3日目 妹の日
7時50分。今日も遅刻だ。と思ったが、今日は日曜日だったと思い出し、もう一度眠りにつく。いいじゃんべつに。
30分後。
オハヨーゴザイマス。アサデスヨ。アサデゴザイマスヨ。
もちろん知っているだろうが、私には妹がいる。名前は
風「あ、そうだ、そういえば陽菜って前に欲しい物があるとかそんなこと言ってなかったっけ?言ってた。多分。」
陽「あー、そういえばそんな話してたねぇ」
風「何だったかなー、、えーっと、、なんだっけ、、」
やばい普通にわからん。かくなる上はこうするしかあるまい。
風「よし、わかった!」
陽「何が?」
風「私には何もわからないということが!」
だってー?仕方ないしー?本当に何もわかんないから仕方ないしー?
陽「ほんとにその流れ好きだね、風音は」
風「えー?そうかなぁ?」
そんなにこのくだり繰り返してたっけ。記憶力やべえなこの人。
陽「私がほしいって言ってたのはベルトポーチ。新しいやつが欲しかったんだよ。もう少し大きいの」
そういえばこの話はしていなかったか。私達二人は様々な理由で常にズボンを履いている。主な理由としては、「スカートだと動きにくい」とか「そもそもスカートが好きではない」とかがある。完全に消去法だなこりゃ。
風「よし。じゃあ今日暇だし今から買い物行こうか。今日暇だよね?」
陽「暇じゃなかったら何なのだと聞きたいほどだよ」
だろうね。
風「おk。40秒で支度しな。」
陽「あいさ。」
家の鍵、財布はベルトポーチに入れっぱなのでそれだけ持って陽菜を待つ。
3分後…
陽「おまたせ~」
風「3分間待ってやる。命乞いをしろ。」
陽「3分間って言ったじゃないか」
風「嘘つけ」
陽「さて、早く行こう。無くなってたら風音のせいだからねー」
風「意味☆不明」
少女移動中…
陽「あっ、あったあった、これだよこれこれ!」
風「まーた迷彩柄ですかぁ?」
一体これで何個目になるのやら。少なくとも20個は超えている。
陽「いいじゃん別に。好きなんだからさあ」
風「ああ、なんと嘆かわしいことでしょう、誰が彼女をそのようにしてしまったのか、この場の誰も知らなかったのでした」
陽「おーい、ちょっとー?おーい?」
少女帰宅中…
@陽菜's room
風「あるじゃん。」
陽「あったね。それなら、こっちの古いのは
風「どうだろう、長雨こういうの好きかな?」
陽「好きそうじゃない?」
風「そうかねえ。」
教訓。欲しい物があるときはすでに同じものを持っていないか確認しよう。
…だめじゃん。
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