19日目 馬鹿は馬鹿なりに

風「おろかな」

雨「あぁん!?」

 開口一番妙に上から目線で暴言を吐いた我らが風音かざねさん。自己防衛のための戦いが今、始まる!

雨「決闘デュエル!これほどコケにしよって、このまま生きて帰れると思うなよ!」

風「あたしは無益な殺生はせぬ主義ゆえ、無益な殺生はせぬのだ」

雨「大丈夫だ、問題ない。YOUは誰もKILLしない」

風「うーん、この全く安心できない、なんだろう、……なんだろう、やめてもらっていいですか?」

雨「いいからピー音ね!『メガフレア』ァァァァァァ!!!」

 ついに現れました!長雨ながめさんの必殺技、メガフレアです!10キロの狙撃よりエイムが悪いことでおなじみのメガフレアです!ただ、この距離だと、

雨「至近距離なら当たらんものも当たるだろ」

風「馬鹿野郎ォォォォォォ!!!」

 爆☆散!

 こうして風音さんと長雨さんはお星さまになりましたとさ。めでたしめでたし。


雨「終わらん!」

風「もういいだろ別に満足だろうよ」

雨「お゛わ゛ら゛ん゛!゛」

 不満少女長雨さん!

雨「一度ならず二度までも!」

風「ここでとある方からメッセージが届いています」

 必☆殺!脈絡のない話題転換!

雨「は?」

 再生ボタンポチッとな。とある人物の足元だけが映る。

?『あー、聞こえますか?』

 か細い声。

雨「聞こえねえよ」

?『まあ聞こえるでしょうね』

 再びか細い声。

雨「聞こえん!」

風「ちなみにインタビュアーは私です」

雨「は?」

?『長雨さんについてですね?うーん、そうですねぇ、よくわからないけど、馬鹿なんじゃないですか?あなたの仲間馬鹿共の一人なんですし』

 か細い声で酷いことをいう。

風『だそうですよ馬鹿野郎。どうもありがとうございました〜』

 プツッ。と動画が切れて、暗くなった画面に長雨の顔アホ面が映る。

雨「ゆ゛る゛さ゛ん゛!」

風「ゆるしてくれたまえ。君にはどうしようもないことだ。誰がどう頑張っても事実は変わらない」

雨「ボケナス!……ん?これか?ひらめいか☆」

風「そんなこと言うから馬鹿って言われるんだぞ」

雨「落ち着いて聞いてください、他人のことを馬鹿というものこそ真の馬鹿なのです」

風「は?」

雨「つまり誰かわからんけど我々を馬鹿と言った者、そして他人に向かって『おろかな』などと言ったあなたこそが真の馬鹿なのです」

風「こ れ は ひ ど い w」

雨「完璧な論理ですね( ー`дー´)キリッ」

風「でもさぁ、」

雨「ん?どしたん?話聞こか?」

風「そうやって他人を馬鹿と言ってる貴様も真の馬鹿なのでは?」

雨「、、、あっ、ふーん」


 ……馬鹿だな。

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Pro:暴走少女風音さん! 秋雨 @akisame-autumnrain-

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