第44話
部活のことが何やかんや決まった翌日の昼休み。
「翔、今日は部活行くの?」と恭一が聞いてきた。
「ええ〜今日はなー」渋る俺。
「なんか用事あるの?」
「気分じゃない」
「昨日のやる気どうしたのさ」
「何だお前ら部活始めたのか?」と聞いてくる元樹。
「ああ〜昨日から科学部が始動した感じだな〜」
「いやもうすぐゴールデンウィークなのに今から部活ってお前らの部活どうなってるんだよ。そもそもまだ科学部だったんだな」
「俺が選ぶ部活だけあるだろ」
「いや、まぁそう言われると頷くしかないんだがでもよ〜翔?言いにかよ?青春をそんな無駄使いして?」
「退屈ではないだろ。それに美少女三人だぞパラダイスだろ。お前の柔道部は男しかいないからそっちの方が青春の無駄遣いしてるだろう」
「う。なんて酷いことを言えるんだお前は!俺だって美少女マネージャーとか欲しいわ!」
「いや、お前から言い出したんだろう。青春の無駄遣いとか何とか」
「単に羨ましかっただけだろ!わかれよ!友達だろ!」
すごい無茶ぶりだろお前のそこまでわかったらもうシンクロ率100パーセントだよ。
「まぁまぁ元樹は置いといて。で?どうするの翔?部活行くの?」
「ん〜ここは女子の意見を聞こう。お〜い!恵!天野さん!」
「何よ?」
「何事?」
「今日なんだが部活行くのか?」
と聞くと恵はあからさまに嫌な顔をする。
「いや、そんな嫌な顔しなくてもいいだろう」
「だって面倒臭い」
「私は大丈夫だよ」
「「はははは」」
急に笑い出す二人。正直きもい。
「「「?」」」
「なんだお前ら急に笑って?」
「いやだって相川さんとさっきの翔の反応があまりにそっくりだったからははは」恭一が爆笑しながら言った。
「ははは。ほんとそっくりもう夫婦だろははは」
「いや〜それほどでも〜」照れる俺に対して
「全然違うわよ!!全く!翔も照れるな!」
「それでどうするんだ部活?」俺は聞く
「私はいけるわよ」
「私も〜」
「んじゃあ!行くか!」
俺たちは今日部活に行くことにした。
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