混沌のお茶会 後編

混沌のお茶会 後編


今の惨事があったにかかわらず・・・それでも

うずら姫や銀蘭への妬みそねみ嫉妬の炎は健在のようで

銀蘭は俳句などはごく普通のそれなりに良い作品に仕上げ!

まったく気にしない!

くだらない誹謗中傷 そんなものいくらでも耐えてやる!

一等茶器を授かっているんだ【羨ましいんもだろう】


「ふふふ」


そんなことしかできないのか、哀れなことで・・・

文化人として才があるが冠位持ちでもないもののほうが

この場には多い!


まあ無礼講とはいえ、派閥から離反した後ろ盾もない

存在とでも見ているのであろう

飛ばされる要請や命令など聞く気など私には一切ない!


私が思うのも何だが・・・味気のないつまらない句ばかり

皆、量産するものだ!



まだ、つたないとはいえ斬新で刺激的な婉姫さまの句のほうが面白みがある!

あと、3週でも回ればこのやり取りが終わるのか・・・

もう一句ぐらい婉姫さまの句珍しいものが聴けると良いが


婉姫さまの句は【掛け軸に飾って】持ち帰り宝物にしよう!

真面目に戦の神の武神さまが書いた珍しい句

【この物凄い価値を解っていないのであろう!】

私からすればここいらの者が書いたものよりはるかに価値が高い!



うずら姫は綾女に授けられた秘策の俳句を詠むのだが・・・

1故郷を思う歌、

2傲慢にも世の中はくだらぬ人物が多いと嘆く歌

3この世の春を謳歌しながらも満たされることのない歌



2番目までは批難作品をあげつらう馬鹿にする意見があふれ

1番目では「田舎者はさっさと故郷に帰れだの」

「都には不釣り合いの芋娘」とまで馬鹿にされたり!


2番目では、お前は何様のつもりだ!

良く自分を見てわきまえろ!

それなりの実績成果を積み上げてから読むのだな!

傲慢で人を見下す歌ロクな存在ではない!と非難さえあがる


うずら姫は綾女の奴全然ダメではないか!

全く物事の解決に至っていない、そう思うのだが・・・


綾女が進み出て「貴賓の方々この会の議事録」など取っているのですか?

【質問を飛ばす!】


貴重な集まりや後世に残るかもしれない句が生まれる場所

当然【記録録画専門の能力者】の官女がいる、



周りの者はこのくだらないやり取りでも暴露するつもりか?

うずら姫の出来の悪さを公表するようなものだし、

何らうちらは間違った批評をしていない!


綾女は丁寧に礼を述べ後ろに下がる!

綾女からすれば、当にそんなことは知っている!

解るように【善意での警告を与えたに過ぎない】


『無知なものはその身を嘆いて死ね!』

心の中でそう思っている

今後生きる上で悲惨な思いが残るだけだ!


婉姫が気まぐれで【17ケタの数字】で

575を作り適当に仕上げ上げたものが


梵天さまによって読まれる!

「これは独特であって面白いですわね」


此処で以外にもスゴイ議論を呼ぶことになる!

半数のものは、こんなの俳句と呼べるものなのか?

これは批評や誉めようがないではないか・・・


だが、ここは智者の集まり!

数学者 建築学者 文学者 暗号学者 歴史家

美術芸術学者


周りの者は目を輝かせてこの議題に独自の理論を組み込む!

全体的にとらえてこれは「円周率に【類似】しているのではないか?」


いやいや「黄金比が読み取れる場所もある!1.6や1;16」を表す数字も紛れている


数式学者が一部分を抜き出すと【数学定数】に類似すると理論を述べる

数学定数と呼ばれるものには、


円周率 π、自然対数の底 e、虚数単位 i、オイラーの定数 γ、黄金比 

φ、四元数単位


色々な物から考察を出す、黄金比になると最も美しい数式 建築 美術 数学など

色々な物で多岐に利用される


議論が白熱し最後のほうでは「これは・・・ピラミッドを表す!」

誰かがつぶやいたとき・・

「おおおお!」周りからは歓声があふれる!


其処からは学者たちがあらぬ限りの計算や数式

理論や結果を発表する


ピラミッドの一辺の長さは、地理度の1分の8分の1に等しく、

辺心距離は地理度1文の10分の1に等しい


ピラミッドの高さを10億倍すると、

地球と太陽の最短距離である1億4700万キロになる。


ピラミッドの重量を100兆倍すると、地球の重量に等しくなる。

大ピラミッドの高さを43200倍すると、地球の半径と等しくなる。

大ピラミッドの4つの底辺を足した長さは、地球の外周の43200分の1.

高さと、一辺の長さの比は約1:1,6で黄金比。


建築や美術 神学者や歴史学者まで割り込んできたのはこのせいで


ギリシア時代においては数学的な関心から探求され、

彫像、神殿建築、都市計画へ応用される。



真面目な議論をよそに婉姫は暇そうにしている・・・

我のことで議論になっているんだ邪魔しては悪いな・・



綾女はそんなもの【アナグラム、ダイヤグラムに近い身勝手な捉え方だろ!】

【ノストラダムスの大予言】のように好きに組み換えて良いなら

幾らでもなんとでも解釈できる!と切り捨てる!


沈黙を守っていた忠臣【銀蘭さん】が此処で立ち上がりまとめにかかる!

何故仕切っている・・・と思うがまわりは放置する


今では婉姫に対する思いは宇宙より高く広くなっている!銀蘭


ピラミッドの高さが地球と太陽の一番近い距離の1/10億になります。

ピラミッドの高さを10億倍すると、地球から太陽までの距離の1億4700万キロになるということです。

同じくピラミッドの高さを43200倍すると地球の半径になります。

そして、ピラミッドの総重量の100兆倍が地球の重量と同じです。

大ピラミッドの4つの底辺を足した長さは、地球の外周の43200分の1.

高さと、一辺の長さの比は約1:1,6で黄金比。



「俳句などと言う小さな枠に収まりきるものではない!」

「このことからこの数式は世界を・・いや宇宙そのものを示す!歴史に残る俳句」


流石は全世界 宇宙にまで君臨する方・・・


婉姫は引っ込みがつかなくなり否定するのもまあ、悪いか・・・

人並みに珍しく気を使っている!



周りの学者も独自の理論を展開発表できる場に恵まれ概ね満足して引き下がる!

この会の代表【天淵】さんは どのようにすれば、あの落書きの数字を


此処まで褒められる!皆が考え抜いた結果なのか?

邪推しつつ時間が潰せて何よりと思っている!




次にうずら姫 史上最低の無能な官女と称される

芋官女の俳句が読まれたとき周りが凍り付く!


【これは恐れ多くも帝が書いた俳句ではないのか?】


不敬にもほどがある!


うずら姫の書いたものと言うことで非難、

貶しはじめたものを怒鳴りつけて黙らせる!


もしや・・・前の二つの句も帝もしくはそれに類する貴人の作品なのでは・・・


綾女がやんわり【議事録は記録しているのですか?】そう飛ばした質問の真意は


綾女は敵方の情報が筒抜けで、この国に根を張っているのので


敵方にも協力者が含まれており、スパイを埋伏させるまでもない!



当然、こちらに【皇后 鬼姫さま】が来ることも理解予想している!

まあ心強い援軍だと思っているようだが、そんなものは外交で無効化どころか

敵を潰すためのジョーカーに利用する!

敵方もやっとこちらの警告を理解したようだ!



天淵はやっと理解した!

なんてことをしてくれたのだ・・・・

議事録を再生確認されたら・・・


寄りにもよって【皇后さまの俳句】二つを皆で非難する集まり

それ以上でもそれ以下でもない!


「田舎者」「国に帰れ!」「傲慢でロクな存在ではない!」

俳句の批評どころではない!



皇后さまは公平公正な方だが、もちろんそれなりの対処反撃が来ることもあり得る!

この場で殺されなくても、下手をすると昇格が今後見込めなくなったり


左遷 僻地に飛ばされたり、最前線に捨て駒として送られかねん!

この会から除名、趣味を失った状態で皇后さまに脅え

肩身の狭い思いを永遠と過ごさねばならない!



皇后さまの到着が【勝利条件】どころか【BADエンド】までの寿命

タイムリミットに等しい!



此処にいる最上位の梵天さまが取り成してくれるのかも怪しい!

ずっと真面目な顔で沈黙を保っている!

実は裏でどいうでもよい考え事をしているだけなのだが・・・


そろそろ到着していいはずなのになかなか来ない!

綾女も不審がっていたところで、都ではちょっとしたことが起きていた!



鈴鹿御前 皇后さまはあらかたの指示は出し終わり

報告や後処理は任せれるように物事を整え

一息ついたところで、


気まぐれで「そう言えば!つかさはどうした!」

あやつが居ればだいぶ楽ができたものを・・・



秘書に当たる 紅葉は「病に臥せっております!」と


単なる風邪で寝込んでいるだけなのだが・・・

あえて口にしない!



珍しく、鈴鹿さまが驚いた顔をして、「人間は丈夫な生き物ではないからな・・・」

呟いているのを聞き


本心では今すぐにでも見舞いに行きたそうな気もするが

プライドが邪魔をしているのであろう!


「恐れながらあの者は微妙な立場の者なので様子を見にイカレテは・・・」

「おお、そうだな!」早速出かける準備に取り掛かったところで、

見舞い品も用意していない、取り乱しぶり


慌てる姿などなかなか見れるものではなくて面白くてしょうがない!

「果物ですがどうぞ!」すでに準備はしてある

伴の者を大勢つれていくわけにはいかないので密会と言う形になるだろう!



皇后さまは「つかさを驚かしては悪いのでな!」

「先に向かう確認を取っておいてくれ!」

「それはやめたほうがよろしいかと」

「あの者は皇后さまが来ると知れば半死の状態でさえ部屋の掃除をするでしょう」



つかさのファンの官女などは今の事態を深刻に受け止め

護摩壇を焚いて祈祷したり

祈りを捧げるもの!など結構いたりする!


つかさを伴っての【お茶会】どころではなくなり!

皇后さまとの密会 看護イベントが開催されることになる!


つかさは迷惑をかけたくはない、心配させたくはない!

自分の身などより、鈴鹿さんを心配する性格!

枕元に愛しの鈴鹿さんが現れ涙を流してまで喜ぶことになる!


「どこか痛むのか?」あたふた取り乱す可愛らしい鬼姫が見れることになる!



ここで鈴鹿御前こと皇后さまから

同族の配下の「紅葉」に白羽の矢が立つ!


「お主が代わりに名代としてお茶会に出席してまいれ!」


紅葉は心の中で「エー」めんどくさいと思いつつ

そこは宮仕えの社会人 表情にも出さず粛々と命令をこなす!


高機動でありつつ【移動術】を収めている

紅葉がこの場では適任と判断を下す!


我が来るのを待っている者がいるやもしれんのでな!


紅葉は心の中で社長や会長のようなものが来たら

息苦しいだけだろう!

上位の存在の気まぐれに末端は振り回されるものだ!


「まあ休暇とも思い適当に満喫してまいれ!」


「ありがたき幸せ!」


そんなことより一人でくつろぎたいと思いつつも

そこは優秀な社会人 自分の都合や意思や我を無理して通すほど

精神的に幼くはない!


まあ久しぶりに、ここの内裏の管理から外れることができる

外に放たれた営業のようにかなり自由に自分の権限で動ける!

そこは前向きに考えることになる!




鬼姫 紅葉は皇后さまの懐刀

かなりの強さを誇りながら隠密の仕事を得意とする

【無音の死神】と恐れられる存在でもある

風の属性の移動術 【風航法】テレポートに近い移動を可能にするが


短距離の相手の背後に回るなどの正確な座標移動は無理で

風が吹いていない凪の状態では移動術が使用できない欠点がある


移動距離も一度で最短、百メートルから最長、数キロに限られる


「まあ、顔を出して帰るだけの仕事」

好きにせいとも言っていた!

これを機に先に宿題をすますか!?


一度の移動距離が限られるので、

町や村 地方都市を経由して移動

片手間に不穏分子を暗殺殺害して回る


名代として行けと言われたので権限をフルに活用する!

後で警告 注意を受けようと知ったことか!



証拠は挙がっているのだが報告書にまとめて決済してもらい

処理の段階で動きが読まれ取り逃がすとか

配下の不手際で逃げられるとか【ありすぎる話】

情報が筒抜けの場合がある!


【断罪の執政官の名代】間違ったことはしていない


内通者敵と繋がっている者や送り込まれたスパイ

街ごとに幾人も短時間で処理しながら


啓楼郭に向かう



まあ少しは遅れたが許容範囲 お茶会が閉会はしておるまいと目星は付けている

その会の記録、流し見して戻るだけ特に問題が起きるとは全く思わん!


参加者名簿を事前に見たら『人畜無害な存在達』


気になるのは【梵天さま】の存在 敵とも味方とも言い切れない

この会のスポンサー資金の提供元


帝の大切な客人 好きにさせるしかない!


まあ、楽な仕事だ!仕事をすましたのち営業のサボりのように

休んでからおっとりがたなで戻っても良いかもしれない!


都に戻って仕事を積まれるのは解っている

この距離を短時間で移動できるのは私ぐらいなものだし問題はないだろう


最も美しく 風流で雅な場所

自然遺産 世界遺産と言っても過言ではない場所

観光が可能なら誰しも行きたい場所に


『啓楼閣』が存在する!

この場所の美しさ素晴らしさを帝が俳句にしたためた場所でもある


そのことから【一世を風靡する】

ある時代に大変広く知られ流行する。

だが、限られたものしかなかなか行けない場所でもある!

敵地の中にあるような場所 地形的に三方が敵の領地に面接しており

安全とはいいがたい

敵を刺激しない様にこっそりと集まる場所でもある!


煌霊様はぼやいておられた!


【華僑の連中は自然を大切にしないからな・・・】

素晴らしいものを数多く所有していながらもまるで価値を解ってはいない!

無理してでも抑えた場所でもある


それが・・・


紅葉が到達したころには・・・


近場の山の山頂が吹き飛ばされ・・・


山肌は傷だらけ・・・・


陥没したり 爪で引っかかれたような大きな筋が至る所にあり


もうお世辞にも 自然遺産の体をなしていない

これは煌霊様の御心が病まれるだろう・・・



この場所にある書院 回遊式の庭園は日本庭園の傑作


流れて一周する小川は澄んでおり正に水鏡

上下対称に美しく映し出され『月の都』とさえ言われた場所が


庭園の一部分は崩壊している

信じられないことにこの状況下でさえお茶会は開催されているようだ!

梵天さまのよく通る美しい声で俳句が読まれている


呆然としていたら凶悪な魔獣からの攻撃に晒される!

極太のサンダーブレスがこちらに放たれる!回避が間に合わないと悟り

片手を前にかざし四方に拡散させ辛くも防ぐ

ダメージは免れないが直撃するよりはましだ!


つかさから頂いた 雷耐性の護符のようなアクセサリー装備

(雷属性ダメージ25%OFF)していなかったら

それなりのダメージになっていただろう


誰だ!あんなものを放したのは・・・・


牛鬼の最上位種 ラージャンそれも亜種どころか希少種

此処まで立派なものは見たことはない!


都を守護する四聖獣に匹敵する存在


敵は大型の雷球をいくつも生み出しおのれの周りに具現化させている!

攻撃を回避したところでここら一体が無茶苦茶になるのが目に見えている


まあ、私も能力解放して【狂化】すれば、苦も無く倒せるのだが・・・


獣から声がかかる!


「婉姫によりこの場の守護を命じられているのでな!」

「仮に倭国の官女ですらここを通す気はない!」


「命が惜しいなら帰るのだな!」


意思の疎通 会話もできる高位の獣 下級神以上の能力はうかがえる


バカらしくてこんなものと戦う気などおこらん!

当たりを付けて書院の中に移動術でテレポートする


風と紅葉を纏いその場に具現化して現れると、


またお前か!この場にいるはずのない存在!

面倒事を量産する【婉姫】が居る!


何故か周りの者達は私を見て青ざめた表情をしている!

予想通りあの外の化け物はこの場所への攻撃はしてこないようだ!


「あらあら、お怪我をなされてますわよ!」


癒しの化身の梵天さまが即時に元以上のコンディションまで

体力 気力 HPSPにあたるものまで全快させてくれる!


「此処に来たのも何かの縁、貴方も何か一句残してはいかがかしら?」


無下にもできないお誘い!

だが前に仕事に忠実で真面目な存在とそとずらを

整えてきた私は仕事を優先する!


「この会の出来事見せてもらおうか?」

「特にこの出来事には干渉をかける気はないし関知しない!」

「簡単な報告や視察に過ぎない!」


幸い記録を取る官女は公平公正 真面目で清廉潔白なものがついておる!

変に隠し立てや偽証をするとは思えない!


宮廷内で顔見知りで身内でもある!

部下に近い存在【映琳】(えいりん)


近付いてきてから上司に当たる紅葉にヒソヒソとつぶやく

御互いに仕事を連携してきた仲だし私の性格も知っているはず!

信頼に値する存在なのだが・・・


「色々と面倒なことがおきまして、くだらない事柄なので

内々に処理したいとこなのですが・・・」


身体の一部分を接触させて映像とともに出来事や音声を受け渡す!


この場に居合わせる者達は判決を待つ羊のような状態


生きた心地がしない!鬼姫の懐刀【無音の死神】ことと次第では

この場で処理されるのではないか?


都の外に派遣など全く聴いたことのない話

前例のないことが起き過ぎている



後ろでは銀蘭が婉姫に向かい!

「私を正式な配下 子分に」と頼み込んでいる風景がある

「要らん!主では役不足だ!」にべもなく切り捨てられている!

しつこいので「あの皇后の子分 紅葉を倒せたら考えてやる!」

無茶な会話が聞こえている


情報の引き渡しが終わってから、

何が楽しいのか「くくくっ」紅葉は笑いをこらえておる!


「主らはとんだ勇者だな!」

「罠にかけられたとはいえ」

「鬼族への偏見や蔑視 偏見に満ちておるな」

「我も同意出来て思う所もいろいろあるのだが・・・」と言いかけて

しまったと思い口ごもる!飛んだ失言だ!

周りの者は同意されるとは思わず驚いている



田舎者で尊大で性格の悪いろくでもない方発言

あの俳句は間違いなく【皇后さまの物、その事実は覆らない】


法や規律で測り外れたものを徹底的に処罰する方なので

そのように見られるのかもしれない

見方によっては貴重な意見だ!



「見逃してやっても良いが主らは命を賭けれるか?」


法と規律の番人から信じられない言葉が飛び出し皆は正気を疑う!

この場で処理されるのではないか?【冥土の土産】での話なのか?

一部を除いてだが・・ 皆身を固くして身構える!


「私の失言を含めて秘密を守れるか?命を賭けれるか?」

「わざわざ面倒な仕事を増やそうとも思わん!」

「今回は特例で権限を委譲させられているのでな特例措置だ!運がよかったな」


懐から紙の束を取り出し会の真ん中に放り投げる

ユニークアイテム【血の連盟書】

以前使用された【血の血判状】の亜種のアイテム



その制約を破ると連盟署名した仲間全体の魂が奪われる、

避けられない死が待っている!

【一人も裏切り者が出せないアイテム対価は自分の命である】


進むも地獄、引くのも地獄 この中には仲間の派閥もあれば敵の派閥

その他の中立なものまでいる、仲間未満のものを信用して命を預けねばならない!


今後利害関係での衝突もしずらくなる、


唯一の解決策は此処にる者達で一致団結して主義主張全てを飲み込み

【信頼のできる仲間】にならなければならない!


事と次第によっては、上級神の紅葉さまが後ろ盾についてくれるかもしれない!

次々と署名が集まる!


そして最後に紅葉は問題がありつつも署名をしなかったものを見せしめに斬り伏せ

容赦なく止めを刺す!



この惨状を見て

【恐ろしい方だ!流石皇后の懐刀】

この連盟書は私が預かる意味は良く考えるのだな!

この惨劇にかかわらず、其の場を能力で綺麗な状態に梵天さまは再生させ!

やんちゃな子供を捕まえるがごとく!


紅葉を捕まえ!【俳句をせがむ!】



この方にはかなわぬな・・・毒けを抜かれて

「縦社会のありようは末端忠臣には厳しき世の中」そのような句を残す!


あろうことか今回の句の最優秀賞に評決で選ばれ!

賞金に当たる奇跡の材料50万カルマまで受け渡される!


「査察官に賄賂を渡すのはいかがなものかと」


皆の総意なのですから感謝して受け取るものですよ!

梵天さまにそうたしなめられ!受け取ったのち

梵天さまに受け渡す!


「賄賂と受け取られかねんものは受け取れない!」

「曲がりなりにも法の番人」


「貴方の優しさでこのカルマは地方文官 地方都市の救済措置に

この会にばら撒いていたのであろう、裏では賞を取るものは決められており、

取ったものが周りに分配しておる」


「【要は談合】受賞するものが決められておりそれを

派閥ごとに公平に裏で分配している

外れた『その他の存在は割を食っている』ようだがな!」


この会の趣旨を紅葉は見抜いているのだが、地方都市の救済

そのための分配資金そこまで把握して容認している


【意外と話が分かり空気の読める番人】

梵天さまと紅葉さまの手のひらで踊らされていたのか?


そのカラクリを婉姫と綾女が見えるように暴いてしまった形だ!

紅葉は色々と語りすぎてしまったかと少し後悔している

50万カルマを差し出し


「この場の自然の修復を頼みたい!」


「建物の類は修復の必要はない!」

「新たなものを宮大工に作らしたほうがよいであろう!」

これでこの出来事が終結 したと思っていたら更なる事件が起きることになる!




敵側の華僑の連中も自分の領土を堂々と横切り翔破されて

メンツが丸つぶれ!


婉姫がいるところへの攻撃は自殺行為と分かりつつも作戦を立てる!

名目を保つために、攻撃目標は【啓楼閣にある書院】それを破壊して

できることなら雑魚でもいいので敵を倒すか生け捕る!


幸い書院は建物なので反撃してくることもなければ動いて逃げることもない!

婉姫さえ釣り出して引き離せばどうにでもなる!

最悪あの建物さえ破壊すればそれなりに仕事をしたポーズにはなる!

【婉姫を引き付ける決死隊】に志願したのは意外にも妖術者


若く覇気にあふれており、任務をこなして名を上げようと野心に燃えている

挑発して逃げ回る物体を作るか見せればよい!

仮に撃破されても、また呼び出せばよい!

術が見破られるまで時間を稼ぐだけでも十分な仕事をしたと認識されるであろう



付近一帯に伏兵を展開させて伏せたのち

遥か遠距離から【書院を破壊するためだけの攻撃が開始される】


その場を守護する ラージャンの刖はサンダーブレスでまとめて迎撃したり

数多く具現化させた雷球をぶち当てて幾度も迎撃する

さすがに疲れたのか 第4派 5派目の敵の攻撃でうち漏らしが

書院の近くに着弾する



書院の中は文官だらけなので大騒ぎ!


梵天さまは争いには関知しないのでどちらにも付く気はなく

軽く皆にに挨拶して「またの再会を祈ってますわ」霞のように消え失せる!


紅葉としても勝手に戦いの先端開いて、戦力の逐次投入から

大規模な戦闘になるのも困る、さすがに手に余る出来事!


『この場を放棄して離脱せよ!』今の最上位責任者として命令を出す!

ここにいるものすべてを守るのは到底不可能!

婉姫は勝手に迎撃に出て、刖に新たな指令を出す!


「この者たちを都に送り届けてやれ!」


うずら姫と綾女を巻き込んだのは悪いと思ったのであろう

牛車に押し込み帰還させる!


あとは派閥ごとの連携のとれる仲間ごとに離脱を図る!

取り残されたのは『その他』に類する者たち


位も高くはなく 戦力にもならない 武官 術者でもない

学者肌の者たち


婉姫の配下になったつもりの銀欄は遅れながらも婉姫に付き従う!

文官でも冠位もちの術者でもある!



婉姫は早々と妖術の幻影に釣り出され引き離されている

既に妖術を見破っている銀蘭は婉姫に追いつくか


術者を割り出しできるものなら攻撃を加え術を解体しようと

考えを巡らして行動に移っている


婉姫が居なくなった途端 周りに伏せられていた伏兵が一斉に牙をむく!


退路は責任をもってこの場の最上位の10位に当たる鬼姫

紅葉が切り開き!一番大事な最後衛(しんがり)には


階位は24位 知勇兼備の文官 緋葉(ひよう)

例の婉姫と固い握手をした英雄

皆を守り切る最後の盾として責任をもってタンカーとしての任務を全うする


数百の遠距離攻撃すらも

「婉姫との握手に比べればどうということはない!」

そういう軽口を叩いて皆を励ます!


元敵対派閥からも数多くの支援が緋葉一人に降り注ぎ

バフ系の能力強化や癒し手のヒーラーも

緋葉一人に集中する!


婉姫と相対した時と同様の期待や信頼【固い絆】がここでも生まれてきている!


先ほどの秘匿されていた防御障壁【物理障壁 玄武型18式】がいつの間にか

改良強化されており、玄武型18式が【20式】に改良されいている


馬鹿な!と思うのが追加で【身体強化 朱雀型20式】


四聖獣の加護をあろうことか2体も降ろすことに成功

わが身が絶えきれないのではないか?と恐怖したが全く問題が起きていない!


例の【婉理定数】での数式で術の理論を解析解体したとか

稼働時間の兼ね合いで、数値的な出力調整を可能としたどころか

干渉しあわない属性まで割り出しに成功している


【大を生かすために小を切り捨てた!】

あの取り残された学者どもの『存在は惜しい!』と感じながらも

帰還のために全力を尽くす


第二次世界大戦の兵器を開発した学者たちのように

目に見える形で戦いに反映させられない理論技術は軽んじられていた時代

と同様であり、


今のノーベル賞も研究段階ではごくつぶし!や

役に立たない存在と切り捨てられていることも多い

それゆえ理解してもらえるアメリカに研究を移したりするのが現状

即時効果を証明することは難しい!


皮肉にも流用制 応用が認められた時に切り捨てられた後とかよくある話である!



婉姫の場合、四聖獣【本体】そのものをその身に何匹も降ろすという

無謀を超えた無茶をこなすのだが、(以前の対ウリエル戦 青龍 白虎招来)


それの劣化板の術とはいえ その身に二つも身に宿した存在は我が倭国初であろう!


例の戦闘力のない学者たちは早々と降伏!敵に捕らわれ輸送されている

敵からしても危険ではなく手のかからない存在 捕虜にするには

丁度よい存在達である!


通信用に当たる官女により、近場の要害 自然の砦にて迎撃の準備がされていると

連絡が届く、そこまで逃げ切ることができればさしあたっての身の安全は図れる!


大した脱落者もなく自然の砦に逃げ込み

不用意に追撃してきたものを

待ち構えていたものたちが蹴散らし追い払う!


最大戦力の紅葉は報告の為に【風航法】風の転移術で都への帰還についている



釣り出された婉姫は敵の姿を見失い書院に帰還しようとしたところ

銀蘭と合流を果たす!

銀蘭は樹木移動 木のあるところなら一定範囲移動ができる

自然に囲まれたところなら敵に察知されることなく動け、

妖術を使う術者をやっとのことで補足して攻撃を加えたところ!

敵は脱兎のごとく逃亡している!



書院は破壊し尽くされ跡形もない状況

避難先と思われる 自然の要害の砦に婉姫たちは戻り


ふと思い出したのが我の俳句で真剣に討議していた者たち

無事生き残った者たちを叱りつける!


「自分の身の保身さえ守れれば満足なのか?」

「正直死んだ魚のような眼をして生活する主らより、

目を輝かして論議しあう学者たちのほうが何倍も輝いておる!

主らは皇后に毒されておる!」


【理や効率くだらない常識で物事を決めているだけだ!】


生きようが死のうが知ったことではないものだけが助かっておるとは

我の俳句で真剣に討議していた者


「あの者達は何かの縁だ!」


「個人的な義により助けに行く!」



あの場で全滅するよりは今の現状のほうがまし

あの犠牲も致し方ないこと最善の道と思っているのだが、


些細な良心は残っていたのであろう


婉姫に殴り飛ばされるような喝を入れられ、仕方がない中の

やりきれなさに膿んでいた者たちを正気に戻らせる!


皇后の命令など知ったことか!我一人でも助けに行く!


ここにる者たちは知者達 婉姫のようなバカではないので

武力をもって取り返しに行ったら、即時に人質が殺されることは判っている、


その方法ではダメなのだ!だが婉姫を制止できるものもいない!

婉姫が去ったのちにここで【軍議】が起きる!


皆の本心は何とか助けたい!だが国の命令にはしたがわざろう得ない!

好き勝手に動いたら、国が国の体をなさない!

国を運営する大臣級がここには2名 そのほか中級職も10名はこの場にいる


ふと思い出したかのように誰かがつぶやく!


「今回のお茶会の内容自白させられたら・・・」

「連盟の誓いの呪いで皆、死ぬのではないか?」


ぐだぐだ悩むのもばからしい事実が示される!


誰かが棒読みで「ああそれは大変だ!」

笑いながらぼやく!


いっそのこと紅葉さまを巻き込むのはどうだ!

建設的で悪ガキのような悪いことに巻き込む誘いのような意見も出る!

「紅葉さまの制で仕方がなく行動するしかなかった!」

幸いあの連盟の束は紅葉さまが持っておられる!

黒幕があの方でもそう間違いでもない!


くだらない責任の押し付け合いだが、動くための理由は整備される!

ここに取るに足らないとされている存在の救出作戦が本格的に話し合われる!




意外にも婉姫の前に立ちはだかり、行動を押しとどめたのは

銀欄!前に立ちはだかり止めようとしたのだが、容赦なく吹き飛ばされる!


「婉姫さま、武力で事に当たった場合!即時に人質は殺されまする!」

「ならどうしろというのだ!このまま放置するつもりか?」

「そこは知者の者たちが考えております。」

知者の軍議から抜け出してきた銀蘭は婉姫を説得する!


「われは気が短いのでな!もって数日だぞ!」


その後、あろうことか銀蘭が婉姫を引き連れ軍議の席に現れ、

何食わぬ顔で着席する!


「我はここにいるだけだ!さっさと軍議とやらを進めるのだな!」


皆が驚く中即時に軍議が再開される

知者の集まりに武の象徴 婉姫が限定的に加わることになる!



その後、あろうことか紅葉に要請や命令が立て続けに届く

あいつら怖いもの知らずだな・・・

命を懸けろと言った私のせいでもあるが


まったく皇后さま以外から命令を受けるとは前代未聞だ・・・

捕虜交換の人質を用意しろ!だの

敵の捕虜もしくは泳がしているスパイを捕まえて取引材料にしろだ!

敵地に送り込んでいるスパイや二重スパイを動かして救出に当たれだ!

敵を脅迫するのではなくこちらを婉姫を使い脅迫してきている!


押しとどめるのはすでに限界で、解き放たれたなら

華僑の都一つぐらいは灰塵と化すであろうとか


処罰の際は今回の首謀者は紅葉さまと口裏を合わす!

それが嫌なら共犯者になれとか


後先のことを考えていない、死ぬ気だな!

知恵があるだけに婉姫よりたちが悪い!


幸い皇后さまはつかさのことが心配で仕事にあまり

手がついていない様子数日ならごまかしが通るものなのか?


水面下での救出作戦なら、隠密 アサシン技能のある

私が動いたほうが早いし

証拠が残らないではないか?


いかんいかん協力が前提の考えではないか・・・


大事なのは仮に成功したのちに

【証拠隠滅ののちに皆での壮大な口裏合わせが必要になる】

『最悪の法の番人』だな!常識を覆すにもほどがある!


まさしく警察が不祥事を起こしたのちに証拠隠滅したあげく

皆で口裏を合わせなかったことにする!

最悪の完全犯罪


いや私が動くのはまずい!倭国と違う外部勢力を使うべきか

鬼族の元締め【第六天魔王波旬】鈴鹿御前の父上に頼んでみるか

鬼とも天魔とも魔王とも呼ばれている方


どこの国にも鬼の伝承はある 華僑にも影響下の者はいるだろう


鬼族の悲願 日ノ本の支配の成果や現状を報告して軽く頼むのも良いだろう!

何ら間違った仕事はしていない!






捕まった学者たちはどんな目に合っても書院での出来事を自白しなかったのだが・・・


皆で話し合った結果、嘘の内容と言うか、事実でも別の論点の話をするか

自分の得意分野の話をすればよい!


牢の中でも多岐にわたる専門家 知識や話の共有で更なる高みの理論へと昇華される


後に【牢獄の賢人会議】と伝説になるやり取りである!


どうせ理解できんだろう【婉理定数】のことを理論づけして永遠と自白する


取り調べはちんぷんかんぷん


華僑の学者筋のものが来たらあまりに次元の違い過ぎる話で

逆に取り込まれている!


【これは凄い者達を捉えたのかもしれませぬ!】


数式で世界のありようを解明とか

物質を解明 証明して見せたり、

国土面積やら水田や田畑への転用率などいとも簡単に証明する


土の成分【酸性濃度の問題】で作物が育たない土地とか

華僑での永遠の謎まで原因を証明


知識レベルが桁違いで驚いている


数学者だけではなく 建築学者 芸術学者 多岐にわたる

ジャンルの違うものたちが【婉理定数】の凄さを語りつくしている


会話に入りたそうな華僑の学者は容赦なく切り捨てられる

【理論が間違っていた場合倭国ではハラキリです!】


学者と言うのはそれぐらい厳しい世界!(嘘)

安易に踏み込むと死にますよ!


残念なことに華僑でもこの凄さが理解できたのは一部の学者のみ

逆に先生や師と仰いで習いにくるものもいるのだが


倭国同様この凄さが理解され広まることがない!


一部のものはあの書院でノーベル賞の様な

世紀の発見を公表していたのかもしれない!


これほど多岐のものに応用が利く理論は聞いたことがない!


華僑の学者たちからこの者達の処刑を取りやめるよう

何度も嘆願書が送り届けられるが、価値など分かるはずもなく握りつぶされる!


【この知識は後世に伝えなければならない!】

【一国が独占して良い知識ではない!世界のありようが変わる!】


このまとめた書物は孫子の兵法書どころではない!

天竺に命がけで仏教徒が取りに行く 原本のありがたい経文

それぐらいのものになるであろう!


人質の価値も中々認められず、公開処刑の為だけに生かされている存在


それと並行して華僑では要人 貴人の誘拐が起きているが

関連性など全く予想がついていない!


更に【倭国の凶神 婉姫】が行方不明 所在がわからないという!

恐怖の出来事が起きており!


核弾頭と恐れられる存在が近場にいるのではと戦々恐々の状態になっている

このものたちが人質に使えるということすらこの時点では理解されていない!



天然の要害に居る

天淵達の軍議では人質交換の段階になっても

相手に考えさせる時間を与える気はない!

より有利な良い条件を出して吹っかけてくるのは解っている!


婉姫と言う時限爆弾それで猶予のない制限をかけるつもりだ!

交渉の席では折れることなく!

断ったら要人や貴人を殺し!

学者たち人質ごと街を吹き飛ばすことを示唆すれば!

相手も慌てるだろう!



婉姫と同等互角の戦力が短時間で集められるとやばい!

拮抗状態だけは作られるのを阻止せねばなるまい!

との結論に達している!


目くらましに人質はおまけとして提示、書院の領地との交換で要人や貴人の解放の

取引でもいいかもしれない!」


元の状態にリセットされるだけと利口な判断が来ると祈りたい


占拠された 領土問題どう見てもそちらのほうが理屈が通る

学者たちが本命大事な存在と悟られたくはないとの結論に達している!





準備が整ったところで計画通り、

まず最初に鬼達が捕まえ監禁している者達を偶然を装い救出保護をする!


要求を伝えそのうち一名を解放!華僑の本土へ逃がしてやる


あのズタボロの荒れた土地【啓楼閣】を要求 華僑からすれば大したところではない!

おまけで特に能力もない学者たちの解放を要求


貴族、皇族に当たる人質が居たのでそのものの所有する土地に比べれば

全く大したことのない要求!


そちらの書院への攻撃 メンツの問題での攻撃と同様


逃げることのできない街そのものに婉姫からの攻撃があるやも知れないと示唆


婉姫の動きはこちらもつかめていない!


善意での忠告を添えてある



この情報が届き話し合いが行われようとするさなか


近場の山そのものが婉姫の必殺技【焔王】により吹き飛ばされ猶予がないことに気づかされ


あっけなく解放され 天淵達の救助隊に保護されることになる!



ここまでは良かったのだが・・・


あと処置がめんどくせーと紅葉が頭を抱える


【婉姫のいつもの暴走】で済ませればことが早いのだが明らかに無理がある!


だが、天淵や学者に当たるものたちが

この事件を上書きするような【怪しい噂】を拡散させ

事実や関心をそらすことに成功する!



多岐にわたる噂


あのお茶会ではかなりヤバイ裏の話し合いが行われていたのではないか?

わざわざあんな敵地の近くでしていること自体オカシイ


参加メンバーは都を壊滅させた【怨霊鼠】

更に【婉姫】 裏社会の元締め【綾女】大臣級の上級官女2名のみならず、

都から動くはずのない【紅葉】皇后の俳句や帝の俳句まで読まれたとか

あれは暗号に違いない!


あれは【クーデター】国家転覆の話し合いなのではないか?

皇后の懐刀 紅葉さまが裏切るとは思えんとか噂があれば!



あれは【清洲会議】に違いない!

あのぐちゃぐちゃの接点がないものが集まるのはおかしい!

派閥はバラバラ 紅葉さまや婉姫には接点らしい接点はない

鬼姫と婉姫は仲が悪いはず!


もしもの時の後継者 皇后にもしものことがあった場合

誰が後を継ぐか、国内の領地の再配分

国が内戦に戻らない様に【武力によらない解決を図ったのではないか?】

分配でもめて婉姫が暴れてあの土地が荒れ地になったとも聞く

聴いた噂では取引材料に【一等茶器】や【多額の奇跡の材料カルマ】まで動いたと聞く


はてまた

スゴイ技術革新 世紀の理論の発表の場で時代の転換期とか

新たな技や術式の解明が学者により発表されたとか

これが一番人気のない噂だったりする!


面白い話題は婉姫の腰ぎんちゃくに【銀蘭】がついた!

派閥を抜けてまで付き従っている


なんと無謀な!婉姫を操ろうとしているのではないか?


婉姫は『頭が軽すぎて神輿として担ぎ上げるのも不可能』

神輿の頭は軽いほうがいいと言うが限度がある!

バカすぎる存在で御しえない!それが皆の意見である!




事実は全く違うのだが・・・状況証拠の制で噂があらぬほうに曲がり

変質され拡散する!


血の連盟証の呪いもあるせいか奇跡的にも真実の内容は一切漏れることがない!


国を治める皇后さまはつかさの病気が治り 胸をなでおろし、

公務に戻っているのだが・・・

あれはいつも通りのお茶会の集まりと知っているので

特に追及が来ることもなく


世の中は噂好きで困ったものだ!

紅葉を便利に使い過ぎたか・・・


今後は少し考えることにしよう


目の前では喜んで紅葉の代わりにせっせと甲斐甲斐しく仕事をし

補佐をするつかさを見つめながら

皇后さまはそう思った。



【清洲会議】 注訳


武力によらない話し合いで後継者及び遺領の配分を決定した会議




後日談 


恒例の位の上下変動 冠位発表の席で【緋葉】が23位の位

めでたく大臣級の存在まで昇級する!


多数の推薦やあろうことか【紅葉】【婉姫】からもそれなりにできるやつ

評価されて問題なく昇級


一番の大番狂わせが【銀蘭】20位の位に昇級


予定にない昇格!「バカな!」一番驚いたのは皇后さまであり、


【煌霊さま直筆の推薦状】 文句を言うに言えない・・・


意外にも推薦したものに【紅葉】や【うずら姫(綾女)】更に【つかさ】


これは面白い!つかさに貸しを作るか!


その思いで帝自ら推薦状を書いている!


紅葉や綾女は考えが一致している!

【婉姫に鈴をつけるにはコイツしかいない!】


恐がらずまともに会話ができてちゃんと指令を伝達出来て

どこにでも付き従うので婉姫の位置をトレースしやすい!


これでだいぶ管理が楽になる!

面倒事が回避できるのは非常に助かる


つかさとしてもこのキャラは面白い!

話を面白くさせるためにも婉姫の配下になってもらいたい!


婉姫の補佐につけるには冠位的に20位は必要だった!

それだけの事だった、


当の婉姫は臣下や子分には認めていないのだが・・・




銀蘭が無謀にも『紅葉に決闘を申し込む』


紅葉としては、皆の前での御前試合での見世物されてたまるか!

即決で【断る】勝負を辞退


それに対して『逃げるのか!臆病者!』追い打ちの挑発に


めんどくさそうにため息を付き


「今ここで勝負してやる!早く立会人を呼んで来い!」


婉姫さえ呼べばよかったのだが・・・

つかさがたまたま同席してしまい

おまけで皇后さままで この死闘の見物に来る


「代理戦争とか面白いではないですか!」


つかさだけは楽しそうにしているが


婉姫と皇后はしらけている


なぜこのようなものを見て付き合わなければならない!

くだらない時間の無駄じゃ!


どうでもいいから早く仕留めろ 婉姫と皇后から紅葉への要請が来る!


開始の合図とともに銀蘭が全ての力や気力神通力を乗せた攻撃を放ってくるが・・・

紅葉からすれば所詮文官の攻撃


スローモーションで見える!到達まで10回は首を撥ね飛ばせるレベル

ワザと攻撃を喰らう瞬間に鬼眼になり瞳術で銀蘭を地獄に叩き込み

三日三晩 地獄の責め苦を瞳術で味あわせる!


攻撃を喰らってから棒読みで「や~ら~れ~た~」

ワザとらしく倒れ紅葉が負けを認めている!


観客のつかさまでしらけてしまい・・・何だこの茶番は・・・


むくりと紅葉が立ち上がり「これでいいか?」


心の中ではこんなの真面目にやってられるか!

撃退しても何度も挑まれるようだとかなわん!

これが最善だろうと納得してすたすた去っていく



つかさがぼそりと「あー婉姫さんなんか負けを認めたようなので・・・」

「約束通り銀蘭を配下に認めては・・・・」


「我は嘘はつかんのだが・・・あれはありなのか??」


「面倒な時は破門すればいいじゃないですか!」


あのやり取りを見て片意地をはるのもバカらしくなり

「それもそうか」と軽い気持ちで認めることになる


銀蘭は三日三晩苦しんだのち復帰し

いつの間にか婉姫の子分になっていることになる!


例の学者達は、とても友好的な存在に代わっており

銀蘭の補佐としてに召し抱えられ

間接的に婉姫の影響下の家臣になることになる!


婉姫が適当に学者たちに【無統治状態で広大な都の外の所領】の管理を任し


まっさらの状態なので町の開発計画 農地改革が楽で


リアル シムシティを与えた結果、ものすごい発展や収穫 資金を後に生むことになる!


銀蘭は『皇后の顔色を窺い命令だけに忠実にこなす奴隷のような部下』より!

『自分の意思で考え最善を尽くし自由で権限のある部下』の素晴らしさに目覚め!


「流石、婉姫さま!目からうろこが落ちました!」


此処までの狙いとは・・・


勝手に過大評価して勝手に崇める生活をしているようだ!






あとがき

2015

11/26 これでけりでいいかな


11/25

あと少し修正すれば終わりそう



11/24

ほぼ終わっているがまだ追加がある・・・


11/23

話が長くなりすぎている自分の中では予定と違い過ぎて

怒られるレベル肉付けがかなり多く膨れている

本編並みの長さだな


11/22

後半のエピソード追加すると収まらない!


個人的にはおまけのほうが書いていて面白い

ページ数増やして此処に押し込むかも考えもの

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