第60話 リベンジ戦ですね!
「さて…久々の天衝銀竜だ!」
信之たち四人は上限突破の間に来た。
「えー!?これ、空?浮いてるの!?」
奏は端に行き、下を覗いている。
「奏ちゃん、そろそろ来るよ!」
イリスの声に奏は戻る。
「よ~し、どこからでもかかってきなさ~い!」
信之は、予め天衝銀竜の攻撃パターンや天竜玉の特性について奏や蒼汰に話しているので、二人はどう動けば良いかは分かっている。
ーーーーー
10秒後にボスが出現します。
準備をしてください。
ーーーーー
「来るぞ!」
天衝銀竜が現れた。
ーーーーーーー
天衝銀竜アーカーシュ・アルギュロス
種族 天衝銀竜
称号 試練ヲ与エシモノ
Lv 不明
HP 不明
MP 不明
ATK 16384
DEF 16384
INT 16384
AGI 4096
ーーーーーーー
(ステータスが一部見えてる?俺のステータスが上がったからか。やっぱりとんでもない強さしていたんだな…。)
「グガァアアアアアッ!!!」
天衝銀竜が吼えると、以前と同様天に魔法陣が構築され、無数の雷が落ちる。
「マジックウォールでもこの雷は防げない。範囲外に行くぞ!」
信之たちは、雷の範囲外に移動する。
「みんな~!バフ?かけるよ!」
奏はフルートを吹く。
ちなみに奏の言葉にてバフの後ろに「はてな」があるのは、奏がバフの意味をいまいち分かっていないからである。
疾風のプレリュードLv5、過激なマーチLv6を奏でる。
疾風のプレリュードはAGIを1.9倍、過激なマーチは
ATK及びINTを2倍上昇させる補助スキルだ。(Lv1の場合、1.5倍)
「おぉ!?こんな凄い補助スキルを覚えていたのか!?」
「すっごい速ーい!」
信之とイリスはとてつもない効力のバフに驚く。
「これなら直ぐに削れそうだな!」
信之が攻勢に出る。
「
「
信之とイリスは竜特効スキルを放って天衝銀竜に大ダメージを与える。
ちなみに堕竜蹴はアサシンで取得した格闘スキルである。
「グアァアアアァ!!」
「…おいで、魔界の蟲よ…。バグズエクスプロージョン。」
蒼汰近くで空間が歪む。
その空間は紫色で禍々しさを感じる。
空間からでてきたそれらは、一般的な蟲と同じように小さい。
しかしその形相は醜悪で一般人が見たならば恐慌に陥るほどであった。
魔界の蟲達は凄まじい速度で天衝銀竜の元へと向かって、天衝銀竜に触れた。
その途端に魔界の蟲達は爆発する。
一匹における爆発は小規模なのだが、非常に威力が高く天衝銀竜の鱗にヒビが入る。
そして、恐ろしいのは蟲の数である。
凄まじい爆発力を秘めた蟲が数百といるのだ。
「グガァアァアアア」
これを一身に受けた天衝銀竜はひとたまりもなかったようで、直ぐに四つの天竜玉を出してきた。
「来たぞ、天竜玉だ!まとめて破壊するぞ!」
「任せて~!」
奏は、傀儡のカプリッチョを奏でる。
ーーーーー
(名)
傀儡のカプリッチョ
(概要)
奏者が対象としたモノを制御下に置くことが可能
いかなるモノも制御下に置ける(精神攻撃耐性が有る場合不可)
本スキルは音波による攻撃のため、対象に聴覚が無くても有効
制御する時間が長いほど、制御が解かれ易くなる
ーーーーー
天竜玉は、四つ同時に破壊され無い限り無敵である為、四つの天竜玉は全く別の方向に動くはずであった。
しかし、傀儡のカプリッチョによって奏の制御下に置かれた天竜玉は、一箇所に集まった。
「…おいおい…奏強すぎじゃないか?」
「す、凄い…!こんなことできるなんて!」
信之とイリスが驚いていると…
「…バグズエクスプロージョン。」
蒼汰が魔界の蟲を操る。
蟲たちは四つの天竜玉に向かい、爆発する。
バグズエクスプロージョンで四つの天竜玉が同時に破壊された。
「蒼汰も大概じゃないか…?」
「私、二人のお姉ちゃんなのになにもできてないよ!?」
「いや…俺もだわ…。」
音羽姉弟の強さに度肝を抜かれ、少々意気消沈しながらも信之とイリスは無敵効果が無くなった天衝銀竜に攻撃を行う。
「グガアアアアァアア!」
天衝銀竜は既に体力が回復しており、二人を待ち構えるが…
「遅いな!」
「うん!私たち、ずいぶん強くなったね!」
レベルの上昇で素のステータスが非常に高くなっており、且つ奏のバフがかかった信之達に天衝銀竜は敵ではなかった。
竜特化の攻撃や、蟲による攻撃によって天衝銀竜はあっけなく倒され消滅していった。
「よし!」
「やったね!信くん!」
「わ~い、倒せた~!」
「…楽しかった。」
ーーーーー
上限突破の間のボスである天衝銀竜アーカーシュ・アルギュロスの消滅を確認しました。
上限突破の試練を攻略した平信之、神谷イリス、音羽奏、音羽蒼汰には特典として進化ボーナスが付与されます。
ーーーーー
「え?進化?」
四人は意識を失った。
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