10日目 DIYの日

雨「なにこれ?(落胆)」

陽「コンピュータが弾き出した計算によりますとこいつはゴミですじゃ」

 どうしてこうなったのか。それは少し前のこと…



風「あん?なんだって?」

雨「だからさ、ないんならあたしらでつくっちまおうぜって話」

風「だからってなんで麻雀卓?」

 そう、長雨は麻雀卓を作りたい、と言い出したのである。

陽「まあ、いいんじゃない?場所も素材も余ってるし、というか作れるし」

雪「となれば、まずは製図からですね」

陽「紙どこやったっけ?あーもう面倒だな。作るか」

 作った。

風「大きさは?」

雪「横幅は150センチあれば十分でしょう。高さはいつものテーブルと同じくらいでいいのでは?」

風「そしたら高さも150センチでええかな」

雨「牌は?」

雪「確か、数牌が3種類、9つ、4つずつのはずなので、これで108個ですね。あとは東南西北白發中が4つずつ、計36個なので合わせて144個ですね。余裕を持って少し多めに、そうですね、160個作っていただけますか?」

風「はい長台詞ありがと」

雨「メメタァ」

陽「それぞれの大きさは?」

雪「2×1.5×1.5ですかね。縁は必要に応じてください」

陽「はいはい。それなら計算しやすいように0.25にしようかな」

風「ああ、たしかに。1/4だからね」

雨「厚さは1.5でいいとして、」

風「バカヤローコノヤロー」

雨「あんだとこのやろぉ!」

風「表面に塗装すんだぞ!1ミリ削るに決まってんだろ!」

雨「まじかよ」

風「ほな、1.4×…まあいいや、計算はエネに任せよう」

 測った。切った。塗った。

雨「塗ったぞー」

雪「馬鹿ですか?塗る前に彫るでしょう普通」

風「そうだよ(便乗)」

陽「だろうね(便乗)」

雨「ひどくね?」

風「しらんな」

雨「ダイッキライダッ!オマエラニンゲンジャネエ!」

風「まただよまったく。同じネタ使いまわして済むと思ってんのか」

雨「君が言えた話かな?」

風「ハハッ(*‘ω‘ *)」

雨「君ねぇ…」

 雨さんがぁ!掘削でぇ!彫刻やって!まだ作業!

雨「燃え尽きた…燃え尽きたよ…真っ白に…」

風「できたぁ!」

雪「完成ですね」

 そしていまに至る。



風「なにこれ?(落胆)」

陽「コンピュータが弾き出した計算によりますとこいつはゴミですじゃ」

雪「ゴミですね」

 ゴミができました。


 …なにこれ?(落胆)

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