第9話 魔が差して取得してしまいました。
称号は無かったことにして、魔法が使えない理由は魔力操作スキルが無いのが理由なのではないかと、信之は考えた。
「ちょっと大変だけど、魔力操作を手に入れてみるか。よし、メタルヒュージスライムを狩ろう!」
魔力操作を手に入れるためにメタルヒュージスライム狩りを始めた。
数時間後…(とは言っても現実の時間は進まないが)
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平信之
職業 魔法士 → 魔法士 ☆0
種族 デブを卒業せし凡人(筋肉質)
称号 羞恥神
Lv 1/30 → 30
HP 500 → 700
MP 115 → 650
ATK 260(325) → 300(365)
DEF 128 → 150
INT 39 → 150
AGI 46 → 63
スキルポイント 150 → 300
スキル
「鑑定」、「獲得経験値増加Lv2」、「スラッシュ」、「十文字スラッシュ」、「バックスタブ」、
「攻撃力増加Lv2」、「異次元収納」、「シールドアーマー」、「剣技Lv1」、「ファイアショット」、「アイスショット」、「ウインドショット」、「ストーンショット」、「魔力操作」
転職が可能です。
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魔法士のレベルはMAXとなり、魔力操作の他、各属性の最下級魔法を手に入れた。
レベルMAXになった際に少し気になることがあった。システム音で案内された内容だ。
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複数職でレベルMAXに到達を確認しました。
今後各職において、突破が可能となります。突破は、7回まで可能です。
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「突破?なんのことだろう…。ん?ステータスの職のところに☆0が付いてる。もしかしてこれが突破なのかな?気になるけど、今は魔法を使いたい!!魔法を使ってみよう!」
☆の究明は後にし、信之は魔法を使用する。
「よし…詠唱は、またシステムにバカにされるからやめておこう…。火を想像して…ファイアショット!!」
右手をかざし、ファイアショットを唱えると手のひらから熱を感じその後、火の玉が出現した。
「おー!!出た…って!炎が手のひらにくっついたまま!あちあちあち!!…あちくない??これは自分で作った魔法だからか?うーん。どうやったらこの炎を飛ばせるんだろ…。飛ばせないとするとどうやって消すんだろ…まあ時間もあるし色々検証してこう!」
その後時間をかけて検証した。また、ファイアショットだけでなくウインドショットやアイスショット等でも検証し色々とわかった。
まず、魔法を使用した際に手のひらに感じた熱は炎の熱ではなく、魔力のようだ。ウインドショットでもアイスショットでも熱を感じた為、その結論に至った。
魔法を飛ばすには、魔法を唱える際にターゲットを決めておく必要がある。ターゲットを絞らなくても魔法発動後に飛ばせることは出来たが、予めターゲットを絞っておくと、完全ではないが追尾してくれることがわかった。かなり便利だ。
また、魔法を消すには消えるように念じるだけで消えるようだ。信之は色々と患(わずら)っているので、念じて魔法が消える瞬間に拳を握る動作をする。…今年で33歳だ…。
「よしよしよし!魔法についてはだいたいわかったぞ!次は、この☆だな。システムは突破って言ってたな。もしかして、職固有の能力を伸ばす為の機能かな?」
剣士と魔法職のレベルを上げてわかったことだが、職によって伸びやすい、伸びにくいステータスが有る。
例えば剣士であればHPやATK、DEFが伸びやすいが、他については伸びにくい。
魔法士であれば、MPやINTがかなり伸びるが、他がほとんど伸びない。
「この突破機能便利だな。例えば今で言うと、MPやINTをもっと伸ばしたいのに魔法士のレベルがMAXで能力が伸ばせない!!って時にこの突破の機能を使うことでレベル上限が解放されるって事かな?突破ってスマホゲームとかに良くあるレベル上限を上げるアレだよね…?。 」
自問自答する信之。とりあえず推測の通りかを確認する為、魔法士の突破を行うことにした。
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魔法士の突破を実施します。
突破が成功しました。
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平信之
職業 魔法士 ☆0 → 1
種族 デブを卒業せし凡人(筋肉質)
称号 羞恥神
Lv 30/30 → 1/40
HP 700
MP 650
ATK 300(365)
DEF 150
INT 150
AGI 63
スキルポイント 300
スキル
「鑑定」、「獲得経験値増加Lv2」、「スラッシュ」、「十文字スラッシュ」、「バックスタブ」、
「攻撃力増加Lv2」、「異次元収納」、「シールドアーマー」、「剣技Lv1」、「ファイアショット」、「アイスショット」、「ウインドショット」、「ストーンショット」、「魔力操作」
転職が可能です。
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「あれ?突破って言うから、レベルが30/40とか分母のみ増えるのかなって思ったら、レベル1に戻ってるし、分母も上がってるのか。これ凄いな。めっちゃ能力伸ばせそう。…お。しかも転職がいつでも可能なのか。便利すぎるだろ!!」
想像以上の便利機能に思わず大声で独り言を発してしまった。
「レベルが上がった際のステータスの上がり幅って変わってるのかな?よし、狩って検証してみるか(ニタァ)」
悪い笑みを浮かべながらメタルヒュージスライムの方向を向く。
一番近いメタルヒュージスライムは自身の危機を感じてか、咄嗟に逃げ出すのだが逃げ切ることはできず。経験値として信之に美味しく頂かれるのだった。
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平信之
職業 魔法士 ☆1
種族 デブを卒業せし凡人(筋肉質)
称号 羞恥神
Lv 1/40 → 10/40
HP 700 → 710
MP 650 → 760
ATK 300(365) → 310(375)
DEF 150 → 160
INT 150 → 182
AGI 63 → 73
スキルポイント 300 → 3200
スキル
「鑑定」、「獲得経験値増加Lv2」、「スラッシュ」、「十文字スラッシュ」、「バックスタブ」、
「攻撃力増加Lv2」、「異次元収納」、「シールドアーマー」、「剣技Lv1」、「ファイアショット」、「アイスショット」、「ウインドショット」、「ストーンショット」、「魔力操作」
転職が可能です。
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「うわー、伸びのいい能力以外は壊滅的だな。1レベル上がるごとに1しか能力上がらないのか…対してMPやINTについては凄い伸びがいいな。これが突破の影響か。よし、とりあえず魔法特化でどんどんステータス伸ばしていくか!」
休みながらもメタルヒュージスライムを倒していき…。
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平信之
職業 魔法士 ☆1 → ☆7
種族 デブを卒業せし凡人(筋肉質)
称号 羞恥神・大魔導
Lv 10/40 → 100/100
HP 710 → 1190
MP 760 → 8400
ATK 310(375) → 1050(1115) ※攻撃力増加Lvアップ分含む
DEF 160 → 640
INT 182 → 2160
AGI 73 → 553
スキルポイント 3200 → 65000
スキル
「鑑定」、「獲得経験値増加Lv8」、「スラッシュ」、「十文字スラッシュ」、「バックスタブ」、
「攻撃力増加Lv6」、「異次元収納」、「シールドアーマー」、「剣技Lv9」、「ファイアショット」、「アイスショット」、「ウインドショット」、「ストーンショット」、「魔力操作」、「魔装召喚」、「テレポート」、「瞬間移動」、「ヒール」、「ワイドヒール」、「エクスヒール」、「ファイアスピア」、「アイススピア」、「ウインドスピア」、「ストーンスピア」、「サンダーブレード」、「エクスプロージョン」、「アブソリュート0」、「サイクロン」、「グランドノヴァ」、「魔導の極み」、「消費MP軽減Lv9」、etc…、「ア〇ンストラッシュ」
転職が可能です。
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「ふぃ~。めっちゃメタルヒュージスライム倒しまくったなあ~。現実の世界だったら何日経ってるんだろ。1か月以上は絶対経ってるよな、体感だけど。能力もめっちゃ上がったし、スキルなんてもう取り過ぎて多くて見れないレベルだわ。それにしても取ってしまったな…ア〇ンストラッシュ…。使った感想は…うん、想像通りだったな。」
魔法士がカンストした信之は大量のスキルを保有しており、ステータスを確認した際に多過ぎて見にくい。
とは言ってもシステム上の問題なので、一旦この件については棚に上げて、別の職に変更することにした。
ア〇ンストラッシュは気になって取ってしまった。厨二心をくすぐられて…つい。
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