25話 倉田亨 ⑪

 ハッとした!!


聞き間違いじゃないと思うけど、 “明日の朝まで” って言った?


「朝までって?」

「朝までとおると一緒にいたい……

抱いて欲しい……」

小さな声でそう言った。


マジかーーーーーー!!!!!!!!

どうしよーーーーー!!!!!!!!

大丈夫か!?俺!!ヤバいって!!!

あからさまに動揺しちゃってんだろ!

ってゆうか、なんて可愛いんだ!!!


「ラブホテル行く?」

ゆきは、コクンと頷いた。 


うわぁ〜〜〜〜!!!!!!!!!!

ちょっと待って!!!!!!!!!!

心と体の準備ができてない!!!!!


今日は、ゆきと食事をして軽く飲むだけのつもりでいた。

だって、ゆきがそう言ってたし、そもそもゆきは社員旅行中なんだし。

俺は、終電で帰ればいいかと。

まさか、ラブホテルに行くことになるとは思ってもなかった。

それも、ゆきの方から誘ってくるなんて。

“抱いて欲しい” なんて言われて、断わる理由は何もない。

だけど、ゆきに言わせるんじゃなくて、

“抱きたい” って、俺の方から言えば良かった。

だって、もう爆発しそうなくらい、ゆきを抱きたくてしょうがなかったんだから。


 ゆきはかなり酔っていて、フラつきながら歩いている。

俺が脇を抱えて支えながら歩いた。

こんなに酔ってて出来るのかよ?

初めてするのに、明日の朝になったら、ここどこ?したの?なんてゆうんじゃないだろうな〜。

ってゆう俺も、ゆきのペースにつられて、結構飲んじゃったからな〜!

ラブホ行くなら、もうちょっとセーブしときゃ良かった……

できるかな?俺。

そんなことを考えながら、一番近くにあったラブホに入った。

土曜日のこんな時間、空いてるかな〜?

高かったけど、一部屋空いていた。

ラッキーだ!!

ラブホを探して歩き回るなんて嫌だったし。


部屋に入ると、ゆきはベッドに倒れ込むように横になった。

ゆきの靴を脱がせ

「ゆき、服 脱げる?」

と聞くと

「とおる、脱がして!」

と言った。

「はい、はい」

このまま寝ちゃいそうな感じだな。

そう思いながら、ボタンを外して、着ているものを1枚1枚脱がしていった。

どこまで脱がすべきか迷った。

タンクトップとパンツだけになった。


それにしても肌 白いな。

やべ、すげー興奮してきた。

ゆきが寝ちゃっても、俺とめらんねーよ!!

最後までやっちゃうけど、同意の上ってことで、いいよな!?

ゆきは眠そうに目をこすりながら起き上がると、タンクトップを脱いだ。

そして、

「とおる、抱いて」

と言った。

俺は、ゆきの上に覆い被さりキスをした。

ねっとりと舌を絡ませてくる。

ものすごくHな感じだった。

そこから俺は興奮して、どんどん大胆になっていった。

理性がぶっとんだ。

俺、この日がくることをどんなに夢みていたことか。

あまりにも先輩のことを考えすぎて、夢精したこと何度もある。

先輩の裸 想像して、何百回シコっただろうか?

マジで、夢が叶った。

ゆきのおっぱい。

デカくはないけど、バランスいい形。

柔らかい。

乳首を舌先で転がすとピクっとした。

いい感度!

もう、すべての体位を試してみたいくらい。

シックスナインをしてみた。

ゆきが俺のチンコをくわえている。

そう思っただけでイキそうになる。

ゆきのアソコからしたたる愛液をむさぼるように舐めまくった。

「アァ!アン!」

って、喘ぎ声がマジでエロい。

普段の話し声は、割と低めの落ち着いた声。

その声とは全然違う高い声をあげている。


夢みたい。

本当に、これ夢じゃないよな?

俺、ゆきとセックスしてる!!

矢沢先輩も出来なかったことをしてる!! 

もう、今なら死んでもいい!!

「あん!イク!!」

そう言って体をクネらせた。

俺!先輩をイカせた!!

「挿れるよ!」

そう言ってゆきの中に、挿った。

ゆきの中は、まだイッテいて、小きざみにピクついている。

入れたままの状態で、クリトリスを指でイジると、中がキュっと締まって、俺のチンコを締め付けてきた。

まだ、入れただけなんだけど、もうイキそうになってる。

ダメダメ!我慢しろ!ここで終わりってわけにいかねーだろ!!

激しく腰を動かした。

俺は、ゆきをよつん這いにさせて、バックで入れた。

ゆきの白いおしり!!かぶりつくように、舐め回したい!

ちょ〜〜気持ちいい。

とろけてしまいそうだ。

さっき、正上位でやった時よりもいいな。

当たるところが気持ちいい。

その後も、何個か体位を変えてみた。

激しく、ちょっと乱暴なセックスがしたい!そんな気分になった。

ゆきがかなり酔っているから、何をしても覚えてないんじゃないかって、そんな気もした。

ゆきは、歓喜の声をあげている。

ベッドからおろし、立たせると後ろから入れて胸を揉みながら、ゆきに後ろを向かせキスをした。

壁の大きな鏡に映る姿を見ながら、激しく腰を動かした。

「鏡 見て!ゆき!愛してる!」

俺の興奮も最高潮だった。

「もう、立ってらんないよ……」

ベッドにもたれ掛かるゆきを、後ろから何度もついた。

「あーダメ!もう イキそう!あっ!イク!!」

「う!!」

同時にイッた。

慌てて抜いて、ゆきの口の中へ一気に出した。


「ゴホッゴホッ!!

飲んじゃったー!!もーとおる!ちょっとAVの見過ぎじゃない?

口とか顔とかは ちょっとやだよ!!」

そう言って、ペットボトルの水を飲んだ。


「ごめん!あはははは!ゆきの顔 おかしいな!あはは!」

「もう!マズかったよ!!」

そう言うと、俺に抱きつき、キスしてきた。

ほんとだ……マズいな……


自分が出した性液の味が残るゆきの舌と、ゆきの愛液の匂いが染み付いた俺の舌が、絡みあった。


ふっと、ゆきの力が抜けて、だらんとした。

ん!!気絶??

小さな寝息をたてて、ゆきは眠っていた。

もう12時半過ぎか。

1時間以上もやり続けてたのか。


俺のセックスは普段 淡白だ。

自分がイキたいって気持ちが一番で、それじゃ相手に悪いかなと思うから、相手も一応イカせてあげて、それで終わりって感じ。

2、30分もあればいい。

イッたあとに、ベタベタされるのも好きじゃなかった。

相手が、どんな体位で感じるのか、いろいろ試すこともなかった。

そんなセックスだったから、2人目の彼女には1年付き合って、もう飽きたと言われた。

俺の方も飽きていたから、あっそうかって別れた。

そんな俺が、今夜のゆきとのセックスはまるで別人だった。

別人と言えば、ゆきもいつもとは別人のようだった。

甘えたり、いやらしかったり、俺の無理な要求にも従順だった。

ものすごく感じて、歓喜の声をあげて、体をクネらせる。

ゆきのセックスは、いつもこんな風なのか。

それとも、かなり酔っ払っていたからなのか。

俺の横で小さく丸くなって眠っているゆきを、本当に愛おしいと思った。 

この人と一生一緒にいたい!!

俺のこんな気持ちを、ゆきはどれだけわかってくれてるのだろうか……

ゆきは、俺のことを どのくらい愛してくれているのだろうか……

ゆきの背中にそっとキスをして、ぴったりと体を寄せて、俺も眠りについた。

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