第6話 スネークはスネークでも段ボールは被らない

「しゅるるるる…しゅるる」


目の前には鈍色の蛇が今にも攻撃してきそうだ。


「これメタルスライムと違って絶対攻撃してくるよね…鑑定!」


ーーーーーーー

(名)

メタルスネーク


(概要)

ひんやりしたところが大好きな蛇。メタル物質である為、通常の武器では歯が立たない。

噛みつき、しっぽを使った串刺し、薙ぎ払いの攻撃を放ってくる。なお、毒は無し。

ーーーーーーー


「毒がないのは助かったけど、しっぽ攻撃エグいでしょ。串刺しとか怖すぎるんだけど…。」


愚痴をこぼしながらも信之は戦闘態勢をとる。


「要は頭としっぽに注意しとけばいいんだろ?やってみるか!!」


その言葉の直後、メタルスネークは信之に牙を剥いて特攻してくる!


「…!!そこそこ速いけど、見える!!あれか!?ここは、「当たらなければどうということはない!!」っていうところか!」


某赤い人のセリフをパクリながらも信之はメタルスネークの攻撃を避け続ける。どのような動きで攻撃してくるのか、その攻撃に隙はあるのかを確認するためだ。


「…ここか!十文字スラッシュ!!」


ずばぁ!!


噛みつき攻撃と、その動きの惰性で放ってくるしっぽの薙ぎ払いを避け、隙ができた所を信之はスキルを使って首元に攻撃した。


首元にスキルを受けたメタルスネークは、大きなダメージを受け、距離を取ってのたうち回る。


「ちゃーんす!このまま首を飛ばしてやる!!…バックスタブ!!」


信之は傷をつけた首元に再度スキルを放って攻撃した。バックスタブ発動した瞬間、信之はメタルスネークの後ろを取った。どうやらかなり速い速度で後ろを取れるようだ。


そのままメタルスネークの首を攻撃し、首を切断した。

直後、メタルスネークは、黒い霧となり消滅する。


ーーーーーーー

平信之が一階層の守護者メタルスネークを倒しました。

初めて一階層守護者を倒したボーナスとして平信之にはスキル「異次元収納」を贈呈します。

ーーーーーーー


「テンプレきたー!!異次元収納って言ったら超強力やん!!これはもう勝ち組やな。あ、メタルスネーク倒したけど、レベルどうなっただろう?」


ーーーーーーー

平信之


職業 剣士

種族 デブを卒業せし凡人(筋肉質)


Lv 28/30 →30

HP 475 →500

MP 110 →115

ATK 250(315) →260(325)

DEF 120 →128

INT 38 →39

AGI 45 →46

スキルポイント 200 →600


スキル

「鑑定」、「獲得経験値増加Lv1」、「スラッシュ」、「十文字スラッシュ」、「バックスタブ」、

「攻撃力増加Lv1」、「異次元収納」


転職が可能です。

ーーーーーーー


転職が可能となったのだが、信之は転職をしようか悩んだ。

理由としては、剣士のスキルが取得し終わっていなかったからだ。


「んー、スキルポイント全然貯まっていないのに、もう剣士職のレベルが上限になっちゃったなあ。転職したら剣士用のスキル取れなくなるんかな…?…うーん、レベルが上限となっていても、敵を倒すことでスキルポイントが上がるのか、検証してみるか。今後の役にも立つだろうし。」


そう言うと信之は、メタルスネークがいた背後にある扉へと進んで行った。


ちなみにドロップアイテムは諭吉パイセン3人だ。パイセン偉大すぎぃ。

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