第5話

 名前 ゴルス(人間には発音不可能のため仮名)

 種族 地竜グレイファントム(3級神族)

 年齢 解析不能

 LV 解析不能

 所属 大地の神オルトロン代理代行

 称号 『モフモフマスターの仲間』

 以下、神族権限により解析禁止


「レイア、君でも地竜のステータスは見えないのか。仕方がない、神様の代理ではな」

「カインさん、ボクには解析スキルが無いので。仲間には成ってるけど、従魔じゃない」

 解析スキルが無いのに、一部でも地竜のステータスが見えるのか!?

 それより、もっと大きな問題は魔族だ。


 人間の髪より細い糸のような触手、それが地下から無数に立ち上がり、雑魚とは言え魔族を捕らえて口に運ぶ。

「ゴルス殿、お食事中に申し訳ないのですが、高位魔族の姿は有りますか?」

「うむ、我の触手から逃れて、先程逃げられた。あれは、魔王の次くらいぞ」

「有り難う御座います。矢張、高位魔族が居たか」

 何を企んでいる、魔王?


「カインの長考か、こうなっちまうと最低30分は動かねえ」

「食事だけで終わるかしら、カインの長考」

 シーザーが魔物の勘で頭を横に振り、マーベルの言葉を否定する。

「シーザーが、明日の朝までだって」

 今夜の野宿が決定した。


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優しい手 @masakana

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