第37話

翌朝

ピンポーン ピンポーン

ああ。うるさいな

??「ああ空いてるわね」

??「そうだね〜入ろ。」


「「何これ」」


何だうるさいなー


「ん〜二人ともきてたのか?おはよう〜」俺は寝起きので目を擦りながら二人を見る。


「それよりこの惨状なんなの」と尋ねる恵。


「この惨状?」見回す俺。


そこには飲みかけのジュースや酒に焼肉にのあと。そこには惨状があった。


「いやあ〜盛り上がちゃってな〜はははは」


「いやいや笑い事じゃないから」恵が突っ込みを入れた。


「何だ。こんな朝から」と天野父が起きた。


「いやあ。朝起きたらこんな散らかっていたこと怒られちゃいまして」


「はははそうか昨日は盛り上がったからな!それより今日のレースなんだが」


「ふんふんああ〜これか三番八番九番ですね」

俺は競馬新聞をみると

「はぁ?三番八番九番?本当に来るのかよ」


「きますよこの三番は硬いですよ〜」


「本当かよ?」


「ええ」


「ちょっと翔を借りていいかしら?」

なんか怖い顔をした幼馴染が呼んできた


「ああ」天野父もその怖さに引いていた


「何だよ恵?今いいところだったのに」と言う俺。


「あんたは!何のために残ったの?」


「はぇ?何だったかな〜今日のレースを予想するためとかはははは」


「天野の父親を立ち直れるために動こうとしてたでしょう!なのにあんたは何してんのよ!」


「えーと焼肉とか競馬とか」


「ふん!」


ドン鳩尾入った「いて!じょじょうだんだろ」俺は膝をついてします。


「は、話をきけ恵!」俺は慌てて止めようとする。


「問答無用よ!」


「ほら、見てみろ」俺は天野とその父親を指をさす。


「何よ?」疑いの目で見る幼なじみは見る。


「お父さんもう大丈夫なの?」


「ああ。悪食わないな。また頑張って働いてみる」


「でも、また働けそうなの?」


「ああ。娘の花嫁姿もみたいしな」俺の方をみる天野父。


「ちょっとお父さん!狩野くんはそんなんじゃないって!」


「はははは。でも、あいつじゃ将来苦労するかははは」


ひどい言われようだ。


「どんな魔法使ったのよ」と聞く恵。


「いや、当たり前のことを言っただけだが」


「何よ当たり前って。そんなの私も言ったわよ」


「ちちち。ただ否定してるだけじゃ人の心は動かないんだよ」


「何よ生意気にで?何言ったの?」


「ただ人がまた立って進めるそんなことを言っただけだ」


「くさいわよそのセリフ」

容赦無くいう幼なじみ


「それはないだろ!」


俺たちが離していると天野が駆け寄った


「あのねお父さんとね久しぶりにまともな話ができたかも狩野くんありがとう」


「いやいや俺はちょっとしたことだけ言っただけだからな」


「ううんでもお父さんが変わってくれたのは狩野くんのおかげだよ」


「いやいや俺なんてほんのちょっと立ち上がる補助しただけだ」


「それでも嬉しい。二人が力になってくれたおかげで少し前に進めそうありがとね」


「いやいやお礼はいいぞまた助けて欲しい時はまた相談してくれ」


「そうね一人で抱え込まないで助け合いましょ!」


「そう言えば狩野くん?」


「何だ天野?」突然風向きが怪しくなってきた


「お父さんとお話しできるようにしてくれるのはありがたかったけどね〜何でこんな部屋になってんのかな」


「へぇ〜焼肉ね〜私もこんなお肉食いたいな〜美味しそうだな〜」


「だそうです」俺は天野父視線を向ける


「お前も出せよ!お前も」


「いや、ただの学生に何期待してんですか?そんな金ありませんよ」


「いやあんたバイトしてるでしょう。ちょっとぐらい出してもバチ当たらないわよ?」

と恵が余計なことを言った。


「う。まぁいいか給料入ったしな」

初給料も入ったことだし。


「出してくれるの!!」と天野がきらきらした目で見る。

そんな目で見ないで欲しい。もう引っ込みがつかなくなってしまうだろ。


「んじゃあ買い出し行くか」

もうどうにでもなれ!


「駄目よ。」


「まさかやっぱりやめるのか?」


「そんなわけないじゃない!その前に掃除よ掃除お肉はそのあとよ!」


俺は見渡した確かにこの惨状で焼肉はないわな。


「そうだな。片付けるか」


俺たちは天野の家を片付けて焼肉を食べた。結構高い肉を買わされてしまった。

はぁまあいいか今日ぐらいは。


それからは天野父は知り合いのツテで運送会社に働いてるらしい。


家族関係は良好そうだ。今は天野が父親の弁当を作ってるらしい。羨ましい。


俺は今回少しは未来を変えることができたかと俺は思っている。


人間ほんの少し動けば未来は変えられるのかもしれない。


まぁそんな話だな。

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