プロットから想像するのは、現代を舞台にした恋愛もの。しかしこの作品は、まさかのSF……!短い中に光る、作者さんの個性。はらはらドキドキの展開。安心のハッピーエンド。面白くて一気読みしました!
付き合い始めて三年。プロポーズされるかと思っていた明子の期待は、しかし恋人の「好きな人が出来た」という、ありきたりな言葉で終わった。涙にくれる彼女は、夏みかんの花とコーヒーの匂いに誘われて、とある喫茶店に入る。そこに流れてきたのは、恋人だった男の、好きなアニメ映画の曲……。その曲はハッピーエンドで終わる物語。はたして、危険が伴う世界での二人の恋の行方は?