第10話 魔纏士ってなんか名前がかっこいい
「んー、なんの職になろうかな。おっ、転職先けっこう増えてるねー。」
ーーーーーーー
転職先を以下から選んでください。
・剣士
・武闘家
・賢者
・魔纏士
・聖者
・力士
ーーーーーーー
「魔纏士って名前かっこいいな。まてんしって読むのか。どんなスキルがあるか気になるし転職してみるか!」
力士にはもう目もくれない信之。
ーーーーーーー
魔纏士に転職をします。
転職に成功しました。
魔纏士へ転職した為、魔纏士に関わるスキルを獲得できるようになりました。
ーーーーーーー
「ふむふむ、なるほどね。魔力纏(まりょくてん)っていうスキルもあるし、魔纏士は文字通り魔力を纏って戦うっぽいな!基本的に魔力で自分にバフを掛けて地力上げる感じだな!よし、魔纏士の能力もわかったし帰るか。風呂入って汗を流したいし。」
魔纏士の能力が知れて満足した信之は、久々の家に帰る事にした。
「うーん、ご飯作ろうかなと思ったけど、台所が狭い。風呂も狭いしユニットバスだし…。お金もあるし引っ越すか。」
信之は、今現在所持金が4000万を超えている。
これも一重にメタルスライムやメタルヒュージスライムのおかげだ。
「住むところはどうしようかな。東京は物価が高いけど、メタルヒュージスライム狩ってれば特に問題ないし、東京のままでいいか。広さは…別に広くなくていいけど、ある程度広くしといた方が良いのかな?取り敢えず2LDK位で探すか。風呂と台所は絶対広い所だな!」
その条件で色々探した所、中々の値段がする高層マンションが多いようだ。
「この物件月20万か…今までの俺ならこんなところ住めないな…そもそも月20万てほぼ俺の給料だし…。あ!そういえば、仕事辞める事を明日課長に伝えなきゃな。」
経験値の間に居たため忘れていたが、メタルヒュージスライムから諭吉が手に入る今、わざわざサラリーマンをする必要がない。退職する事を心に決め、その日は直ぐに寝ることにした。
次の日
「平くん」
「あ、課長。おはようございます。」
「ああ。おはよう。この間お願いしたファイルだけど、進捗はどうかな?期日はまだ先と言ったんだが、急遽お客さんが本日説明が欲しいと言ってきてね。」
「終わって後は見直し位です。10時までに見直しするので、それが終わったらダブルチェック頂けますか?」
「おお!もう終わったのか!最近の平くんは本当に素晴らしい!頼りになるよ。ではファイルを共有フォルダに置いたら教えてくれ。」
「分かりました。…あと、すみませんが退職しようと思っておりまして、今月いっぱいで退職しても良いでしょうか。」
「…え?辞めるの?」
目が点になり、口もポカーンと開けたままの課長を見て、流石に苦笑をしてしまう信之だった。
―夜の帰り道―
「よし、承認も貰えたし、直近の目標としては退職するまでに引っ越しかなー。」
退職の承認を貰うまでには色々と大変だった。
課長からは、
「折角使えるよう…いや、今までより仕事のスピードや精密さが増したのに勿体ない!今辞めるのは勿体ない。もう少し続けてみないか?」
と言われたり、女子社員からは
「えー!信之さん辞めちゃうの~?!やだやだやだぁ。もっとお話したかったのにぃ~」
とか言われたり。(そもそも全く話したことない人)
自分は全然目立っておらず、むしろ厄介虫として扱われていたと思っていたのでとても戸惑った。
「これも、レベルアップのおかげなのかな。経験値の間に行けた事で、俺は本当に人生変わったな。」
ネックレスの鍵を手に取りながら、呟く。
「よし、人生が変わった記念として今日は飲みに行くか!1人でオシャンティなお店に行っちゃおう。」
現在の服装は、仕事の帰り道なので、ワイシャツの上にベスト。下はビジネス用のパンツ(ズボン)なので特段問題は無さそうだ。
「オシャンティだと何処だろう。飲みと言ったら五反田だけど…。六本木にでも行ってみるか。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます