30話-意義-
数週間後。
私は任務遂行のために、約一年半ぶりにソラン島のファルキエに来ていた。
前のようにアイドルのプロデューサーとして、ではない。櫻宗国の諜報員、【霧】の構成員としてだ。
当然カナエ・シモツキのような女性プロデューサーとは似ても似つかない、国家機関の一員としての格好に身を包んでいる。髪の色も、あの時のように紺色ではなく、黒に変えている。
今回は、【ある重要な会談】のためにソラン島へと来訪している【霧】の上層部の人間を護衛するために、この島に赴いている。
あの時【彼】は、今回の任務によって、私の諜報活動も完遂される、と言った。
恐らく、【霧】上層部の人間―――目の前の、ゴンゾウ・ヤグルマ、他数人の後ろで話を聞いていれば、何かがつかめるのだろうか。
滞在するホテルの名前は、【武侠閣】。
奇しくも、私がミシェルたちと出会ったホテル【迎春閣】の真向かいにあるホテルだった。
その中で我々が利用したのは、【迎春閣】で私やミシェルが利用した部屋よりももう一段階ランクの高い部屋、という印象だった。
私はこの場に、秘密裏に他国との会談を行う櫻宗の要人たちの護衛のために来ていた。
要人の中心にいたは、ガタイのよく、威圧感もある中年の男性。
私の上官である【彼】のさらに上官である、【霧】の司令塔の一人・ヤグルマだ。
戦争中は、前線で軍人スパイに直接指揮を執っていた人物でもある。
どの国とどのような交渉を行うかはまだ知らされていないが、彼がこれから行う会談で、真相が明らかになる可能性が高い。
何もかもが装飾過多で、上流階級やブルジョワジーにウケがよさそうな廊下を、他の【霧】の構成員らと通る。
途中、同じような黒服の人間たちとすれ違った。身に着けていたバッジや歩き方から言って、チェルージュから来た要人たちだ。
刀を腰に提げた、眼力の強い女性とすれ違ったような気がしたが、ひとまず目の前の任務に集中する。
どうやらチェルージュからも、このホテルに要人が来訪しているらしい。
……ちょっと待て。
最初私は、今回の【歌声】に関するデマはステラス連邦あたりとの共謀の結果だと思っていた。
まさか今回ヤグルマたちが秘密会談を行う他国というのは、チェルージュのことか?
我が国で今まさに大量破壊兵器の存在が問題視されていて、終戦以来の緊張状態と化している、チェルージュとの?
頭の中で整理が追い付かないまま、ヤグルマ達、そして私を含む護衛達は最高級スイートルームの一室に来た。
最上階に位置しているこの場所は一般人では手が届かないような高級感のある部屋で、確かに秘密裏の会談を行うには丁度良かった。
会談の相手がまだ来ないようだったので、早々と指定された立ち位置につく私たち。
と、しがない護衛の一人である私の前に、慄然と立つ巨躯があった。
「チェルージュと取引した、というのは君かね?」
「は、はい」
ヤグルマが、急に私に話しかけてきた。
戸惑いながらも返事を返す私の視界には、威厳ある軍人将校の柔らかいが、しかし得体の知れない笑みが映った。
「ご苦労だったね、わざわざ死地に潜入捜査を行ってくれて」
「ありがとうございます」
外見にそぐわない柔和な笑みを浮かべて、私に笑いかけるヤグルマ。
「わかってると思うが、今回我々が話すことは一切他言無用だよ」
「……了解しました」
口を挟まず、内容を外にも漏らさない。
【霧】の養成学校で一年目に習う、スパイとしての基本中の基本を、なぜこの男はこの局面で、笑顔で話すのか。
私は本心からの笑顔(に見える表情)を返したが、心中ではヤグルマの出方をうかがっていた。
この会議にも、私の潜入活動自体にも、何か裏がある。
【彼】は私がこの任務に携わることで、今回の指令も完遂される、と言っていた。
恐らくは、この任務が終わるころに、私は全てを知ることになるのかもしれない。
「司令、そろそろお時間です」
「うむ」
補佐官の報告を聞きつけると、ヤグルマは入り口から見て右側の椅子に腰を下ろした。
彼の脇を守るように、他の要人たちもヤグルマの両脇に腰を下ろす。
程なくして、ヤグルマと同年代の年配の男が、部下を連れて入ってきた。
その人物の正体に、私は目を疑った。
まず護衛達の軍服から言って、会談の相手国はチェルージュ。
ここまでは私の予想通りだった。
問題は一団の中心にいた人物。
保衛部最高顧問、アンリ・ラフィット。
【霧】の中では、常に第一級監視対象とされてきた人物だった。
チェルージュで定期的に開催される軍事パレードを記録した映像では、常に総主席の隣に立っていた人物でもある。
胸に付けられた勲章もそれを明らかにしているが、チェルージュの、カトリーヌ以上に地位の高い高官だった。
私とチェルージュの保衛部に所属するカトリーヌは、ついこの間まで生死を分ける腹の探り合いをしていた。
だが今、お互いの組織のトップが、対話のために顔を見合わせている。
この状況は何なんだ?
さっそく左側―――ヤグルマと向かい合う席に、その高官は着席する。
「櫻宗政府情報部司令官、ゴンゾウ・ヤグルマです」
「チェルージュ政府国家保衛部部長、アンリ・ラフィットです」
情報部、というのは、【霧】の表向きの顔の事だ。
国家犯罪の捜査などを表向きの任務としているが、他国の諜報機関にリークされた黒い噂は一つや二つではない。
おそらくは目の前のチェルージュの保衛部部長、アンリ・ラフィットも、情報部の正体については気付いているのだろう。
なお【チェルージュ政府国家保衛部】とやらが【霧】以上に非道な集団であることは、カトリーヌとのやりとりで嫌と言う程理解している。
だがそもそも、なんで敵国人の、互いに過激派同士がこんな風に和気あいあいと会話をしている?
イデオロギーから言っても、この二派同氏の会談なら一触即発の空気にならなければおかしいはず。
「さてラフィット殿、今回の【歌声】に関する取引についてですが」
「まったく……去年の春、でしたかね。貴官から諜報機関の部下づてに談合のお誘いが来たときは仰天しましたよ。」
ドアの前の、決められた護衛位置に直立していた私は、【談合】という言葉に心中だけで反応した。
そういえば、ヤグルマは私がコンサート会場で【アイドルプロデューサーに偽装しろ】という命令を受けたとき、同じ会場にいた。
その時話し相手は国内の政務官か誰かかと思っていたが、今の会話から言って、あの時の話し相手は政務官に偽装したチェルージュのスパイ、ということになる。
彼らが何か計画していたとしたら、あの日の時点ですべてが決められていたことなのだろうか。
「ともあれ、あの時の巴宮市長選では、約束を守っていただいてお礼の言葉もございませんでした」
会話を聞くのに並行して、私は【彼】経由で任務を伝えられたあのコンサートホールから、今までの一年半の出来事を脳内で振り返っていた。
そういえば、ミシェルたちとの話し合いを終えて、ソラン島から帰国した直後のことだ。
国境上で、武力衝突があった。
あの時は私と【彼】だけが理解していたが、映像に映る櫻宗国兵士の中には、明らかに【霧】の諜報員が混じっていた。
それに、あの時は武力衝突を理由に国防を訴えかける与党派が、巴宮市長選で民主主義を訴える野党派に勝利した。
総選挙の前哨戦となる巴宮市長選を直前に控えた武力衝突であったが、後で思えばあのタイミングで起こったことはやけに不自然だった。
今の彼らとの会話を考えると、私のアイドルプロデューサーに偽装しての視察に並行して、上層部で何か重要な取り決めが行われていたことにはならないだろうか。
―――だが、取り決めの内容とは?
「今回の大統領選で我が国がアカの野党に乗っ取られるのは、どうしても避けたい。そこで、今一度あなた方に協力を要請したいわけです。今まで通りにね」
アカ―――人によって様々な定義があるが、この場の文脈では、おそらく野党の民主主義派政党の事だ。
―――いや、ちょっと待て。
歴史的に考えても、アカとは国内の民主派よりも、チェルージュ政府のことを指していたはずでは?
そして野党に政権を取らせないために、今まで通りにチェルージュに協力を要請する、とはどういうことだ。
与党は今まで、国外の脅威に対策を講じることを第一の目的として、国民相手に掲げてきたはずなのに。
「とはいえ、巴宮市長選の時の二番煎じでは、真に受ける国民も以前より少ない。一瞬の間衝突するのかと思わせて、結局衝突しない、と見抜かれるのがオチです。 そこでです……」
盗聴を警戒しているのか、周囲を見渡した後、ラフィットに向きなおって言った。
「【歌声】を、もう少し置いていただきたい」
―――【歌声】を、置く。
―――どういうことだ、チェルージュにはあの兵器は―――
そこまで考えた瞬間、私の中ですべての【点】が、【線】となった。
上層部の意図を、理解することができた。
置く、というのは、置いてあることにする、ということ。
【歌声】がチェルージュ国内で実用段階である、というデマを櫻宗で流し続けるために、仮想敵国に協力を要請しているのだ。
すべてはチェルージュへの対話を訴える民主派の野党よりも、同国への警戒を訴える現与党の軍事政権が、世論の支持を得るために。
恐らく今回の大統領選だけでなく、巴宮市長選の時から、彼らはチェルージュの上官たちの協力を頼んでいた。
【霧】の諜報員が居合わせていた市長選前の武力衝突も、彼らの事前の取引の上で決定されたマッチポンプだったのだ。
「つきましては、【歌声】の搭載されたミサイルに偽装させた疑似大量破壊兵器【ウォーターメロン】を、両国の近海に落としていただきたい」
戦時中にも櫻宗に何度か落とされた疑似大量破壊兵器を、この男は自国近海に落とせ、敵に要請している。
仮にも軍事政権であれば、本来冷戦状態の仮想敵国にはただ一つの兵器の投下も許してはならないはずなのに。
漁業や海運業のためにあの海域を行き来する櫻宗人だって、少なくないというのに。
「ま、報酬次第ですな。仮にもあなた方は、敵国の政治家なのですから」
「ご心配なく。まず、10億燕の報酬を約束いたしますよ」
10億燕。
経済復興を続けつつも今なお戦火の余韻冷めやらぬ櫻宗が差し出すには高額過ぎる値段だ。
まして、仮想敵国に。
「君、この文面通りに、経済次官宛てに電報を飛ばしたまえ」
高官・ラフィットが背後に控えていた兵士に、1億、という金額にアンダーラインが引かれた紙面を手渡す。
規律のとれた足並みで部屋を出た兵士は、数分ほど経過して部屋に戻ってくると、再びラフィットに向きなおって耳打ちした。
恐らくは経済次官からの伝言を受け取ったラフィットは、立ち上がって何かを思慮するように歩き出し、語った。
「確か民主派野党の大統領候補は、公約としてインフラ事業の身ならぐ貿易事業、陸運事業への支援をも約束していましたねぇ? 我が国との対話による冷戦状態の終結を公約に掲げてはいますが、こちらとしても貿易事業であまりおたくの国に今までより大きい顔をされると、経済的に悪い影響を受けかねない」
その言葉に、私はますます耳を疑った。
二十年前のような戦争はどちらの国も本気では望んでいないし、国交回復にしろ懐柔外交にしろ、チェルージュにとっては野党が政権を勝ち取った方が都合がいいはず。
私が実際に現地で見てきたように、戦争を仕掛けるような軍事力はこの国にはないのだから。
だが今の話を聞いていると、軍事政権の政権維持を望んでいるとようにしか聞こえない。
「ですがねぇ、問題はこの新聞の櫻宗の【霧】の工作員が潜伏した件ですよ」
ラフィットが部下に出させた櫻宗新聞のコピーが、机に置かれる。
私が数週間前に読んだ、【歌声】に関するデマを伝える櫻宗国のメジャー紙だった。
「デマを伝えられたので即刻の批判は避けましたが、今回の交渉如何では、我々としても【ウォーターメロン】以上の国境攻撃の準備があることをお忘れなく」
その言葉に、私はやっと来たか、と思った。
当初私は、チェルージュの秘密警察と、櫻宗国の諜報部が会話をするなら、メジャー紙に書かれたスパイ(つまり私)の潜伏に関する話題は避けられない。
ヤグルマの反応次第では、恐らく過激派同士らしく一触即発の空気になる。
私はそのことを想定して、懐の拳銃をいつでも取り出せる心構えをしていた。
しかし、ラフィットの牽制ともいえるその言葉にヤグルマが返した反応は、私の想定とは全く異なっていた。
ヤグルマはすぐそばに控えていた護衛に紙袋を取り出させ、机に置かせた。
「ここに、フィルムがあります。正にその工作員の手で渡されたフィルムです。取引通りの行動を約束してくれれば、10億燕に加えてこのフィルムの譲渡も約束しましょう」
待て。
シールに記された【#11444】というナンバーの、【誰でもないだれかに見せかけた筆跡】ですぐにわかった。
それは。
そのフィルムは。
私が、ヒルリのあの施設で視察したことを記録したフィルムだ。
紙袋は、開け口に取り付けられたテープを切らなければ開けられない構造になっている。
テープが切られておらず開け口が閉まったままということは、私が【霧】に渡した状態の時から取り出されておらず、複製もされていないということ。
「確認していただいて構いません」
「……別室の解析班に渡せ」
背後の部下に、フィルムを渡して別室へと向かわせるラフィット。
なぜだ。
なぜそれをここで。潜伏した国の人間に渡すんだ。
そのフィルムの中身が公開されて、櫻宗国の人たちの不安が晴れないうちから。
というか、あのフィルムが出回れば。
潜伏した本人である私の命も、彼らに―――
そんな考えが頭の中で巡っていたところ、ラフィットの部下が部屋に戻り、フィルムを机に置いた。
「……事前に秘密通話で聞いていた通りですな。
ルドヴィシに櫻宗人が来訪している、と聞いた時は、まさかありえん、と思ったものですが」
ラフィットのその一言で、私はヒルリでの潜伏が事前にチェルージュの保衛部に通告されていたことを知った。
だがそれは、別に問題ではない。
相手に敢えてスパイ潜伏の情報を流すことは、我々の世界では珍しいことではない。
それに例え金に目がくらんだ仮想敵国人にあえて潜伏を見逃されようが、私の立場としてはフィルムさえ手に入れて【歌声】の真相を明らかにできればそれでよかった。
国民の安心、それさえ手に入れることができれば目標は達成されるからだ。
問題は、なぜその真相を記録したフィルムを、自分の上官が当の潜伏した国の人間に見せているのか、ということだった。
「あの施設に諜報員を送り込むとは、よほど優秀な部下を持っていると見える。
あの時は確かに、10億燕を渡すので、櫻宗から何かされても黙認しているように、との報告を受けた。だがこのような国家機密を探られて、10億で済むと思われるのか?」
険の入った表情で、ヤグルマに問いかけるラフィット。
だがヤグルマは、それにも余裕の表情で返してこう提案する。
「先ほど言った【ウォーターメロン】の投下をお約束してくだされば、10億燕だけでなく、情報部の予算削減をも約束いたしましょう。それでも足りないならば、更なる譲歩も約束いたします」
「それには口約束だけではなく、誠意をもって見せてもらわなければなりませんな」
「……なるほど、やむをえないようですな。キミ、やりたまえ」
「はい」
いや、待て。
フィルムを取り出した時点で感じていた最悪の予感が、現実になろうとしていた。
【更なる譲歩】。【誠意】。【やむを得ない】。
それらのフレーズが出た後、やることなんて決まっている。
待ってくれ。
そこには、国の安全を約束する情報がある。
それさえあれば、国の緊張関係もなくなる。
国民たちが、いたずらに不安や対立意識を煽られることもなくなる。
そもそも、それを入手するために私は、あの二人の少女を―――
自分でも不思議なくらい、今すぐにでも走り出してフィルムを奪い取りたい感情に襲われたが、それでも動けなかった。
長年【霧】の一員として動かしてきた体と脳が、それを許さなかったのだ。
その間にも、部屋の中の時間は流れるように過ぎていった。
私の隣に立っていた護衛が、ライターを取り出して机に近づいた。
そして、その部下は、フィルムを取り上げると。
ライターを。
ボゥッ……
―――ふざけるなッッッ!!!
脳だけが、そう叫んでいた。
【霧】の操り人形として、直立無表情を貫きながら。
「不安は、漠然としたものだからこそ不安なのです。【歌声】の真相を明かすフィルムなど破棄してしまえばいい。そして国を不安が覆ったままなら、それだけ我々も国を統治しやすくなる」
「……いやいや、参りましたな」
滑稽なものを見たような笑みに襲われながら、ラフィットは部下に伝言を伝える。
その部下は部屋を出ると、十数分後戻ってきた。
命懸けで入手したフィルムを燃やされた現実のせいか、その十分は数秒にしか感じられなかった。
再び部下からの耳打ちを聞くと、口角をつり上げながら、ラフィットは告げた。
「たった今、党から指示がきました。三日後、基地から空軍に【ウォーターメロン】を運搬させよ。投下は一週間後の深夜3時、とのことです」
どっと沸き上がる、ヤグルマら、【霧】の上層部のメンバーたち。
「やった!!! これで国はアカから守れるぞ!!!」
「櫻宗国万歳!!」
「我々も安泰ですな!!!」
ただの灰と化したフィルムを前に、自分たちの権力が守られたことを歓喜し合うヤグルマ、そして側近たち。
彼らの歓喜を目の当たりにして、今私は、やっと気付くことができた。
私にとってチェルージュに潜伏して【歌声】の真相を記録したフィルムは、彼らにとっては敵国を威嚇する取引材料ではなく、敵国と癒着する取引材料にすぎなかったということ。
そして、国のために動いていた私が実際に守っていたものは―――
老害たちの、権力だったことだった。
――なら、こんなことのために?
――こんなことのために私は、アイドルのプロデューサーを演じ続けたのか?
――ホクシン・カナタと、ムヅラバサミ・セツナに、一抹の夢を見させたのか?
―――こんなことが、二人の少女をアイドルにした意義だったのか?
無表情を崩さない顔のその裏で、もう一人の私からの問いかけが波打つようにこだましていた。
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