重ねた想い

 彼女はペアルックが好きな人だった。

 お揃いの腕時計にお揃いの服、お揃いのピアスと、俺の誕生日には決まってお揃いのものをプレゼントしてくれる。

 その度に俺は羞恥ではぐらかして拒んでいたけど、そんな俺を彼女は可愛いと笑ってくれた。

 それから数年後、俺達はお揃いの指輪をはめ苗字を重ねた。

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