気になって感想読み直してきたらやはりクソミソ(失礼)に書いてましたが、小鹿さんの感想を見ると、「あれから成長されたのかも」と思える不思議w
長くなければ目を通したくなりました。
いやしかし、指摘の仕方が的確かつ具体的で素晴らしいです。大いに参考にさせていただきます。再現可能かはともかく。
作者からの返信
あー、そうでしたね!
紹介しておけばよかった
ということで、コメント読んでくださった皆さん、こちらですよ
『Alone ~元特殊部隊所属、ジャック・カミンスキー~』への感想
https://kakuyomu.jp/works/16817330655789977885
改めて読ませていただきましたが、そうそう、この切れ味こそ梶野さんです 笑
でもですね、このときの感想後のやり取りを見たときも思ったのですけれど、
Yujinさんは、普通の文章を書く力、元からかなりしっかり持たれてますよね
だから、小説を書くんだ、と身構えることなく書けるようになれば、きっとすぐに上達するだろうなと予想していました
なにより素直ですし
今作は13,000字ながら、サクサク読めますよ
すっかり初心者から卒業されている、と驚くこと間違いありません
ぜひ読んでみてください!
編集済
2、ゆげ『満月の夜に吹く風は』への応援コメント
【04/24追記】
おっと、この作品は私も感想書く予定なので、まだ読まずにいときますw
【追記】
こちらの作品に感想書きましたのでご報告。
応援コメントです。
でもって小鹿さんの批評も読みました。
私のは細部の注文が主でしたが、小鹿さんは長所を伸ばすタイプですね。ここらへんは「絵本らしい」で終わらせず言及しとくべきだったかも。
ゆげさんのあの人柄溢れる作風は、ありそうで少ないオリジナリティだなーと毎度思います。まだまだ上手くなるのでしょうが、スレて欲しくないところですね。感想書きとして心に留めたいところです。
作者からの返信
梶野さんの感想、楽しみですね。
書き終えたら、感想文の相互観賞会としましょうか。
編集済
1、友未哲俊『二短調のカルテ』への応援コメント
小鹿さん、こんなに素晴らしい評を頂けて驚きました!
これ、凄いです。
褒めたり貶したりするのではなく、公平に客観的に力強く分析されていて、しかも、いちいち得心の行く鋭いご感想ばかりでした。作者自身に分析させてもこんなに鮮やかには論じられません。
とりわけ〝「不条理」を描きつつ、規則正しさに強い憧憬を抱く。〟の一言は、感動的、いえ、それを通り越して、呆気にとられてしまうほど正確無比なご明察でした。はい、友未が不条理やパラドクスにひかれるのは論理的整合性を追い求めるが故なのだと思っています。
さらに、〝作品の書き手から滲み出る「不条理」がない。良くも悪くも、頭の良い人が書いた箱庭だ〟とおっしゃるのも極めて正しい捉え方で(頭の良い人、の所がちょっと不安ですが)、冒頭の「光本氏」と、メイン的な第三話の「ドクター奈良野」に関しては、友未自身も、いわば不条理を愉しむタイプのお話だと考えています。一方、第二話と第四話につきましては、それとは逆方向からのアプローチをとった作品でしたので、何かしら「滲み出る」ものをお伝え出来ていないと失敗だと思っていますが、ひと纏まりのオムニバス作品として眺めた場合、やはり〝心理的安全性が保証された状態で読める〟印象は強いだろうと思います。ただし、〝インパクトに欠ける〟と言われたのは無茶苦茶口惜しかったので、「ははぁ、小鹿さんも純文学の毒に当ってしまっているんだ」と自分を慰めておきました。純文学的衝撃だって「読め」てしまいませんか?ちなみに、第二話には、他の三つのエピソードに比べて、まだ表現的に手入れする余地があるような気もするのですが如何でしょうか。
なお、第二、三、四話には、元になった短い自作の詩がございます。
https://kakuyomu.jp/works/16816410413920685371/episodes/16816410413922330026
https://kakuyomu.jp/works/16816410413920685371/episodes/16816410414000095137
https://kakuyomu.jp/works/16816410413920685371/episodes/16816410413922382620
また、「ティーパック」や「天井」や「あがり框」に関するご指摘も、自分では気付くことの難しいミスでしたのでとても助かりました。早速訂正させて頂きました。有難うございます。三点リーダー「…」表記につきましては、全くの偶然ながら、先日、近況ノートで触れさせて頂いたところでした。
https://kakuyomu.jp/users/betunosi/news/16818622171762039597
二倍リーダーを押し付けて来る批評者を友未は信頼できませんし、表記方法も個性のひとつとして、「好みの問題」と尊重される小鹿さんの姿勢に賛成です。
もうひとつ、友未が悪戯で仕掛けた「深刻な純文学や軽薄なラノベを嫌う人。自己批判のできる人。」の皮肉にまできちんと反応して頂けて光栄でした!(笑)もちろん半分は冗談ですが、少しだけ本気です。
最後に、「ストックブック」や川柳まで紹介して頂けて、嬉しさで一杯です。本当に有難うございました。
これは小鹿さんをフォローしておいて、少し研究してみなければいけないぞと考えています。
作者からの返信
お返事ありがとうございます。
感想書き企画を行うなかで、感想に対する感想をいただけるほど嬉しいことはありません。
そう、感想本文では触れられませんでしたけれど、友未さんの言われる純文学の毒、深刻な純文学について、詳しく聞いてみたいのですよ。
純文学といっても広いですからね。
ちなみに、私が用いた「インパクト」とは、情緒を記す大胆さ(発信)、感情的に強く訴える力(受信)、との意味ですかね。単純な訴求力とは違います。あれば良いというものではないと考えていますので。
太宰とか、あまり好みじゃありません。情緒の発信が強過ぎて、受信しきれなくなります。
フォルテで弾けば感情は届く、わけではないですからね。
反対に、精緻であればあるほど、「インパクト」は欠けると考えています。落ちついている、とも言いますね。志賀直哉とか。実に作文的な、明瞭な文章を書きながら、非常に情感を与えてくれます。
「インパクト」という観点からいいますと、友未さんの4話のなかでは、第1話がもっとも「冴えて」いました。文章作成の上手さが、いい具合に目立っていません。
光本氏の未完癖
↓
体調不良はシナモンのせい? 未完癖が直る
↓
細君のホットミルクwithシナモン
この一連のながれ、非常によくまとまっています。
不条理アイテムも絞られていて、細君の意図もまた上手く暗示されていますよね。
一方で、第2話は、ご自身でも言及のとおり、改善の余地ありかな、という印象です。
文章に破綻がないので、文意の把握は容易にできますけれども、前半部分が、翌麻に傘を見付けるための導きに留まってしまっているように思います。
1話あたりの長さにこだわりがなければ、第2話の冒頭をもう少し書きこむ、という手が取れるでしょうか。
第3話は、反対に、少し量が多いかな、との印象です。
不条理を感じさせる描写、エピソードが続きますが、幾分か作為を感じてしまうんですよね。
文章を理解しようとしっかり読む
↓
文意は理解できるが、段落ごとの脈絡を得られない
↓
文章力の「上手さ」ばかりが印象に残る
第1話のようなまとまりに欠けるのは、少し不条理アイテムが多いことも影響しているかもしれません。
第4話は、内容というよりも、第1話~第3話との対比として、抜け感のある書き方そのものに意味があります。ですから、第2話と第3話。これら2話分を「冴えさせて」ほしいところです。
また、三点リーダーについては、本当に偶然ですね。
作文ルールって、身だしなみみたいなものだと考えています。シャツの裾はしっかりズボンに入れる方が見栄えも印象もいいですけれど、カジュアルコーデでデートするなら、出していた方がいい。
自己プロデュースですね。おっしゃるとおり、個性のひとつです。
3、想定読者を定めるへの応援コメント
これは目から鱗です。
確かに、現代を舞台にしていると説明を省きがちになりますが、もしその小説を20年後に誰かが読んだら「?」となる可能性は高いでしょうね。
ま、まぁ私の書いたものなど今の人にすらロクに読まれませんけど(;^_^A
作者からの返信
感想書き企画を開いたさい、参加申請とともに、作品の想定読者層も申告していただいていました。
想定読者層が絞れている方ほど、内容もおもしろく読めた記憶があります。他者視点を持って自分の作品を読み返せているか、俯瞰力を映していると感じています。
上手い方というのは、大衆向けの語彙・説明・描写の調整が無意識にも程良く出来ているのだと思いますね。
20年後のスコッパーに発掘してもらえるように、頑張りたいですね……!
2、文字から想起されるイメージの共有への応援コメント
>麻の小袋から取り出しては、森の道を進んだ。
ここは「食べつつ」「口の中に放り込んで」等の補足は蛇足でしょうか。
微妙な所ではありますが……
作者からの返信
コメントありがとうございます。
たしかに、「食べる」動作を示す方がより親切ですね。
一応、この文章は、「釣鐘瓜の種」を導く文節の中に「食べるように」とあるので、類型の動詞が重複することを避けたい思いがあったように読み取れます(なにぶん昔に書いた文章なので、すみません……)。
この一文は、主節の主語がヴィクトールで、動詞は「進んだ」。主節のあいだに長々と従属節(主語:同、動詞:取り出して)が入ります。
すでに入れ子構造になっているので、従属節に動詞を重ねることを好まなかったのかな、と。
今の私が改めて書くなら、従属節を独立させて、「取り出しては、口に運んだ」とするかなぁ、なんて考えました。
素通り寺さん、文章に対する感覚が流石は職人ですね。
4、完成度を高めるためにへの応援コメント
こんにちは。
某所からたどりつき、昨日一気読みいたしました。
ジューシーにして論理的、実例付きの実践的な、わかりやすい、一粒で一万倍ためになる創作論だと感じます。
ありがとうございました。
作者からの返信
この作品は、感想書きのイベントをしていたころに書いたものですから、かなり基礎的な内容を、手を変え品を変え唱えているわけです。
そんな国語の授業のような内容ですが、やはり読みやすさには何より、基礎が肝心だと実感しますね。
ありがとうございます。
5、その他の細かな注意点への応援コメント
書き方により、色々じゃないかと思います。
小難しい作法を守った方が良いケースもあるし、
それを逸脱した方が伝わる事もある。
断定する事はないし、芸術とはそういうものでは?
長く守られた作法が正しいとも思いません。
長いから正しいとする根拠もないと思います。
文書の細かい事よりも、面白い話を読ませて下さい。
作者からの返信
難しい問題です。
テーマ「自由」で作文を課されたとき、スラスラと書ける子と、何を書いたら良いかわからずにフリーズしてしまう子、それぞれいると思います。
どちらが作文の書き手として優れている、とかそんなことはありませんよね。
テーマ「自由」で書けない子も、テーマ「夏休みの思い出」なら、生き生きと書けるかもしれませんし。
私は、どちらかというと、テーマを与えられた方が書きやすいタイプでした。
今でも、俳句とか漢詩とか、制限の厳しい文芸を好んで作成しています。
そんな私が、小説を書くときに気を付けていること、ですから、なかなかに旧来で作法に縛られたエッセイだと感じられるのかもしれませんねぇ……
さて、面白い話、ですが、自らの作品を提示するほど怖いものなしではありませんので 笑、私の好きな本を二つ。いずれも、青空文庫にて読めます。
寺田寅彦『どんぐり』
https://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/827_13489.html
主人公の語りにて進む、妻と息子との物語。
前半と後半、両者のコントラストが大変際立つ作品です。
倉田百三『愛と認識との出発』より「自然児として生きよ ――Y君にあたう――」
https://www.aozora.gr.jp/cards/000256/files/2590_20695.html
「常識を捨てたまえ!」
私、なんとなく、白狐姫と白虎隊さんには、そう言われたような気がしましてね、この作品を思い出したんです。
このお話、本当に面白いですよ。
3、文章の見た目を整えるへの応援コメント
おっしゃる事は正しいと思いますが、Web小説と
原稿用紙の作法を完全にリンクさせる必要はあるのでしょうか?
これに物凄くこだわって、内容よりもこういう作法を重視している方を
しばしば見受けます。でも、これは「公的に規定された」内容では
ないですよね?
細かい規定より、普通にスラスラ読めて、面白いかどうか?
気楽にいけるのがWeb小説の長所だと思うのですよ…。
なので私も数字表記は漢字を使いません。
どちらも普通に文書で要いられますし、
企業では普通に漢字表記は使いません
(漢字表記はNGという会社も多い)。
未だに漢字で書かないと「正しくない」のでしょうか?
作者からの返信
こんにちは!
コメントありがとうございます
自主企画から来てくださった方でしょうか?
イベントを契機に新たな交流を持てること、大変嬉しく思います。
さて、ご提示くださった疑問「Web小説と原稿用紙の作法を完全にリンクさせる必要はあるのか」どうか、ですが、
私としても、その必要はないと考えます。
そもそも、縦書き400字詰めの原稿用紙と、横書き一行数不定&行数際限なしのWEB小説と、同じ表記ルールを適用させるにはフォーマットが違いすぎます。
では、そうでありながら、何故、私は【原稿用紙の作法を反映させる】と書いたか。
理由は、3つです。
1つ目、表記揺れを出さないため
私は、どうも表記揺れに目敏いようで、「さっきは『仕草』って書いてあったのに、今度は『仕種』になってる」とか、よく気付くんですよ。
そして、それに気を取られて、物語への集中が削がれるんです。
ですから、私以上に目敏い読み手を想定したときに、記述の様式や表記揺れといった、作品の本質に関わりないところで、違和感を抱いてほしくないんです。
そのため、自分で、「」と『』の使い分けを考えて、そのルールを思い出しつつ書いていくよりも、
『』の使用はカッコ内カッコ、もしくは、書籍の提示、と無批判にルールに従った方が、表記揺れを減らすことができるはずだと考えているんですね。
あと、その方がよっぽど楽ですし。
2つ目、「読みやすさ=慣れ」だから
作文法のルールは、ある程度、人々に共有されたものです。
そのルールを受け入れるとですね、自分も書くときに頭を使いませんし、読み手も余計な違和感を抱かずに読めるはずです。
このエッセイは、児童文学→純文学と育ってきた私が、純文学寄りの大衆小説を書くさいに気を付けていることですので、
書き手も、想定する読み手も、原稿用紙作法に親しんだ人間であるものとしています。
3つ目、「慣れ」を排してもやはり、原稿用紙作法は読みやすさに貢献すると思うから
例えば、行頭字下げについて。
私は横書きWEB小説であっても、入れて欲しい派です。
何故なら、行頭字下げによる空白は、「一段落が終わる→新たな段落へ目を移す」とき、新たな段落が始まる目印になるからです。
この目印がないと、左側縦一行、全て字で埋まっている中から、次に読むべき行を探し出す必要があります。
私にとって、この空白の目印は、目線移動の負担を軽減するアイテムなのです。
一方で、私はこのコメントでは行頭字下げを行なっていません。
それは、行頭字下げの代わりに、段落の前後に空白の行を入れているためです。
この空白行が、段落のまとまりを示しているので、敢えて行頭字下げにて示す必要がないと考えています。
*
要は、形式が一貫して保持されているもの、そして、親しんだ形式に沿ったものが、一番読みやすいんです。
自分の親しんだ形式と異なるものが提示されると、その差異や差異の理由が気になるものですから。
数字表記に関しても、漢数字と英数字との節操ない混用を避ければ良いのです。
私も、このエピソード内で両方の数字表記を用いています。
使い分けは、名詞であるかどうか。
一段落とか一文とか。これらは、名詞として独立していますから漢数字。
10行とか100字とか。これらは、数量の値そのものに意味があるので英数字。
じゃあ、三文目とか五文目とかは、英数字で表すべきなんですが 笑、名詞「一文」との統一を持たせるために、敢えて漢数字。
と、このように、書き手当人が使い分けのルールを守っていれば良いと思います。
文章の見た目を整えることとは、私にとって、拙作を読んでくださる読者さまへのささやかなおもてなしです。
まあ、自己満足ですがね、良いんです。その方が美しいと思いますし、文面の整然さを含めて、私は自身の作品価値を見出していますので。
……こんなんで、回答になっていますかねぇ?
3、想定読者を定めるへの応援コメント
想定読者を定めるの、難しいですよね!
歴史小説を「幕府って何?」みたいな小学生に読ませようと思ったら、説明ばっかりでお話が進みそうにないですものね。やっぱりある程度は読者さんに知識を求めてしまいます。
でも、私も時代物とか読んでて「なんかよくわかんないけどこの人はとにかく偉い人なんだな」って勝手に脳内補完して読み進めてしまったりもします。
それで話の大枠が理解できるならそれでもいいのかなあ、とか。
長文失礼しました。私の近況ノートの方にお返事書かせていただきましたので、ご確認ください!
作者からの返信
なんかよくわかんないけど〜と思わせながらも、偉い人がわかる、物語の空気感が伝わってくる
これは、安易な言葉を使えば、描写の力 = 筆力ってことなんじゃないかなぁと思います
しばらくは、説明文も小説も分つことなく、
わかりやすい文章の書き方について述べていきますが、
説明文が内容理解を最大の目的と定めるのに対して、小説は違う……という点が、肝となる両者の差異なのかもしれません
まだまとまりきっていませんが
ありがとうございます
2、文字から想起されるイメージの共有への応援コメント
「釣鐘瓜」という言葉を見た瞬間に一旦離脱して画像検索してしまった私をお許しください……(笑)
勉強になりました。
作者からの返信
あ……なるほど、スマホという媒体の特性を考慮していませんでした……!
なんだか騙してしまったみたいで申し訳ないですねぇ
ありがとうございます
3、想定読者を定めるへの応援コメント
自分は(無意識に)それができている、と思い込んでいる輩(サンプル=僕)こそが、自省しなければいけない部分ですね。
作者からの返信
賢い作者ほど、読者にも同等な知性を当然に求めてきますからね。
全てに解説を入れられては邪魔ですが、
知ってる前提で書かれると、これもまた辛い。
コントロールが難しいところです。