第13話 獅子狼の復活
【大原監督 】
ペナントレースも中盤となり、優勝が宿命付けられている巨大軍の大原監督は苦しい立場に追いやられていた。
先発投手にけが人が出て、期待していた若手も伸び悩んでいたいたからである。
開幕直後はスタートダッシュに成功して首位を走っていたがGW後にけが人が出て苦しいやりくりを強いられていた。
そんな頭が痛い日が続く7月15日のことである。
自宅にいた東京巨大軍の大原監督にDVDが送られてくる。
「何だろ」と思って監督が封を開ける。
中にはDVDと二つ折りにされた便せんが入っていた。
その手紙を手にして読み始めた監督は出だしで「うん?」と止まった。
そして、すぐに続けて読み始めた監督は便せん3枚を読み終わるとDVDを手に取り、セットした。
ソファーに戻って再生が始まった画面を見た。
そこには昨シーズン限りで戦力外として退団した天翔獅子狼がどこかのグランドで投球練習をしている姿が映っていた。
バッターボックスには、今パリーグの首位打者でホームラン数も先頭を走っている桂選手であった。
「何で彼が……」と監督は呟きながら画面を注視した。
監督は画面を見ながら
「うん……。これは………」
と驚きの表情を浮かべて、独り言を呟き続けるのだった。
【獅子狼4】
-1-
それから三日後、懐かしいユニフォームに身を包んだ獅子狼は巨大軍の室内練習場にいた。
巨大軍同期入団で今や名門巨大軍の正キャッチャーとなった麻生真之介を相手に投球練習をしていた。
二日前に突然、獅子狼のスマホに獅子狼が活躍していたころチームのキャプテンを任されていた現打撃コーチから電話がかかってきた。
極秘に入団テストするが受けてみる気があるかとコーチから聞かれた獅子狼。
まさか、嘘だろうと獅子狼は我が耳を疑いほっぺを抓りたい気持ちになった。
コーチからの電話を切った直後、獅子狼は大慌てでアッちゃんにメールをした。
「アッちゃん奇跡です。明後日、巨大軍の入団テストを受けさせてもらえることになりました。急に打撃コーチから電話があって明後日どうか、と言われました」
と舞い上がったままメールした。
-2-
そこへ監督とヘッドコーチ、ピッチングコーチ、打撃コーチの4人が入って来た。
「お願いします」
と帽子を取って大きな声で挨拶をする獅子狼。
監督は左手を軽く挙げて挨拶に応え「どうだ、すぐに始められるか」と聞いた。
「はい。大丈夫です」と獅子狼は応える。
「それじゃ、始めようか」
という監督の声に合わせて、打撃コーチがバッターボックスに入った。
昨シーズンまで巨大軍の主軸を打っていた名バッターである。
「遠慮しないでいいぞ」
とバッターボックスから打撃コーチが言った。
『もちろんそのつもりだ。今日は俺の野球人生がかかっているんだ。絶対に負けるわけにはいかない』と心の中で獅子狼は呟いた。
大きく振りかぶって獅子狼はキャッチャー目がけてストレートを投げ込んだ。
ボールがミットに勢いよく吸い込まれる音が室内練習場に轟いた。
獅子狼はストレートを3球連続して投げ込んだ。打撃コーチは1球、1球球筋を確認するように見送った。
ピッチングコーチは球速をスピードガンで計測し一球ごとに監督に示した。
それを見て監督は満足したのか、ピッチングコーチを見て首を軽く上下させた。
「よし、ストレートはわかった。変化球を見せてみろ」
バッターボックスから獅子狼に向かってコーチが叫んだ。
獅子狼は黙って頷くと、大きく振りかぶって決め球としていたスライダーを投げ込んだ。
見事にコントロールされて鋭く変化したスライダーがキャッチャーのミットに吸い込まれた。
獅子狼は立て続けに、スライダーを投げ込んだ。
打撃コーチは1回もバットを振ることなくその球筋を見極めていた。
「よしいいだろう」
大原監督が叫んだ。
その声を受けて
「昔を思い出させるような良い球だったよ」
と打撃コーチは獅子狼に向かった声をかけバッターボックスから出ようとした。
大原監督とヘッドコーチも練習場から出て行こうとしていた。
「ちょっと待ってください。最後に見て頂きたいものがあります」と獅子狼は打撃コーチに向かって言った。
その声を聞き大原監督の足が止まった。
「ここ数年、ご迷惑をおかけしたお詫びの気持ちを形にしたものです。ぜひ見てください」
と監督を見て獅子狼は言った。
しばらく監督は考えていたが「わかった。お前の気持ちを見せてみろ」
と言って、元の場所に戻った。
獅子狼はトレーニング再開後のある日、アッちゃんから来たメールのことを思い出していた。
「1…2年目の獅子狼さんを見せても監督さんたちは、獅子狼さんを欲しい、もう一度マウンドに立たせたい、とは思わないと思います。
監督さんたちが絶対に戦力として欲しいと心を震わせることができるかどうかが獅子狼さんの未来を決めると思います」
と書かれたメールの文面を。
獅子狼はバッターボックスに入り直した打撃コーチに目がけて投げ込んだ。
打撃コーチの表情が変わった。
打撃コーチは驚いた顔で監督らの方向を見た。
そして「もう1球、今の球を投げてみろ」と叫んだが、その表情は現役時代を思わせる本気モードに変わっているのを獅子狼は感じた。
『さすがに巨大軍の看板スターとして長年チームを牽引してきた名選手だ。オーラが凄い』
ここ数年忘れていた真剣勝負の激情が獅子狼の心中から湧き上がってくるのを感じた。
獅子狼の視界から室内練習場の風景が消え去りバッターボックスとキャッチャーミットしか見えなくなっていた。
獅子狼は渾身の一球をバッターに向けて投げ込んだ。
打撃コーチのバットがその球に反応して、最短距離で振り下ろされた。
コーチのバットは空を切りボールはキャッチャーのミットに収まった。
【獅子狼 】
-1-
ペナントレース中盤、先発投手の一人が肩の異常で戦線離脱し先発投手が手薄となった巨大軍。
首位争いをしている大阪ジャガーズとの直接対決、真夏の決戦とマスコミは対決を盛り上げた。
その大事な初戦、巨大軍は巡り合わせが悪く先発投手の谷間に当たってしまっていた。
それ故に誰が先発するのか、マスコミやファンが注目した。
その大事な試合の先発を任されたのは、再契約して登録されたばかりの獅子狼だった。
先発投手が発表されると対戦相手の大阪ジャガーズはもちろんマスコミ各社も騒然となった。
昨年秋に、自由契約になった投手が再契約され、突然大事な試合の先発を任されるという前代未聞の展開に誰もが驚き、その成り行きに注目した。
-2-
獅子狼の臨時入団テストが終了したあとの監督室に監督とテストに立ち会ったコーチ陣が試験結果について話し合いをしていた。
「みんなの意見を聞きたい」監督がコーチ陣に問いかけた。
「よく仕上げて来たと思います。ピーク時を上回る状態で十分戦力になると思います」
とピッチングコーチが言った。
「私も同意見です。特に最後に投げたフォークは見事な落ちでした。今の彼なら後半戦の大きな軸にさえなると思います」
コーチ陣の話を聞いていた監督は
「わかった。私も、みんなと同意見だ。まさに「家貧しくして孝子顕る」の言葉どおりだな。
編成部長、すぐに彼との契約と支配下選手登録をお願いします」
と言った。
「しかし、監督、どこで天翔のことを調べて来たんですか」
とヘッドコーチが監督に聞いた。
「いやぁ、実は先日、突然自宅に彼がバッターと対戦しているピッチングを撮ったDVDが、送られて来たんだよ」
「DVDですか……」
「それが、誰に投げていたと思う」
「草野球のバッターか高校生ですかね」
「それが、何と桂太陽だったんだよ。桂太陽」
「えっ? あの桂ですか……」
「そう、今や球界を代表するバッターとなった桂が天翔相手に真剣勝負をしていたんだよ」
「そういえば、二人は同じ高校の同級生だったて聞いたことがありますね」
「それで結果は……」
「5打席勝負ということで始まったんだが初めの2回はサードフライとライトフライ、3打席目がセンター前ヒットだった」
「まあ、桂相手に3打数1安打なら十分合格点ですね」
「ところが天翔は、3打席は新しくマスターしたフォークボールを投げていなかったんだ」
「フォークボールなしで、ヒット1本で押さえていたんですか……」
「残り2打席は彼はフォークボールを使って2打席を三振に仕留めたんだ。球界の4番と言ってもいい桂相手に……」
首脳陣は監督の話に驚いた表情をして顔を見合わせるのだった。
「監督、そのDVDは、ここにないんですか?」
とヘッドコーチが言った。
「見てみたいだろう……」
監督はそう言うとバッグを開けて中からDVDを取りだしデッキにセットした。
巨大軍の首脳陣がそろって獅子狼のピッチングをおさめたDVDを見るのだった。
-3-
獅子狼はマウンドに歩いて行きながら得も言われぬ感動に浸っていた。
自由契約を言い渡されてからの惨めで絶望的な生活を送っていたころに、こんな日を迎えることができるなんて夢にも思わなかったことが今、現実に起きている。
本当に夢のようだと獅子狼は思った。
すべてはアッちゃんのお陰である。
アッちゃんのメールがなければ再びボールを持とうなんて考えもしなかっただろう。
アッちゃんには2日前に、
「今日の試合を見に来て欲しい」
という遠回しな言い方で先発することをメールで伝えていた。
球団に頼んで席も用意し、その番号を伝え入場券を受け取る段取りもメールしていた。
久しぶりのマウンドに立ってみて獅子狼はあの甲子園のマウンドに立った時と同じような気持ちになっていることを感じた。
心は熱いが頭は他人ごとのような客観性を持って自分を俯瞰できている。
『俺はやれる』
獅子狼はそう確信が持てていた。
「プレイボール」というアンパイアの声を聞き投球モーションに入る前に獅子狼はアッちゃんを招待した席を見たがまだ空席であった。
『今は、ピッチングに集中だ』
獅子狼はそう自分に言い聞かせて投球モーションに入った。
-4-
「さあ、9回表、巨大軍先発の天翔投手、7番バッターに対します。
天翔投手は昨シーズン限りで自由契約選手となり巨大軍を退団しています。
しかし、数日前に急遽、再契約になり昨日、一軍登録されています。
そして一軍登録の翌日の今日3年振りの1軍のマウンド、しかも4年振りの先発を任されたのです。
しかし、戦前、この圧巻のピッチングを誰が予想したでしょうか。天翔投手、これまで一人のヒットも許していません。
これまで許したランナーは1回のフォアボールと5回のサードのエラーで出した二人だけです。
そのランナーも後続をゲッツに仕留めたため8回を終わって打者24人で打ち取っています。
解説の江河さん、天翔投手のピッチングどうご覧になりますか」
「そうですね。見事の一言しかありません。もともとこの投手はボールの速さこそないですが抜群のコントロールで勝ち星を挙げていたピッチャーです。
コントロールと3種類の変化球が武器でした。
打者が一巡するまでは調子が良かった数年前と同じピッチングで中央ドラゴンズの打者を打ち取っていました」
「そうでしたね」
「しかし、中央ベンチとしては2巡目に入れば打ち崩せない程のピッチャーじゃないと考えていたはずです」
「それが打てないまま9回に来てしまった原因は何でしょうか……」
「それは、天翔投手が身につけた新しい武器、フォークです。
しかも並みのフォークボールではなく、恐ろしく切れが良いフォークボールです。
中央ナイン、バットに当たる気がしていなんじゃないでしょうか」
「来るってわかっていても打てないというわけですか……」
「まさに、そんな感じだと思います。
フォークボールが来る前に勝負しようとするから早打ちになっているし、フォークボールがあると頭にあるから他の変化球について行けずに凡打の山を築いているのが今日の中央ドラゴンズだと思います。
ペナントレースも終盤に入って行きますが巨大軍投手陣としては大きな柱を手にしたと言えると思います」
「江河さんに解説していただいている間にツーアウト、29人目の代打河東選手も追い込まれています。
天翔投手の復帰第一戦、完封しかもそれをノーヒットノーランで飾れるか天翔投手、振りかぶって第5球を投げた。
落ちた。河東ワンバウンドのボールを空振り。キャッチャー大林、ワンバウンドのボールを押さえてバッターにタッチ。
3アウト。試合終了。
3対0で巨大軍、首位攻防戦の初戦を取りました。
勝ち投手は天翔投手、見事なノーヒットノーランで自己のプロ野球選手としての復帰戦を飾りました」
絶叫するアナウンサーだった。
-5-
獅子狼は最後のバッターのバットが空を切るのを第三者のような気持ちで見ていた。
アッちゃんを招待した席は最後まで空いたままであった。
マウンドに上がる度に確認したがとうとうアッちゃんが姿を見せることはなかった。
誰よりも見て欲しかった人なのに……。
嬉しくて堪らないはずなのに獅子狼は心の中に一カ所沈んでいるところがあることを自覚していた。
獅子狼は、引き上げてくる野手を待ち受けていた。
各選手たちは手荒く獅子狼を祝福した。
痛いけど心地よい痛さだった。
その手荒い歓迎を受け終わって監督とガッチリ握手を交わした。
『こんなシーン、いつ以来だろう……』
獅子狼は遠いことのような数年前のことを思い出していた。
広報に呼ばれてヒーローインタビューのためにお立ち台に立った。
ハイテンションのアナウンサーが矢継ぎ早な質問がしてくる。
感動的に盛り上げようという意図を獅子狼は感じていた。
他人に気安く感動を強要されたくない、という天邪鬼な気持ちが湧いてきていた獅子狼の目に報道記者の中に五月の姿が映った。
2人の視線が合った。
五月は獅子狼を見つめて笑顔で小さく唇を動かした。
獅子狼にはそれが「おめでとう」とハッキリと聞こえた。
その瞬間、獅子狼の心の奥底から感情が沸き起こって来た。
この言葉はアッちゃんから言ってもらいたかった言葉だった。
アッちゃんと共有したかった喜びだった。
でも幼なじみの五月を見た瞬間、なぜかアッちゃんと五月が重なったように感じられて獅子狼は思わず涙が溢れてきて絶句してしまった。
その表情を撮ろうとカメラマンは盛んにシャッターを切るのだった。
-6-
獅子狼がアパートに帰ったのは、日付が変わった午前2時過ぎであった。
ナインの有志がノーヒットノーランのお祝いをしてくれたのだった。
宴が終わり、タクシーに乗り込んでからアパートに着くまで山のように来たお祝いメールに目を通した。
一つ一つ見ながら涙が溢れて来そうであった。
落ちぶれると人は潮が引くようにいなくなる、と人情を嘆いたこともあったが、確かにそんな奴も多いが獅子狼の場合は、自らやらかして本心で心配してくれる仲間を離れさせてしまっていたことを改めて気づくのだった。
悪いのは周りではなく自分だったんだと。
人は、とかく矢印を外に向けがちである。
だから人を悪く思い、非難しがちである。
しかし、考えを変えて矢印を自分に向けることができれば見方は正反対になる。
俺が悪いから、こうなったんだ。原因は俺だ、と思えるようになる。
そんなことをメールを見ながら獅子狼は考えていた。
こういう思考ができるようになったのもアッちゃんや、トレーニングジムの坂下トレーナーのお陰であった。
メールは高校時代の野球部の仲間からも多数来ていた。
自分が機種変更をして勝手に縁を切っていたのに…… たぶん太陽から番号を聞いたのだろう、懐かしいメンバーから祝福と心配していたんだぞ、というメールが来ていた。
その言葉に嘘がないことは電子の文字でも伝わってくるような温もりがあった。
獅子狼は、一つ一つ返事を打った。
懐かしい弥生先生や弥生先生と結婚した山神先生からも来ていた。
もちろん太陽からのメールもあった。
太陽のメールは「日本シリーズで先日の対決の雪辱を果たすぞ。覚悟していろ」と書かれていた。
計画的な徹底したトレーニングのお陰でピーク時以上の身体作りができた獅子狼はアッちゃんの助言を受けて新しい決め球の習得に取り組んだ。
そして猛特訓の結果、ついに必殺のフォークボールを身につけることができた。
これでプロに戻ってもやっていける、獅子狼はそう確信したが、それをアッちゃんに打ったら
「主観的な判断では不十分だと思います。客観的な判断を下してくれる人に見てもらうことが必要と思います。
日本一の打者を打ち取ることができれば自身になるし、プロ復帰への道筋が開けるんじゃないでしょうか」
と返信が来た。
『日本一の打者……』
その文字を見て獅子狼はすぐに一人の男の姿が頭に浮かんだ。
獅子狼はスマホを手に取ると太陽に当てて「一生に一度の頼みがある。俺と勝負してくれ」とメールを打った。
するとすぐに「ただでは嫌だ。俺が勝ったら、夕飯をおごれ」と返信が来た。
「2億円プレヤーがフリーターにたかるなんておかしいだろう」と打つと
「お前が俺を押さえればいいだけだろう。その自信がないなら、この勝負、俺にとってやる価値は何もないんじゃないか」
と返信が来た。
「わかった。球界の4番が勝負する価値があるピッチングをするから対戦してくれ」
と返した。
「わかった。時間と場所は調整してあとで連絡する」
という返事が来て、これまでの特訓の成果を試す機会を獅子狼は得たのだった。
しかし、獅子狼はその対決が撮影されており、それが大原監督の自宅に送られたことを知るよしもなかった。
-7-
ショートメールをすべて返信し終わり、次にメールを開いた。
メルアドを知っているのは五月とアッちゃんだけだった。
五月のメールを開いた。
「獅子狼さん、おめでとう。
お立ち台に立ってヒーローインタビューを受けている獅子狼さんと目が合って嬉しかったです。
いつかこんな日が来ることを夢見てアナウンサーになり希望してスポーツ担当にしてもらったんですが、夢って願えば叶うんですね。
もちろんそれは獅子狼さんの必死な努力の成果ですが…… 本当におめでとうございました。
日本シリーズが終わったら太陽さんと一緒に番組に出て下さい」
と書かれていた。
そのメールを読んで、お立ち台で五月の顔を見て急に感情が爆発したことを思い出す獅子狼だった。
五月には返信を打たなかった。
ゆっくり時間をかけて返信したいと思ったからだった。
そして、次にアッちゃんからのメールを開いた。
「ノーヒットノーランおめでとうございます。最高の復活劇でしたね。せっかくお招きいただいたのに球場で応援できずにすみません。でも、しっかりとテレビにかじりついて応援していました。
9回は手に汗握り、誰もいない部屋で大声を張り上げ応援をしていました。
応援しながら涙が止まりませんでした。
私は自称、獅子狼さんのファン第1号であると同時に日本一のファンだと思っています。
これからも応援を続けますでの頑張ってください」
と書かれていた。
獅子狼は、それに対し今日があるのはすべてアッちゃんのお陰であること、どれだけ感謝しても感謝しつくせることもないほど感謝しているという気持ちを長々と書き送るのだった。
ただ、できることなら球場で復活の瞬間を見て欲しかった、と無念な気持ちも添えておくった。
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