8日目 定例会の日

 前にも言ったとおり、私達4人は魔法が使える。私と陽菜は二人で「北風と太陽」、長雨と紗雪の方は二人で「吹雪」と呼ばれることもある。そして四人揃ったときは、

雨「はいっ、それではこれより『ウェザーズ』の定例ミーティングを行いたいと思います!」

風「拒否権を発動します!」

雨「ダニィ!?」

 いつもこうなる。もはやテンプレだ。

陽「はいはい始めるよー。議題は『私達の魔法についての再確認と、新たにできるようになったことの報告』で」

風「はいよろしく」

雪「さて、まず前回までの確認をしておきましょう。得意属性は、風音は水と風、陽菜は光と地、長雨は水と炎、であっていますね?で私は氷と闇。」

風「はいおっけー」

雪「次に得意分野は風音は自身の強化と空間機動、陽菜は物質の生成とバフ、長雨は自身の強化と高威力魔法、これも問題ありませんね?」

雨「おk.で紗雪は飛び道具全振りと」

雪「ですね。これで確認は完了。他になにかできるようになったことがあれば報告してください」

風「ない!」

陽「以下同文!」

雨「右に同じ!」

 テンプレだ。

雪「はい、以上で魔法の確認は終了。他になにかあればどうぞ」

雨「紗雪はなにかできるようになったことは?」

雪「ないです。ほかには?…ないようですね。それではこれでミーティングを終わります」

雨「はいおつかれー」

花「話は終わったみたいだね.じゃあそこ座りたいから動かないでね.」

 あっ!野生の茉莉花まつりか(ネコ)が飛び出してきた!というか乗っかってきた!後ろには譲葉ゆずりは(ネコ)もいる。何故かいつもクッション代わりにされる。

葉「ならうちは茉莉花の上にでも.」

花「却下.」

葉「断る.」

 茉莉花の上に乗っかってきた。一匹ならいいけど、二匹になるとちょっと、というかそこそこ重い。

風「ヤメロォ!ショッカー!ブットバァスゾォ!」

花「私は動けないから譲葉に言って.」

葉「やだ.」

 言う前に断ってきやがった。だけど私はあきらめない。

風「動かないでって言おうとしたんですがねぇ、お断りされたらねえ、しょうがないね。はい、降りていいよ」

 おろした。譲葉は諦めたらしく、陽菜の方へ行く。

葉「陽菜ちゃん,乗せてくれん?」

陽「いいよー。ということで私と風音、あと紗雪は片付け中か、で動けないから長雨、ルイボスティーお願い。あとコントローラー。長雨って俺コマ持ってたっけ?あったら一緒によろしく」

 俺コマ―機械の力によって己の体自体を連射コンと化す旧時代のホリのアーティファクトだ。

風「私も。俺コマはいらない」

雨「はいはいわかりましたよ」

 その後はのんびり遊んでから帰りましたとさ。


 …なんにも変わってねえな。

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