問③【優しくするのはキミにだけ?】

「関川さん、今度入ってきた後輩ちゃん、すごく可愛い感じじゃないですか?」


 と聞いてきたのは一つ年下の後輩の子。


「そうかな? あんまり気にしたことなかったけど」

「髪型とか服装とか、関川サンの好みなんじゃないですか?」


「うーん、そんな風に思ったことはないけどなぁ」

「本当ですか? なんか後輩ちゃん、いっつも関川サンの後ろについてるし」


「まぁこれでも先輩だからねぇ」

 

 と、急にジトッと上目遣いで睨まれた。


「でも後輩ちゃんには特に優しくないですか?」

「そうかな? キミが入ってきたときもなるべく優しくしてたつもりだったんだけど……違った?」


「違ってないですけど……どうやらあたし、自分が特別だと勘違いしてたみたいです」

「……」


「関川サン、聞いてました?」

「ん? あ、あぁ……」


 これは多分大事な二択。

 僕は一呼吸して――。


※ここまで





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「分かった。これからボクは…全てを愛そう!

 新たな後輩の彼だけでなく…キミという先だった後輩も…、

 これから新たに現れる…更なる『アレ』な雄の子も…、

 全てを愛すよ!」

 ボクがそう言うと…この子は…、



「きゃう~んッ‼

 じゃあ! ボクとも!

 もっと『アレ』で! そんな事を!

 もっと…もっとしてくれるんですか…ッ⁉」

 目をランランと輝かせる…この子に。



「ああ…。

 次は…そのくだんの子も…まじえて…、

 キミと…『アレ』で『ソゲ』な三次関数を行うよ…ッ‼」

 強く断言するボクに。



「はきゅ~ん!

 関川先輩が『ヤ』ってくれる上に…、

 あの子も『入る』なんて…ッ‼



 ボク…きゅんきゅんが止まりません…ッ‼


 もう…『アレ』な『アッチ』の世界に『イ』きそうですぅ~…ッ‼



 二次関数だけでも凄かったのに…ッ!



 三次関数…凄過ぎですぅ~…ッッッ‼」

 ボクの言葉にメロメロのこの子。



 ああ……くだんの子も…まじえたら…!


 ますます…『この世界』の…『神の祝福』は『素晴らしく』なる…‼



 神様……ボク……『アレ』な『全てを愛すよ』…ッ‼

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