第29話

俺は謎の天使?ちゃんに事情を話してみることにする。


「まぁ初めにな友達の親がな友達にな暴力を振るったとする」


「ふむ。ふむ。なるほど」


「そんで俺たちが友人の様子をみに行ったら親が酒に溺れていたとする」


「なるほど。なるほど」


こいつ聞いてんのか?

「その親を立ち直すためにどうしたらいいと思う?」

「ふむふむ。なるほど。アドバイスは一つ当たって砕けろ!!だ!」

とないない胸を張る。


「ふ」

俺がやることは一つさ。


「真面目にか・ん・が・え・ろ!!」


「いひゃい!いひゃい!」

その少女の頬を再び引っ張る俺。


「痛い!痛いよ!僕のぷるんぷるんの柔肌が傷がついちゃうじゃないか!」

痛そうに頬をさする。


「はぁ全くなんだよ当たって砕けろって砕けてどうすんだ砕けて!」俺はつい突っ込んでしまう。


「こ、言葉の綾だよ。全く!」


「いや今のはわざとだろ!」


「わざとじゃないよ!人聞きの悪い!ただ反射的に言いたかっただけだよ!」

悪気なくその少女は言った。


「なお悪いわ!!」


「いいじゃないか!美少女のただのお茶目じゃないか!少しは許すのが男じゃないか!だからモテないんですよ!」

グサッ何かが刺さる音がした。


「お、おま男子に言ってはならぬ言葉を平気で言いやがったな!これでもガラスのハートなんだぞ!!」


「そんなの知らないよーだ」


「お前に相談した俺が間違いだった。さようならだな。」

俺が立ち去ろうとした時。


「ま、待って僕が悪かったから!ちゃんと相談に乗るから!ほら美少女が言っているんだよ!」


「自分で自分を美少女言うな」

「でも可愛いでしょ?」


「可愛い。じゃない!」


何だか調子が崩れるな。


「あんまりからかってると本当に帰るぞ」

「わかりましたよ〜僕も帰られると困りますのでお告げを言います!」

と少女は言った。


「とりあえずね。明日を乗り切ってください」

突然の雰囲気に俺は驚いた。


「それだけです。それじゃあ!僕帰るねー」


「あ、おい」と呼ぼうとしたが走り去ってしまった。


「本当に何だったんだ?」


その夜、俺は恵に電話した。


「今日なんか不思議な僕っ子とあったんだが何か知らないか?」


「ちょっと意味わからないんですけど。どう言うこと?」

事情を説明する俺


「知るわけないでしょ!!新たにキャラクター増やさないで」


「いやお前が召喚主じゃないのか?」


「違うわよ。と言うかその不思議ちゃん。何言ってたの」


「明日をのりきれだって」


「ますますわからないでも明日何かしなくちゃダメらしいのよね。と言うか何者?」


「お前本気で信じるのか。」


「いや何となく無関係とは思えなくてねー翔もでしょ?」


「俺は話半分かなーまぁ明日天野父と話してみるよ」


「私たちがいたほうがいい?」


「いや最初だけ。俺だけであってみるわ〜午後には連絡する」


「わかったわ。何かあったら連絡頂戴。」


「わかった。そっちもなんかあったら電話してくれ」

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