第26話

放課後


俺は恵の所に行った


「天野は何も話さないのか?」と聞いた


「うん。駄目」と恵が首振る。


「本当に天野の家わかるのか?」


「多分」


「多分?」


「え、おま!行ったことないのかよ!」


「ないけど!近くまで行ったことはあるの」


「友達なんだから遊ばないのかよ!」


「あるけどあたしの家がメインだったの!あんまり家に来てほしくなさそうだったから」


「まぁそれなら仕方ないけど。本当に大丈夫か?」


「大丈夫よ」


俺たちは学校を後にした。そしてしばらく歩いたとき恵が止まった。


「この辺よ」


「この辺かーどの辺だ?」


「この辺よ。大丈夫あとは人に聞けば大丈夫だから!」


「いや。知らないなら知らないっていえよ!天野の後つけたりとかすれば家簡単にわかっただろう!」


「そんなの嫌よ!ストーカーみたいじゃない!」


いや聞き込みも充分ストーカー行為ですよ。


「まぁ早く聞こう」


「そうね」


聞き込んだおばさんはそれはもうおしゃべりだった。どうやら奥さんを亡くして塞ぎ込みらしい。仕事も行ったり行かなかったりと言う話だ。そこまでわかるのかよ田舎こわい。


それからはスムーズだったほんとに近所にあった。


そこは一軒家の貸家みたいだ。そこそこ築年数経ってるみたいだ。


それにしっかり表札に天野と書いてあったから間違いない。


「ここみたいね」と恵が言った。


「そうみたいだな。誰か来た!」


そこには酒の匂いがする男がその家に入ろうとした。


どうやら昼間から飲んでるらしい。


「んあんだ、ガキが俺家にようか?」と天野父?言った。


相当飲んでるらしい


「春香のともだちが〜あいつは今いなねえ。帰れ!」


かなり呂律も回ってない


この姿を見てると昔(未来)を思い出す。どうにかできないかねー

ここは一発ガツンと


「おい!あんた!んんー」


俺は一つの新聞を見ていた


「何だガキ文句あんのか」と怒鳴る


「何だこの予想はこんなの来るはずないだろ!」


「はぁ」と惚ける春香親父


「このレースはカジカジのレースで一番人気二番人気五番の順の3連単だあとはワイドなど集めに買うことだな」


今週の大レースかなり固いレースだった気がする。


「おう。そうなのか」引き気味である


「ふん!」


「あいた!」


「そこ怒るとこ違うでしょ!」と怒られてしまった


やばいつい癖が出てしまった。


「はぁもういい。私が話すわよ」と呆れた様子で言った。


「春香さんのお父さんですよね?」と恵が尋ねた


「ああ。そうだが。なんかようか?」


「春香さんのあざはに見覚えは」


「あ、あれは俺が手滑らせただけだ!」と焦る天野父。


「春香のあざはやはりあんたね!」


ちょ、なんでいきなりキレんだよ


「うるせえ。俺の勝手だろ!」と相手もキレる


と相手が殴り掛かろうとしたその時


ヤバ!止めねば!と思って庇おうとした時


恵が投げ飛ばした。


お前は柔ちゃんかよ!というか強すぎだろ!


「痛えな何しやがる!」とさらに怒り出す


「あんた父親でしょなんで聞いたわよ仕事も行ってないらしいわね!」


「何だとくそガキ」


「ちょちょやめろ二人とも!!!」


恵も何で喧嘩腰なんだよ。


そこで一人の少女が帰ってきた。


「二人とも何してるの」


とそこには天野が立っていた。

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