第18話

放課後


「翔、今日は何するの?」と恭一が聞いてきた


「ああ、今日はバイトがある」


「マジかよ本当にやるのかよ。後で見に行ってやる」と元樹が言った


「こいつ何様だ?」


「まぁまぁ」と宥める恭一


「それについては興味あるわね」


と背後から声がした


「そいつぁねえぜ恵ちゃ〜ん」


「気持ち悪いやめて」


「はい」


「あれ恵の唯一の友達である天野春香さんは?」


「唯一じゃないわよ!春香は用事あるって言って帰ったわよ」


「嫌われたな」と元樹が言った


(こ、こいつボッチに言ってはならないことを)


恵は黙って元樹の前に立ち


「ふん!」


ドン!!!


や、やばい音が出た。


「ふん!調子に乗るなこのバカゴリラ」と言いながら立ち去ってしまった恵。


「おおぉぉぉ」と言いながら倒れた元樹


「さすがに今のは元樹が悪いよ」


「俺がわるぐてなんでじょうはだいじょうぶなんだ。」がく


「いや、さっきのは煽りだから」と恭一にツッコミ入れられる。


「俺バイトだから帰るわー」


「うん。僕は元樹がやばそうだから介抱してから帰るから」


(いい奴だな恭一は)


「じゃあなー」


「うん」


と友人に別れを告げ


「おーい。恵一緒に帰ろうぜ」


「勝手にしたら。」とぶっきらぼうに言った。


(これは結構怒ってんな)


「今日は悪かったな俺も煽りすぎた。」


「気にしてない。」


「元樹も本気で言ってないんだ」


「だから気にしないって!」


「そうか。それはすまなったな。」と言いながら俺は幼馴染の頭を撫でていた。


その時の俺は何も考えないで頭を撫でていた。


「ずるい」


「は?」


「きもいって言ったのよ。この馬鹿。いつまでも触ってんな変態」


「そりゃあないだろ!」


「そういうのが許されるのはイケメンだけでしょ」


「悪かったな。イケメンじゃくて」


「まぁいいけど。どうなの過去に来る気分はどうなの?」と聞いてくる幼馴染


「んーわからん。だけど悪くない気分だな」


「そういえばあんたのいた未来はどんな感じなの?」


「んーまあ良くはなかったなー色々とな」


「もしよ。もしあんたのいた未来と同じ未来だったらどうする?」急にそんなことを言ってきた。


「な、何でそんなことをいうんだ?」


「何となく」


「答えなきゃダメか」


「うん」


「もしあの未来と同じことが起こるようなことがあれば死ぬ気で止める」という俺


「変えられなったら?」


「それでも止める死ぬ気で」


「何よそれ」と少し笑いながらいう。


「私こっちだからそれじゃ」


「おう。じゃあなー」

と俺たちは別れた。


「バイトだ。バイトに行かなくては」とバイト先に急いだ。


俺はバイトに来ている

「君。初めてなのに手際いいね」と褒められた。初めてではないけど

値下げを教えてもらい値下げ作業をしていると


そこには見知った顔がいた天野春香だ。


商品陳列している。


(用事はバイトだったのか。ここは一つ脅かしてみるか)


「君ーこの商品は何だね!」


「ひぁい!申し訳ありません!」


かわいい。申し訳なくなるくらいに。


「てぇ!狩野くん何でここに?ってみればわかるか脅かさないでよー」


「悪い悪い」


「もう今度やったら恵に言いつけるから〜」


何その先生に言いつけてやるみたいなこと


「同じ学校のバイトの人って狩野くんだったんだね」


「そうだなーこれからよろしくお願いします先輩」


「よろしくされました。なんて私も始めたばかりなんだけどね。てへ」とかわいい仕草をされてしまった。


(昔は何とも思わなかったがかわええな)


「かわええな」


「え!ちょっとそんなこと言われたら照れますな」と少し照れた仕草をする


(えべー声に出してしまった!)


「冗談抜きでかわいいぞ」


(なんかナンパしてるみたいだな)


「ちょ!え!急に何」と慌てだす天野。


それを見て笑ってしまった。


「ああ!からかったなー!」と少し怒りだす


「からかってはないんだがっと。そろそろ戻る怒られそうだからな。」


「ムー絶対からかってる」少し膨れて言った。


「じゃあなー」


「うん。またねー」と挨拶して


しばらくして俺が値下げをしていると


「狩野くんお疲れー」と声がした。


「おう。終わりか?」


「うん。終わったんだけどー」


「ん?どうしたんだ?」


「いやいや何でもない!」ソワソワ


「はあ。ん?どうしたんださっきから?」


「いやー何でもないよー!」ソワソワ


ああそういうことか


「何だ値下げ品が欲しいのか」


「ええ。何でわかったの?」と本当に分からなそう


「いや、それだけ顔に書いてあればわかるって」


「ええ!!」と顔を鏡で見る


お前天然すぎだろ。アニメキャラかよ。


とそこでものの例えと気付いて恥ずかしそうにした。


「今のなし!!」


かわいすぎだろ。


「もう、今日は帰るねー」と恥ずかしそうに立ち去ろうとした時


「おい!天野!これから半額だけどいらないのか?」


ぴくん


「ははは、なんてね。値下げお願いします」


「よろしい」と半額シールを貼った


「へへへへありがとう」と去っていく


そして俺は最後に一言言いたい


         『かわええやんけ』

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