第64話 サキュバスとの夜Ⅳ
目の前のゴシックロリータの少女からは殺意どころか生気すら感じられなかった。
何故だか人形と喋っているような気分だった。
「わ、私に用があるの……」
Qはそのモヨ子と名乗った少女に言った。
ザザザッ。
ザザザッ。
ザザザッ。
またあのノイズだ。
今回はあの少女から発せられていた。
そのノイズに合わせて少女の姿が歪みだした。
服の裾あたりがぐにゃぐにゃと変形しだした。
「異世界に干渉するとその反作用でこんな現象が起きるのよ。知っていたお兄さん」
作り物めいた美しさの顔に笑顔を浮かべて、モヨ子という少女は言った。
「無理にこっちに来たから反発が激しいわね。やっぱりこちらに招くほうがいいかもしれないわね。Q作にいっておかないとね」
ぶつぶつとモヨ子は言った。
そう言う間にも彼女の姿は蜃気楼のように薄くなっている。
モヨ子は近づき、Qの手をそっと握る。
「冷たい手……」
Qは言った。
「魔書ドグラマグラに生かされている私は人の暖かさを持てないのよ。そんなことより、お姉ちゃんたち。妖精の女の子と会えばいいわ。次の目的の指標となるでしょう。それとね、サキュバスのお姉ちゃん。次に会う時、私たちはあなたをこの世界から助けにくるわね。その時まで決して死なないでね……」
その言葉を残し、モヨ子は完全に消えてしまった。
ゴシックロリータの少女は完全に消えてしまった。
妖精の少女に会えとモヨ子は言った。
彼女の言葉の信憑性はわからないが、一人だけ心あたりがあるな。
「あの子なんだったんだろう。でもなんか前に会ったような気がするな」
巨乳の前で腕を組み、Qは言った。
「何、知り合いなの?」
僕は訊いた。
「うんうん。初めて会うわ。でもなんか初めて会う気がしないのよね。こういうの、なんて言ったっけ。あ、そうそう
Qはうーんとうなって言った。
「まあ、今日はとりあえずどこかに泊まりましょう。私疲れちゃったわ」
Qはそう言った。
確かにゴルゴーンの三姉妹と対峙し、ラスプーチンに壁から落とされたのだ。疲労はかなりあった。
Qはスバル360を運転し、もはや廃墟寸前のビジネスホテルに車をいれた。
適当な部屋に入った。
視界のマップにはゾンビの反応はない。
念のため、ドアをソファーで塞いだ。
ここも水道だけは生きていたので、また水のシャワーをあびた。
部屋の中はエアコンはきかないので、若干蒸し暑かったが、水のシャワーのおかげで体は冷えていた。
ダブルサイズのベッドに寝転がっているとシャワーから出てきたQが僕の横に座った。
Qはバスタオルを体に巻いていたがボリュームがありすぎるため、すぐにでもとれそうだった。
Qは寝転がっている僕に口づけした。
「ご飯は食べたけど、こっちも補給させてもらうわね」
そう言い、Qはバスタオルを剥ぎ取った。
勢いよく、そのスイカのようなおっぱいがとびでた。
「うん、いいよ」
僕はQが泊まるところをホテルに決めたときからこの展開を期待していた。
やっぱり夜はこうなるんだ。
Qは柔らかな舌で僕の舌をからめ、唾液を飲み込んでいく。
僕はQに舌を絡ませながら、その特大おっぱいを左手でもんだ。
「よし、私も参加しよう」
左手の月読姫はそう言うと舌をだし、Qのピンクの乳首を舐めだした。
「うんっっ」
Qは舌を絡ませながら、感じていた。
気持ち良さそうに喘いでいた。
その声を聞き、僕の下半身は完全に固くなっていた。
Qは僕の下半身のものを太ももで挟んだ。
そこはQの股間から溢れだす液体でかなり潤っていた。
するりと太ももの間になんなく入り、先端はQの股間の割れ目にふれていた。
Qは器用に腰を動かし、僕の固くなったものを太ももでこすりつづける。
僕のものはQが出す体液で完全に濡れていたため動きはかなりスムーズだ。
この刺激はすごい。
僕のものを強くしめつけ、こすれる度に快感が体中を駆け巡る。
先端がQの股間にあたっているため、彼女も気持ち良さそうだ。
「あんっあんっあんっ」
Qは熱い吐息をもらす。
「ねえ、気持ちいい?」
喘ぎながら、Qは訊いた。
「ああ、Q。すごく気持ちいいよ」
Qの柔らかな太ももに刺激され、僕はもうまもなく絶頂をむかえそうだった。
僕の声を聞くとさらに挟み込む力を強めた。
この刺激は最高だ。
僕はすぐにでも射精したい気持ちになった。
「気持ちいい?いっちゃいそうなの」
意地悪く、Qは聞いた。
太ももで挟みながら、Qは指でしごきだした。
これはまずい。
気持ちよすぎる。
「Q、い、いくよ」
僕の股間からなにか熱いものが込みあげてきた。
この熱いものを今すぐ吐き出したい。
そうすればきっと気持ちいいだろう。
体は勝手に気持ちよくなり、それをはきだそうとしている。
「わかったわ」
Qはそう言うと、素早く僕のものを口に咥えこんだ。
舌をからめて、頬をすぼめて、力強くすった。
その刺激に僕はついに耐えきれずにQの口の中に目一杯射精した。
どくどくと熱いものが体から吐き出される。吐き出される度に快感が僕の体を駆け巡る。
Qは吐き出されるすべての精液を喉をならして飲み干した。唇につく白い粘液も指ですくい舐めとると僕に抱きついた。
Qの熱くなった体を抱きしめる。
Qのボリュームたっぷりの体は柔らかく、抱き心地は最高だった。
Qはもう一度僕に口づけし、舌をからめた。僕もQの唾液を飲み込む。
僕たちはその格好のまま眠りに落ちた。
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