140文字小説

不破伊織

変わらないもの

 半年前に別れた彼女と再会した。

 新しい彼と並ぶ君は僕と付き合っていた時よりメイクも上手くなっていたし、髪の色や服の趣味も変わっていた。

 まるで君が知らない人のようで「変わったね…」と言った僕に彼女は「君もね」と笑顔で返す。

 僕は心の中で「変わらないよ」とそう呟いた。 あのときから何も…。

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