第4話
ズッゴゴゴゴッ、ズシンズシン!!
高地の方向から台地のような巨大な物が、ヒョイと伸びた首、地竜じゃねえか!?
鈍重そうに見えるが素早い、柔らかそうに見えるがめちゃくちゃ硬い、巨大な亀に見えるが歴としたドラゴンだ。
「山が動いて来ると思ったら、地竜グレイファントムの成体だとーっ!?」
ブラッディウルフ変異体ダーク、シーザーがへばったので小休止、その間に出掛けたレイア。
そのレイアがシャリシャリ食べてるのは、地竜の大好物ナーイの実!
冬の直前しか採れないのに、まさか、たった10分かそこらで高地へ行ったのか!?
「この子なら4人でも大丈夫だよ」
「そりゃあまあ、軍隊でも乗れるからな(数百の馬車ごと、いや町ごと乗るぞ)」
初代モフモフマスターが出来ずに諦めたのに、平然と何処でどう遣ったんだ?
いや、ナーイの実か、食い物で釣ったな。
カインとマーベルは唖然、声も出ないか。
「・・・戦力に成る」
「地竜グレイファントム、別名『神竜』、大地の神オルトロン様の使い・・・それを?」
「うん、ボクの仲間」
「カイン、これに勝てるのは神様だけだっ!! マーベル、大地の神様は、10年前に寝て後300年は起きないぞっ!! こいつの食事代(ナーイの実)で破産する!!」
ハアハア、息が切れる。突っ込みが俺1人だけだ。季節外れのナーイの実は、めちゃくちゃ高いぞ。
「それは大丈夫、自分で狩りをやるって。えっ、美味しそうな魔族が来る?」
地竜グレイファントムの主食は魔物類、食われに来たのか、魔族の集団。・・・マジにアホだな。雑魚魔族も哀れだ。
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